やっと見ました。ファンタビ第3弾!元々私は「ハリー・ポッター」の本のファンとして映画も楽しみに見ていましたが、「ファンタビ」となってからはエディの不器用なニュートと魔法動物たちが大好きになり、グッズも買ったりしておりました・・・
が今回、公開日が「スパークス・ブラザーズ」と重なり試写を前もって見たら益々スパークスに夢中になって先週末は「スパークス・ブラザーズ」2回目に行ってしまったため「ファンタビ」は2週目の平日にまで押してしまいました。
感想は、
「ダンブルドア先生がジュード・ロウで大正解!」と「魔法動物はやっぱりかわいい!」でした。
タイトルが「ダンブルドアの秘密」ですのでニュートにも負けない主役ぶりで、ジュード・ロウ演ずるダンブルドアを見る時、若かりし眩い美青年だった時代を知る観客は、北欧の至宝マッツ・ミケルセンと対峙するジュードが若気の至りで誓いを立てた時にはキラキラ美男子だったんだよなと脳内再生し、かつ後に「世界最強の魔法使い」となるホグワーツの生徒にとっては神のような存在のダンブルドア校長先生にこれからなる・・・と1粒で3つの時間軸を同時に壮年の顔に重ねるんですよ。それに耐えうる存在感が十分にありました。
魔法動物はニュートの相棒二フラーのテディ(この名前、前から?)とボウトラックルはまたまた大活躍でさらに自己主張とかわいさが増していました。加えて、冒頭から登場する今回のキー・ビーストの「キリン」。新登場でも日本人には説明は不要、麒麟ですよね。
冒頭でニュートがキリンのお産にやってきたのは竹の森、生息地の中国でした。ママキリンとベビーキリンが美しいデザインでした。
と、「ハリー・ポッター」では子役たち目線で魔法を楽しみ、大人を名優が演じてリアリティを感じたものでしたが、第3弾にしてやっと「ファンタビ」は子供の代わりに動物で和むものなんだとちょっと冷静に。そして人間の方はエディも実力俳優ですが、そこにジュード・ロウとマッツって、盛り込みましたね!
「魔法使いの旅」「黒い魔法使いの誕生」「ダンブルドアの秘密」と揃ったのでさらに冷静に振り返ると、グリンデルバルドが最後までなぜダンブルドアを引き付けるほどの魅力ある魔法使いだったのかが分からなかったのが残念です。ジョニー・デップからマッツになったおかげでフェロモンの説得力は十分に得られましたが、もっと思想とか人格でダンブルドアともあろう者が恋で血迷ったのではないんですか?
それは私にとって、ダンブルドアの過去のエピがハリポタ原作本に出てきた時から何か具体的な説得力がない部分でした。個人としてのキャラの厚みを感じないので、政治的に権力を握り世界制覇を目論むというありきたりな悪役以上のものを感じなく、折角役者が揃って熱演しても大きなストーリーを動かす世界観のバックグラウンドが見えないので深みがないように感じました。
クリーデンスがダンブルドア一族だったというのは前作で出てきたらしいのですが、全く記憶になく(涙)、彼のストーリーと、ニュートとティナのかわいい関係はこれからの展開という余韻で「ダンブルドアの秘密」は終わりましたが、これからのシリーズ続行は世界の興行成績にかかっているとニュースになってます。
*暗い暗〜いクリーデンス、折角救いが見えたのに、役者のエズラ・ミラーがチンピラなスキャンダルが起きて映画を見る時にそれを思い出してしまうのは辛い。スクリーンに収まった演技と役者の私生活を関連づけるべきでないのは重々分かっていても脳が勝手に結んでしまう。アンセル・エルゴードもそうだ。それを断ち切るためにちゃんと本人の声明がないよりあった方がいいと思う。
次があればまた会いに行きますよ、ニュートと動物たちに。