Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

プラチナ・ジュビリー・アフタヌーンティー@小田急サザンセンチュリーホテル

2022-08-07 21:22:47 | イギリス

今日は新宿サザンテラスにあるホテル20階のラウンジにて女王様の戴冠70周年をお祝いしました。サザンテラスは新宿の隣駅「代々木」からもすぐで、新宿の人混みを通らなくてもアクセスできる所、と今回行ってみてわかりました。コロナ禍のお出かけにもピッタリです。

在日英国大使館主催のジュビリーケーキコンペに入賞したサクランボ色のお帽子ケーキで迎えられました。

ケーキのデコレーションの薔薇も繊細で本物のお帽子のようです!

さてこちらが、お祝いメニューです。

茶葉から英国王室御用達です。印象に残ったことに、この「ダーヴィルス・オブ・ウィンザー」は1人分ティーポットで3杯は飲める量だったのですが、2〜3杯目でも渋くならなかったのです?!高級茶はそうなんでしょうか???

メニューもしっかり英国していて、上段はコンペケーキのミニチュアの他に、イートンメス(カップ入り)とプディング(帽子に敷かれたトーストみたいの)。このふたつは英国アフタヌーンティーの盛んな日本でもあまりお目にかからないお菓子だと思います。

中段も、サンドウィッチにミートパイにサーモンのキッシュ。ミートパイのボリュームが英国の風〜

スコーンはしっかりオオカミの口が開いてました。マーマレードもウェールズ産という徹底さ。

このお皿の上の薔薇は、上段のケーキをトングで取ったら一緒についてきました。絵になります。

花びらも詩的に散って、お帽子アートになりました。

サザンテラスは、新宿駅南口の高島屋〜タイムズスクエアとJR線路を挟んで立地し、新宿駅を通らずとも線路の上を橋で横切れることが、窓から見下ろしてわかりました。アメリカのグルメバーガー「シェイクシャック」や香港天心の「添好運(ティムホーワン)」もあり、ちょっぴり贅沢したい時にもまた行きたいです。・・・ただし、明日からまた東京は連日35度の猛暑がカムバックするので、巨大デッキの上っぽいサザンテラスは涼しくなってからですかね・・・

 


女王様は跨る

2022-07-01 11:09:38 | イギリス

映画「Corsage」の現代版のようなエリザベス二世陛下の馬上の姿がニューズウィーク日本版のウエブ版に載っていました!

詳しくはリンク先をどうぞ。↑

ドクターストップを無視しての乗馬・・・私の親も高齢で「いつまで生きられるか」と常にこぼしてますけど、歩行に困難があった女王様もちょっと調子が良くなったら「できるうちに」というお気持ちになられたのかと頭によぎってしまいました。チャールズの天下はなるべく先でありますように。

そしてお馬さんに跨る女王様、かわいい。かっこいい。

 

 


マザリング サンデー

2022-06-21 10:24:07 | イギリス

映画「帰らない日曜日」の原作本「マザリング サンデー」日本語訳を読みました。

映画では『きっとこんな感覚だったろう』と主人公の頭と胸の中を想像しながらも言葉では描かれなかったから推測に近かった物語(本には「お話」と「話」と「物語」の違いの考察まであった)の、まるでテスト模範解答のように興味津々で読み進めました。

映画を先に見て感想も残したので、私の映画鑑賞力がバレバレです。正解もあれば汲み取り不足もあり。自己採点は70点の可/pass。

階級の違う恋人と、階級を越えて過ごした1日がどんなに主人公にとってスペシャルだったかはしっかりわかったで賞。

陽の光の中で見る彼の日常と彼の裸体の意味、自分も全裸で空っぽのお屋敷を歩き回る意味はたいへんよくできました印。

お屋敷に使用人がふたりしかいなかったし、彼は弁護士になる勉強をしているというので私はこのお屋敷の人たちは中産階級かと思ったんです。時代は第一次対戦後、使用人男子も戦死したし、上流の跡取り息子でも勉強とか職業なるものを身につける時代だったんですね。もっとがんばりましょう印。

彼の死について。たぶん、私の力不足だけではなくて映像だけの表現では小説に書かれたことと同じには理解できないんじゃないかな・・・

言葉なしで、彼が身支度にも時間をかけまったく急いだ素振りもないので見ている観客がハラハラするように、婚約者の機嫌とランチに集合した家族(とくに、ニヴンさん!)のオロオロで描いたのは映画ならではの表現でした。小説では主人公が彼を見ながら感じたこととして文字で説明してありました。

 

 

 


エリザベス女王×ホテル椿山荘70周年

2022-06-17 21:15:22 | イギリス

エリザベス女王在位と東京の椿山荘ホテルは同じ70周年とのことで、映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」公開を記念したアフターヌーンティープランが開催中です。

上のグラスに注がれたティーは、ウエルカムドリンクの「クイーン オブ ブルー ティー/東方美人」名付け親はヴィクトリア女王だそうです。

スコーンは3種、クロテッドクリームは2種。嬉しい。

下段のスコッチエッグとキュウリのサンドイッチもとても英国らしくてステキです。

気温が28℃ですのでエルダーフラワーのアイスティーをいただいた後、やっと熱い紅茶という気になり、「アイリッシュウイスキークリーム」が気になりました。クリームが浮いてるやつ?!

・・・ではありませんでした。甘い香りがして、もしやクリームとウイスキーの抽象表現であろうか。

お茶の後は、写真展へと・・・ここが庭園を望む奥に設置されてまして、ソファやテーブルもございまして、人もあまりいのうございまして、つまり居心地の大変よろしいスポットでございました。

お写真コーナーも。さて、私は誰になったのか???

庭園にも英国国花のバラのオブジェが7輪。この白いのは何かなと思ったら、テューダー・ローズなんだそうです。あまりにも巨大で重量感もあるので「不思議の国のアリス」の世界に紛れ込んだような。

このイベントは7月31日まで開催中です。


LINA STORESで感じる新旧のこと

2022-05-29 18:07:13 | イギリス

ロンドンに住んでいたころのお気に入りイタリアン・デリ「リナ」の東京のカフェに行きました。ロンドンでも近年、1号店のSOHOの店に加えキングス・クロスにカフェを併設する店を展開していると、日本進出のことを調べていて知りました。

上が青山店、下がSOHO店の写真です。外観はうまい具合に再現していると思います。

折しも午前中に土砂降り豪雨にみまわれた日だったからか(?)店内はほどほどに空いていて、本来は1時間半の予約テーブルに3時間近く座っていられました。お料理も大変に満足。

なぜかパスタの写真は撮らず、上がナスのコロッケ、下がティラミスです。やっぱりおいしいティラミスはおいしいな~!!!

お料理にも、えんえんとおしゃべりさせてくれたお店の雰囲気にも満足し、さてショップでお土産も買おうかな・・・と商品を眺めて、ロンドン店のイメージが頭にあったので品数の薄さとお値段の高さにひるんでお買い物はなしになってしまいました^^;

ま、仕方ない。パンデミックと戦争中で世界的な物価の上昇に加え、私のロンドン時代はブレグジット以前、英国とイタリアは無関税経済の関係だったし。はるばるイタリアから日本まで食材を運んだらそりゃ経費も高くつくのは当たり前。

そしてロンドンにリナ以外にもあったイタリアン・デリ店を色々思い出しました。イタリア人の移民が経営する個人商店が多く、たいていは小さい店にぎっしりと商品が詰め込まれていて、ガラスケースにはフレッシュチーズが並び、本物のモッツアレラがバッファローのチーズであると知ったこと。生ハムを薄くスライスする機械がなかなかデカくて指先が入っちゃったらどうするんだろうと恐ろしい妄想が浮かんだこと。お店の手作りラビオリが日本のお肉屋さんのコロッケみたいに手軽に買えたこと。

義理の家族がイタリアに住んでるので年1くらいでイタリアには行ってたので、そういう家族経営の店にも慣れていたせいでロンドンでは逆に英語も通じるので自由に買い物が楽しめた。クリスマス前にはパネトーネを買いに行った。ぜんぜんお洒落じゃない街の店の方が値段も安いし緊張しなくて好きでした。

しかし、その頃(2000年代)のロンドンにも東京のリナのような、洗練されたイタリアン・カフェはあって、いつもおしゃれな若者や家族連れで賑わってました。場所も洒落たエリアにあるのでお値段もそれなり。

私がロンドンで好きな所は、自分の経済力から選択肢も必然的に狭まるけど、生活感のある昔ながらの・・・って店やレストラン、カフェだったけど、現在時間が年表で言うとどんどん右にずれるに従ってそういうものは減り、先端のものが普通になって行く。20世紀にはなかったファスト・ファッションが普通になって、今やその実店舗も縮小されオンラインに以降しているように。

今度ロンドンに行ったらSOHOリナがどうなったか訪ねよう。多分、あの店は変わってないと思うけど、キングスクロスの方も見てみたい。そして新しいものから目を背けることを止めにします。(今まではそうしていたんですよ)

物心ついた時からピカピカ真新しいものはなんとなく憎かったんですが、自分の過去が増えるにつれて新しい物が相対的に増えてきたのでそんなこと言ってる場合じゃないと気が付いた次第。

ピカピカのリナを見てそんなことを・・・