9月3日早朝午前4時半に病院から電話がきた。2日(月)当直の整形外科医だった。腹痛で受診した患者さんのことで相談があるという。
午前1時から腹痛が生じた70歳代半ばの男性が午前3時に自分で車を運転して受診した。連絡はなく直接の受診だった。
腹部が硬かったというから、板状硬だったのだろう。腹部CTで腹腔内(肝表面と上腹部の腸間膜内と肝臓の陥凹部)に遊離ガス像を認めた(放射線技師が指摘してくれた)。
「血液検査で異常がないが、どうしたものか」という。「消化管穿孔なので、外科手術が必要です」、と答えた。「地域の基幹病院外科に当たります」、ということになった。幸い受け入れてもらえて、救急搬送となった。
救急搬入ではなく自分で受診したこと、炎症反応が陰性だったことから、紹介搬送していいのか、と思ったらしい。重症度は救急搬入か自分で受診かによらないし、炎症反応は発症直後には上昇しない。
自分で車を運転して受診してきたこと(病状にまだ余裕がある)、遊離ガスの分布からは上部消化管(胃十二指腸)の穿孔だろう。先方の病院に到着するのが、午前5時半くらいになる。バイタルは安定しているので、日勤帯になってからの手術だろうか。
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