先週の日曜日に、病院の計画停電があった。これまで電気設備法定点検は、電力会社からの電力は一定時間停電になるが、その間は病院の自家発電に切り替わるので、何も困らなかった。今回は自家発電も含めて全面的な停電(2時間)にするようにという通達だった。
リースの発電機を借りて準備していたが、実際にやってみると電力不足でもう1台使用するようになった。また心電図モニターは、病棟には途中で増幅する機器があったが、その分の電力まで考えていなかったため、モニターが一時停止した。
心電図メーカーは、日本光電は病院に来て準備していたが、フクダ電子は誰も来なかった。統括していた副院長(麻酔科)が、「日本光電は来てくれたのに、おたくは来てなかったですね」とフクダ電子に報告を入れたそうだ。
停電で給水ポンプ停止中に、洗浄水を流すボタンを確認のために押した部署が3か所あった。配管中に空気が入り、停電が終了して洗浄水を流した時、配管中に入っていた空気が勢いよく出たために、配管が外れて水があふれた。
産婦人科の診察ユニットは、これまで主電源であるフットセンサーを切ったことがなく、手元のスイッチで照明をつけていた。主電源のことを誰も知らなかったため、手元のスイッチを入れても照明がつかず、気づくまで使えなかった。
患者さんに危害は及ばなかったものの、準備していた割に問題が発生した。中規模病院でもこうだと、大病院で全面停電になったらどうなるのだろうという話になった。全面停電は今回からなので、今後全国の病院で行われてから問題点が出てくるのだろう。
日曜日の日中の救急外来の診療を止めていたので、バイトで来ていた先生方にはラッキーデーだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます