なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

低血糖で昏睡

2012年08月21日 | Weblog

 76歳男性。内科医院に糖尿病で通院している。インスリン(ノボラピッド30ミックス)を朝夕に注射していた。朝食後に農作業をして、家に戻って日本酒を2合飲んだ。お昼に妻が、意識がないのに気づいて救急要請した。搬入時は昏睡(JCS300)だった。16mg/dlと著しい低血糖になっといた。50%ブドウ糖の注射ですぐに意識は戻った。救急当番の外科医師から連絡が来て、救急外来へ診に行った。日中でもお酒を飲むのは以前からのことらしい。HbA1cは4.9%と血糖コントロールは良好だが、良好というより、低すぎる。昼前に低血糖を自覚することがあるというが、無自覚低血糖も頻発していると思われる。アルコールによる低血糖も起こる患者さんなので、もっと緩いコントロールのほうが無難だろう。アルコールをやめる気はないというか、まったく考えたことがないようだ。奥さんが注意してもまったく効果がない。点滴を継続して、遅い昼食を食べてもらい、血糖を1時間おきに測定して経過をみたが。低血糖にはならなかった。最近はさっぱり行っていないという血糖自己測定をして、主治医の先生に適切なインスリン量を指示してもらうことにした。とりあえず、朝のインスリン量を少し減らすことにする。

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