不穏な三連休の幕あけである。
というのも、先月 (9/9) 千葉県千葉市付近に上陸した台風 15 号が、千葉県南部を中心に甚大な被害をもたらし、今なお復旧の途上にあることが、生々しい記憶として残っている中、非常に強力な台風19号が、現在、関東に向けて接近しているからである。
前回の台風では、たぶん千葉県民のほとんどが、 「ナメて」 かかっていた。
いや、私も千葉県民なのであるが、正直に言って 「ナメて」 いた。
当時、 「コンパクトな台風で急に雨風が強まる」 などと解説していた気象予報を聞きながら、いままで台風で大きな被害を受けたことがなかったほとんどの千葉県民は 「強い風雨をちょっと我慢していれば、すぐに台風は通過して、またいい天気になるだろう」 と、能天気に考えていたことだろう。
その最大瞬間風速 57 mの暴風を伴う台風 15 号は、ゴルフ練習場の鉄塔をなぎ倒して住宅の屋根を直撃しただけでなく、多くの住宅が暴風によって損壊。
また、多くの送電塔や電柱が倒壊したことにより、千葉県の広範囲に、その後数週間にわたる停電をもたらす。
停電の影響で浄水場のポンプが停止し、断水。
非常用電源に頼っていた電話等の回線も限界を迎えて通信障害が多発。
ドミノ倒しのように、被害が拡大していく様子には、本当に心が痛んだ。
結果的に、台風 15 号が通過した後の千葉県で 「無傷」 だった地域は北西部の極一部のみだったのだ。
そんなつい一ヶ月前の経験が脳裏をよぎるのは、人間の心理として当然のことだろう。
電車も計画運休が発表され、政府は口をそろえて、避難の心得や、停電対策を呼び掛ける。
ワイドショーなどでは、ガラスの飛散防止のため、窓に養生テープを*型に貼るといいなどと説明しているが、養生テープも売り切れているようだ。
ウチにはたまたま緑色の養生テープが余っていたので、一番大きい窓に貼ってみたけど、窓 1 枚でテープがなくなっちゃったわ。
しかも、なんだか戦時中の空襲対策みたいだし。
そういえば、ニュースで昭和 33 年の 「狩野川台風」 に匹敵する大きな被害が・・・と言っているけれど、それを聞いて 「大変だ!」 と思う人が何人いるんでしょうかね。
まぁ戦時中の空襲対策を知っている人はもっと少ないか (笑)
ちなみに 「空襲対策」 も 「狩野川台風」 も、私が生まれる前の話ですから! (力説)
今回は土日月の三連休により、多くの人の出勤が不要となっていることのみが、不幸中の幸いと言えば言えるのかもしれないが、家に籠城しながら、深刻な雰囲気を醸し出すニュースを見つつ、台風の襲来を待つ気分ってのもあまりよろしくないものですね。
大きな被害がでないよう、心に念じつつ。
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