なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

連れて帰ります

2012年08月01日 | Weblog

 一昨日に入院した91歳認知症の女性。2-3日食べられないということで紹介されたが、入院直後から食欲は良好だった。入院日の夕食後に抗精神薬(グラマリール25mg)を出したところ、夜ぐっすりと寝て付き添っていた長男の嫁が感激していた。昨夜は長男が付き添っていたが、病室にいないでラウンジのソファーで寝ていた。病棟看護師が見回ると、患者さんは夜中に起きだして、ゴミ箱に座っていた。病室内で排尿排便していた。ベットに戻そうとしても戻らず、やむなく抗精神薬の注射(セレネース)をして、なんとか朝まで寝てもらった。朝起きると朝食も全部食べて、調子は良かった。家族はもう連れて帰りますと退院を希望したので退院とした。日中は徘徊してもいいから、夜だけでも寝てもらえるように寝る前の抗精神薬を退院時処方として出すことにした。これまで認知症の周辺症状で困りながらも、なんとか家族でみていたが、やはり精神科を受診して、周辺症状の改善をはかる必要がある。数日食べなかったのは、暑さのせい(熱中症)だったと思われる。

 内科外来をやっていると、別の内科医院から電話で入院依頼がきた。80歳男性が2-3日食べられず、動けなくなっていて、熱中症と思われますがということだった。以前の検査結果をみると元々かなりの腎機能障害がある。はたして単に点滴して経過をみるだけでよくなるかどうか。

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