80歳男性。痛みで動けなくなって受診して、リウマチ性多発筋痛症と診断された。プレドニン10mg/日で四肢の痛みが改善して、喜んでいた。自分で廊下を歩けるようになったが、四肢の筋強剛があって前傾姿勢で小刻みのパーキンソンの歩行だった。大脳基底核に多発性脳梗塞があり、数ヶ月前からパーキンソン症候群の症状が出ていた。リウマチ性多発筋痛症は1~2週間で症状が完成するので、順番からいうと、パーキンソン症候群の患者さんがリウマチ性多発筋痛症を合併したということになる。筋強剛に対してネオドパストンを開始して経過をみることにした。この組み合わせは初めて経験した。