5月24日(金)に48歳女性が数日前からの両下腿浮腫(軽度)で受診した。体温は36.6℃で正常域だったが、脈拍数が101/分と頻脈傾向だった。
担当した先生が末梢血検査と生化学検査(甲状腺機能を含む)を提出すると、TSH 0.2・FT3 4.09・FT4 1.67と甲状腺機能亢進を認めた。甲状腺の外注検査を提出して、翌週内分泌に詳しい先生の外来に回した。
両下腿浮腫は軽快していた。甲状腺の外注検査の結果は、TSHレセプター抗体陰性で、抗TPO抗体と抗サイログロブリン抗体が陽性だった。
橋本病(慢性甲状腺炎)がベースにあり、無痛性甲状腺炎を来したのだろうと判断された。そのまま経過をみて、翌月に甲状腺機能を再検となった。
内分泌に詳しい先生がいると、特に甲状腺疾患の患者さんが集まって来て、いろいろなパターンが見られて勉強になるのだった。男性の橋本病もいて、当然比率は低くても当然男性もいるわけだが、改めて「いるんだ」とちょっと感動。
糖尿病についても、きちんと75gGTTを行ったり、HOMA-IRを計算されたりしていて、ふだんの対応を反省させられて刺激になる。
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