なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳出血後遺症という人生

2012年04月23日 | Weblog

 50歳台後半の男性。10年以上前から脳出血2回の後遺症で寝たきり状態となった。複数の救急病院・リハビリ病院などを転々として、今は施設に入所している。嚥下障害で、胃瘻造設による経管栄養を受けていた。一昨年に誤嚥性肺炎で入院したが、幸い治癒して施設に戻っていた。一昨日から発熱があり、昨夜救急搬入されて、誤嚥性肺炎の診断で当直医が入院させていた。今朝病院に来ると、当直医(循環器科医)から報告を受けてまた主治医となった。両側肺に浸潤影が散在していた。施設から連絡がいって、午後から妻が仕事の都合をつけて病院に来た。病院に来るまで2時間かかるという。一昨年にも会っているので、顔は忘れていたが、何となく対応した時の雰囲気を思い出した。若い時から寝たきりとなったため、妻が仕事をして家庭をささえていた。長期の入院費用が必要だったし、、現在の施設入所もそれなりに費用はかかるはずだ。大事な家族(夫)には違いないが、複雑な思いがあるのだろう。

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