8月24日(土)の当直の時に、日直だった腎臓内科の若い先生が3名外来で点滴をしていた。いずれも終了後は帰宅予定ですといわれた。
そのうちの一人は、23日金曜日に肺炎で入院した80歳代前半の男性だった。知的障害があり、障害者施設に入所している。
これまでも2019年に急性肺炎(右下葉)で入院している。2023年に通院している泌尿器科で撮影した胸部X線でも、認識されていないが肺炎像が写っていた。
時々、おそらく誤嚥性肺炎を繰り返しているのだろう。軽度だと自力で治癒していて、免疫力で抑えきれないと肺炎として診断・治療されるという経緯らしい。
23日(金)に発熱で受診して、胸部X線・CTで右中葉肺炎を認めた。
内科で入院にしていたが、入院後の不穏がひどく、一晩はナースステーションの前にベットを持ってきて対応していた。酸素吸入は不要なので、24日はその日の分の抗菌薬(セフトリアキソン)を点滴静注して、抗菌薬内服治療として退院となった。
午後から高熱と食欲不振として、施設で救急外来に連れてきた。不穏がひどくて退院ということなので、外来で点滴をして、翌日(日)も点滴に来てもらうことにしていた。
結局発熱が続いて、26日(月)に再入院となった。胸部X線・CTで右中葉の浸潤影が進み、左舌区にも軽度に陰影がある。
今度は抑制と抗精神薬使用でなんとか入院継続で治療するようだ。入院数が増えている状況で、本来の治療以外の対応もあると、病棟の看護師さんは大変なのだった。