今月初めに消化器科の先生が急逝された。当方が当院に赴任してから20年間いっしょに仕事をしたが、常に忙しく診療されていた。
2月の2週目から3週目にかけて、若い消化器科医が手伝いに来てくれていた。何でも、勤務されていた病院から別の病院の勤務に代わることになり、その間のフリーの期間だったそうだ。
2月14日(金)に消化器科の外来に通院していた70歳代後半の女性が発熱で受診した。血液検査では、炎症反応の上昇と肝機能障害を認めた。腹部CTで総胆管結石があり、総胆管結石・急性胆管炎だった。
3年前に総胆管結石で地域の基幹病院消化器内科に紹介された。結石除去が困難で胆道ステントが留置された。その後ステントが詰まって胆管炎を来して、ステント入れ替えが行われた。詳しい経過はわからないが、ステントは抜去されていたようだ。
腎結石もあり、炎症のためか右腎臓の萎縮して形態がわからなくなっている。先方の病院の報告書では十二指腸と右腎臓の瘻孔ができた時期もあった。
これまでの経過を確認して、基幹病院に紹介搬送としていた。勤務最後の日の仕事となった。短い期間だったが、その間にいっしょに内視鏡的胃瘻造設を行ったりした。性格も穏やかで技術もしっかりしたいい先生だった。
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