主任モースのドラマと本は、どちらも4作くらい見て読んだ後、机に本を積んだままになっていました。
ふと調べたいことがあり、
Wikiのモースのページを見ていたら、「Granada International’s Official Inspector Morse website」というリンクがありました。飛んでみたところイギリスのモース放送局である
itvのplayerに直結してまして、現在22エピソードも見られることがわかって興奮しております。
本来はイギリス国内オンリーのplayerですので、VPNサービスの利用者の方に限ってしまいますが、どうやらitvはちょうど再放送が終わったところで、今現在はシリーズ3のエピ2からシリーズ12(最終エピ)までを見られます。
古い順から見られなくなってしまうので、昨日からさっそく見始めました。
主任モースは英語のみのDVDでしたら完全版の廉価判も出ており、お値段はなんと英密林ならば25ポンドと本当に廉価なのですが、円盤が18枚もあるので物理的に受け取り保存するのに躊躇しておりましたので、このチャンスにシリーズ3から最後まで見たいものです。ナントカ出版社の英語の教材に「英語マラソン」というのがありましたが、家でPCの前にジーーーっと座りながら完走を目指す、期限があるからこそ仕方なく挑むようなマラソンです。
でも画質がなかなかきれいで、以前見た時よりも、モースもルイスも魅力的だし、シャーロック以来ポロポロと拾ってきた英語表現が役に立ってます。(hear from the horse’s mouth=信頼できる筋から聞く、とかHarrovian=ハーロウ校卒業生とかでてきますよ)とかルイスのおかげで階級や出身の話題も理解しやすいです。中上流階級、そしてオックスフォード大学内の閉鎖的な世界の愛憎が原因で起こる事件は、現実の私たちには見ることのない学内やお屋敷の中を見たような気になれます。
大学に入学すれば別ですけれども、私たちの大部分がイギリスに行ってもそういうところには縁はありません。それをコレッジの入り口にある「visiterは入れません」というサインで思い出させられます。イギリスの人口の大部分を占めるのが労働者階級なのに、なぜこのドラマが高視聴率を出しているのか。それはダウントンアビーと同じように、みんな華麗なる伝統の世界に実は興味深々なのですね!
新米モースが仕事で大学時代の友人(先生になっていた)に会った時、「警察?」と蔑まれたような反応が返ってきたんです。その時はピンと来てなかったんですけれども、一流大学はその閉ざされた中上流の世界へのパスポートなのに、なんとなくヤクザな肉体労働っぽい警官になるなんてもの好きは滅多にいないんですね。俳優になる人はけっこう多いのにね。