78歳女性。軽度の認知症があるが、夫の世話でなんとか生活している。インスリン注射は夫が単位を確認して、注射は慣れているので自分で打っている。血糖コントロールは悪く、あまり悪くなると教育入院するというのを半年おきに繰り返していた。入院して食事療法を守るだけでインスリンは外来のままで血統が良くなった。
先週の受診日に、先月から時々30分くらいの腹痛があると訴えた。腹部エコーで胆嚢結石を認め、胆石の症状だった。上部消化管内視鏡検査では胃体上部後壁に小さな粘膜下腫瘍(SMT)があったが、腹痛の原因になる胃潰瘍などはなかった。6年前に心筋梗塞の既往があるが、循環器科に通院していて心不全症状はない。胆石の手術を希望されたので、術前検査と血糖コントロールをかねて内科で入院になった。入院してみると、本当に胆石の痛みではなくて、狭心痛ではないかという気もしてきた。冠動脈CTで確認する必要がありそうだ。
病院はお盆休みはないが、開業医の先生方はほとんど休みだ。内科クリニックから抗てんかん薬の処方を受けている患者さんが、すぐには薬局にいかなかったところ、かかりつけの薬局がお盆休みになっていた。当院に処方を頼みに来たが、抗てんかん薬が合剤で当院の院内にはなかった。当院の近くの薬局は開いているので問い合わせたところ、その薬局には置いていないという。確かに当院からその薬の処方は出ないから当然だろう。取り寄せになるらしいが、この時期すぐに調達できるかどうかわからない。とりあえず数日は同効薬を処方しておくというのもあるが、どんなものだろう。精神病院なら院内に置いてあるかもしれないので問い合わせてもらうことにした。まあ1日分くらい内服しなくても大丈夫だろうから、お盆中に開けている薬局で取り寄せるのを待つのが無難のようだ。慢性疾患の場合、1~2週間分くらい余分に持ってないと、大地震などが起きたら、すぐには手に入らないので困ってしまうだろう。