エドガー・ライトの映画は、ほとんど見たと思ってたらこの「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」は知りませんでした。U-nextで配信中でしたので早速見てきました。
2010年の映画で「ホット・ファズ」と「ワールズ・エンド」の間になります。
知識なしで見たら、すごい変な映画でした!
調べたら、コチラはグラフィック・ノベル原作で、バンドマンの主人公がカワイイ彼女を獲得するために元カレ7人と対決しなくてはならない、という、しかも対決はいきなりゲームの世界になるという仕組み。
主人公はアメリカ版のび太君のような、バンドマンではあるけどこれと言って特徴もない弱そうなスコット・ピルグリム。22歳。カナダはトロント在住。
22歳でも「17歳の高校生と付き合ってる」と言ったら同年代の友達が「ヤバいぞ」って雰囲気になりデートはゲーセンで友達は「やったのか?!」って興味津々ではあるけどやっぱり未成年に手を出してはならない前提がある世界です。アメリカの方が日本よりこの点では健全だなあと思う瞬間。
その子がいるのに、めちゃ美人のNYCから来た女の子ラモーナに一目惚れし、ダラダラと二股に。そして付き合い出したら、元カレ(彼女もいる)たちが次々とバトルに現れ出すという謎のゲーム設定です。
キャストにはラモーナの元カレの1人にクリス・エヴァンズや、スコットの元カノにブリー・ラーソンも出てます。
全体がゲーム仕立てとコミック読んでゲームをするのが当たり前の世代がターゲットになっていて、私が好きだったのは、「超能力を持つビーガンの元カレが、豆乳ミルクではなく牛乳入りのコーヒーを飲んで超能力を失う」と言うところ。つまりビーガンを、まるでレベルアップして特殊能力を入手する人種のように描いているわけで、日本と違ってビーガン率の高い北米らしいポッシュな人種のおちょくり方です。
唯一気に入らなかったのは、スコットのトライアングルも最後には解決するのだけど、17歳高校生は中国系カナダ人で、ずっとパワーアップしてスコットを追いかけてきていたのに「I am too good for you.」と綺麗事を言って身をひいてしまうんです。純真だった高校生が恋に狂って大人の真似をして笑い者の役回りとなり、なんでそう都合よく最後に身を引くの???これは彼女が大人しいとされてるアジア系だからではないのか?
ゲームバトルを実写でかわいく作ったエドガー・ライトでも、そのステレオタイプからは脱せなかったのか、元カレに日系人の双子を持ってきたのはセンスよかったのに、惜しい!