Catnap Room of にゃんこ

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてます♪

ウソのようなホントの話

2011-07-05 22:29:38 | 仕事のこぼれ話

毎日毎日蒸し暑い日が続いてますが、皆様お身体は大丈夫ですかーーー?

今年の夏は例年と違い、 「節電の夏」 ですからね、くれぐれも 「熱中症」 にはお気をつけて。 

部屋の中でも危ないんですよ。

 

さて。

そんな中で起きたヒンヤリとした出来事です・・・・・・・・。

 

********

 

私も長年 (笑) 、賃貸管理という住まいにかかわる仕事をしてきたわけですが、これだけは遭遇したくないということがあるんですね。

それは・・・・・・・の第一発見者。

幸いなことに、今まではそんな事態に見舞われることもなかったわけですが、こればっかりは職業柄いつか遭遇してしまうかも知れない・・・・と頭の片隅では思っているわけですよ。

まさか突然・・・・・・それが現実味を帯びた出来事として襲いかかってくるとは・・・・・。

 


 

その部屋を借りている方は、まだ入居してから3ヶ月ほどの、20代後半の男性である。

前日の月曜日、 「体の調子が悪いので休ませてほしい」 という連絡を会社にしていたそうだ。

そして事件はその翌日に起こった。

 

会社に何の連絡もなく、10時をすぎてもその社員が出社してこないとのこと。 

携帯に何度、連絡をいれても 「ただいま電話に出られません」 というアナウンス。 

メールを送ってもなしのつぶて。  

時間は刻々と過ぎていき・・・・。 

 

一人暮らしの部屋で、いったい何が起こっているのだろうか。

遠く離れた彼の実家に連絡を取った結果、 「見てきてほしい」 という結論になり、管理会社である我々が、社員と同行して件のマンションへ行くことと相成った。

その時、社内にいた社員は4人。 

誰が行くかを 「あみだくじ」 で決めたら・・・・・・本日最低の運気だった私が大当たりだ。

 

いくら管理会社とはいえ、 「はいそうですか」 と簡単に部屋の鍵を開けるわけにはいかないので、それ相応の手順を踏んだ後に、電車で数駅のマンションへ向かった。

社員立会いのもとオートロックをあけ、部屋のドアの前に立つ。

まずはチャイムを連打。  応答なし。  

次にドアを平手で叩きながら、男性の名前を連呼。  応答なし。

この時まで、私は 「たぶん部屋に人はいないであろう」 と考えていた。 (いや、そうあってほしいという願望だったのかも)

 

いよいよ社員の目の前で鍵を開け、ドアを開けたら・・・・なんと室内からドアガードがかかっている!

えええええっ! うわわわ、これ、間違いなく部屋の中に人がいるじゃんっ!!!!!

5センチほど開いた隙間から、更に大声張り上げて社員の名前を連呼しつつ、チャイムを鳴らしたり、ドアを叩いたりするが、やはり室内からの応答はない。 

 

 

いよいよそういう事態に遭遇してしまうのか・・・・。 

マンションの構造上、その部屋のべランダには簡単に立ち入ることができないのだが、ふと、階段の手すりから、身をのりだしてみると、どうやら洗面所の小窓が開いているようだ。

しかし、隣の建物の屋根に上って、手が届くかどうかの場所にある、小さな窓である。

 

考えたくはないが、考えざるを得ない状況にいることを再確認し、警察へ連絡。

10数分も経ったであろうか、警察官2名がパトカーにのって到着。

 

ドアガードが思いのほか頑丈なうえ、これも構造上簡単に破錠できない位置についているため、警察官もしばし考えを巡らしているようだ。

と、やはり外側についている小さな洗面所の窓に目をつけた警察官、あっという間に階段の手すりを乗り越え、隣の建物の屋根から、配管を足がかりに、小さな窓に手をかけたら、中を覗き込むことができたようだ。 (警察官って、すごいわ)

どうやらベッドの上に横たわった人影が見えるらしい。

いよいよもっていやな予感の私たち。 

窓から大声で男性の名前を連呼し続ける警察官が、 「動いたっ!」 「ドア、あけて!」

 

数秒後、室内からドアガードがはずされ、若いあんちゃんが短パン・Tシャツで登場。 

どうやらコトの顛末が認識できないらしく、呆然としたままの第一声が・・・・・・。

「今、何時ですか・・・・・?」

 

このぼけぇぇぇぇ! ごるぁぁぁぁっ!  

 

安心したと同時に、心の中で何かが一気にヒートアップした私である。

それにしてもあんな大騒音の中で寝てられるなんて、若いんだか、何なんだか。 

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6 コメント

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大山鳴動して・・・・・ (ふう)
2011-07-10 07:33:23
>ビザ皇帝さま

おはようございます。

梅雨もあけ、じりじりと暑い夏が本格的にやってきました。
涼しい気分はぜひとも味わいたいものですが、コレはちょっと・・・・ (笑)
しかも、鼠が一匹現れた後は、余計熱くなっちゃいましたからね (爆笑)

それにしても、大声で名前呼んだり、ドアをぶっ叩いたり、ドアガードがかかったままのドアをバッタンバッタン開け閉めしてたにも関わらず、それでも気がつかずに爆睡していたってことが最大のミステリーです (爆)
休みでも早く目が覚めてしまう私としては、ちょっと羨ましい気が (違)
返信する
ミステリーのような (ビザ皇帝)
2011-07-09 14:05:23
夏の暑い季節なので,
格好の怪談話かとゾクゾクしてました.

時々ニュースに出てきそうな
シチュエーションですからね.
業界の方も大変です.

今回は大山鳴動… でしたが,
万一これで,事件だったりしたら
まさに密室殺人事件だなと
つい不謹慎なことを想像してしまいました.
返信する
状況的にねぇ・・・・・。 (フー)
2011-07-09 07:06:44
>でこちゃん

おはようございます。

もうね、口には出さなかったけど、マンションに向かう前から、状況的にそーいうコトもあり得るから・・・・と、いろいろ頭の中でシミュレーションしちゃってたんですよ。 (おいおい)
結果的に笑える (ちょっとムカツク?) 話でよかったんですけど、今後も絶対ないとは言い切れませんからねぇ。
特にワンルームの集合住宅では、近所付き合いの希薄さ、個人情報のあれやこれや (爆) で、ますます難しい問題になってますから。

とりあえず、私はすぐに助けてもらえるように、ドアガードはかけないようにしようっと♪ (←微妙)
返信する
Unknown (でこ)
2011-07-08 15:00:46
こんにちは。

この夏は節電の話題ばかり…企業はペナルティーがあるので大変そうですね。
熱中症にはくれぐれもご注意下さい。

フーさんに、とうとうソノ時が……と、ドキドキ、ワクワク(ゴメン)しながら読んでいました。 熟睡していたなんて人騒がせな若者でしたが、〇〇第一発見者にならなくてヨカッタ、ヨカッタ。
遠くにいたご両親もさぞ心配されていたことでしょう。

今年3月に我が家の近くに住むお年寄りが、孤独死したことがありました。
私が知ったのは1~2ケ月経ってからでしたが…。
孤独死ってお年寄りだけじゃないですものね。
近所付き合いが希薄になりつつありますが、大切でにしなければ…ネ。

返信する
いやな汗かいちゃいました。 (ふー)
2011-07-06 06:42:50
>まめごろうさん

おはようございます。

本当に 「そういう事態」 に遭遇しなくてよかったですよ!
まさか寝てるだけとは (^^;;;; 思いませんでしたけどね。

ドアガードが開かない、応答がないという時点で、誰もが最悪の事態を想像しまして、まずは警察官に入らせようと (笑)
さすがに私もトラウマになりそうなモノは見たくないし。
結果的に笑い話になったのでよかったんですが、一体どんだけ寝てるんだよ・・・・と、少々イラッとしたのは公然の秘密です (笑)
返信する
Unknown (まめごろう)
2011-07-05 22:55:10
ふーさんのすばらしい作文力で
本当に「そういう事態になってしまうのか?」
と思ってしまいました(^^;

なにもなくてよかったです(心の叫び)

そんなもん、見慣れていない人には
ものすごいトラウマになるらしいですぞ。

「そっち方面専門片づけ屋」っていう職業も
あるらしいし・・・ぎゃー。

とにもかくにも何もなくて笑い話ですんで
本当によかったです・・。
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