COVID-19で救急搬入されて入院した70歳代前半の男性は、レムデシビル3日間投与で解熱軽快した。この方は夫婦二人で飲食店を経営している。
病室に行くと、妻と電話で話していた。妻も発熱があり、どうしたらいいですか、と訊かれた。すぐに発熱外来を受診するように伝えた。発熱外来の受付をしておくため、妻の名前を訊くと姓が違った。「まだ籍を入れていなくて」ということだった。
妻は自分で車を運転して発熱外来に来た。コロナの検査は陽性だった。60歳代後半で保険は3割負担になる。値段の点で迷っていたが、抗ウイルス薬を希望されたので処方した。(併用禁忌の睡眠薬の関係でラゲブリオ)
脳出血後遺症で地域の基幹病院脳外科から、40歳代後半の男性が回復期リハビリ病棟に転院してきた。自営業に戻るための作業療法を行っていた。
回復が良く、予定よりも短い期間での退院予定となった。妻が病状説明と保険証書依頼のため来院した。妻だと思って説明したが、病棟看護師さんから「離婚してますよ」といわれた。離婚して元妻と子供は別居していて、患者さん自身は一人暮らしをしている。ただ、自営の仕事はいっしょにしているそうだ。
それぞれ事情があるのだろうが、詳しい話には関わらないことにした。