1月末から心窩部痛(重苦感)がするという訴えで、70歳代女性が受診した。症状は続いているが、その時々で程度は変わるそうだ。
上部消化管内視鏡検査では過形成性ポリープと萎縮性胃炎があった。腹部エコーで脂肪肝を認めたが、肝左葉に低エコー域があった。まだら脂肪肝ともいい難い。
腹部造影CTで確認すると肝左葉に腫瘍を認めた。肝細胞癌というよりは、肝内胆管癌が疑われるという放射線科の読影レポートだった。リンパ節腫脹があり、転移が疑われる。
鎮痛薬としてアセトアミノフェンを処方して、がんセンターの予約を取った。胃壁に接しているか、浸潤しているかは判定し難い。リンパ節転移が大血管分枝近傍にあると、手術が難しい可能性がある。
病棟でのコロナのクラスターで忙しい1週間だった。看護師さんの罹患は3名で、ふだんから看護師不足でぎりぎりなので、3名が休むようになると厳しい。病院安全担当の師長さんが、病棟の手伝いに入って動き回っていた。
病棟は急性期病棟1、地域包括ケア病棟1、リハビリ病棟1に感染病棟1(対応は少人数)で運営している。これまではリハビリ病棟でのクラスターなので、リハビリ転院を延期すればなんとかなった。今回の急性期病棟のクラスターだと影響が大きい。新規入院を全部地域包括ケア病棟で受けるしかないので、頼み込んでやっと入れてもらうということになる。
倉原優先生のyahoo newsに、5類になる5月までに次の波(第9波)が来るのでは、と載っていた。確かに間隔を考慮すると、2022年12月に第8波だと次は5月になる。

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