Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Watership Down

2018-12-31 16:39:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ずっと見られなかったビービーシーiプレイヤーがプレイするようになったんですよ!

思えばドクター・フー5回分くらいの間、プレイヤーで番組を見ようとすると

「現在つながりませんので、また後でお試しください」

という表示がスクリーンに出るばかりでちっともプレイしてくれなくなかったので、短くとも5週間以上は

「ビービーシー」はついにヴィー・ピー・エヌのアドレスを虱潰しに回避するスキルを身につけたのではないか?!

という恐怖に打ちのめされておりました。

そしたら同じ目に遭っていた、いつも楽しいコメントくださるhedgehogさんが視聴に成功した問いう朗報を聞き、例の恐怖は私の思い過ごしだったという気持ちでまた挑戦したところ、

気は心、IPアドレスにまで私の高まる期待が届いたのか、繋がったのです!

もうこの5週間、大切な友人が亡くなったかのような喪失感で、何をしても心ここに在らずな抜け殻となっていたのが自分でも情けないです。


それでとりあえず半端だった「ドクター」を見終え、

ちょうど話題になっていた「グレアム・ノートン・ショー」の「メアリー・ポピンズ・リターンズ」ベン・ウィショー含む主要キャストとボーイ・ジョージの回を見て3歳のウィショーさんのメアリーコスプレ画像を見届け(しかし3歳がナニー魔女になりたい願望ってオリジナルですよねっ?!)、

その勢いで「Watership Down」を見ました

これまで名前はよく聞いたので一度見たいと思っていたのですが、

何と言っても豪華キャストに踊らされました。主役ウサギ=ヘイゼルがマカボイ、その弟ファイヴァーがニコラス・ホルトなんですよ。ファイヴァーなんて予知夢をみるひ弱なウサギなんですよ。

児童書が原作でこれまでにアニメ化もされ「ウォーターシップダウンのうさぎたち」という放題で日本にも紹介されていたようです。新作は実写とアニメの合成で、しかし主役のうさぎたちはアニメなのでほぼアニメです。

原作も昔のアニメも知らずに2018年版を見たので、イギリスの俳優さん、確かベネさんだったと思うのですが、子供の時に見た感想が「恐怖」だったことにとても共感を覚えました。

同じくウサギが主役のピーターラビットと比べて、モフ具合はうさぎの数で勝っていますが、とにかく状況が過酷で画面が暗い。

人間の土地開発で住処を失ったうさぎの群れが、新世界を求めてさ迷い、先住の群れや人間、他の動物と死闘を繰り広げる・・・というもの。

放浪の間には兄弟、仲間、出会った飼いウサギ、他の動物との複雑な感情の交流もあれば、敵のボスの恐ろしさ、その子分たちの人間(ウサギ)模様も絡んで、

50分×4(シリーズ1 エピ1〜2 各エピに2チャプターがある)の長丁場をウサギの肉弾戦が続くんです。

こ、これは、さすがに「ホロウ・クラウン」の国の児童文学よ、

未だ見たことないけど「ゲーム・オブ・スローンズ」ってこういうのかしらっ?!って思いました。

狩猟民族の生き様、そしてゲルマン民族の大移動を草食であるウサギにも投影しているのかしら。

たくましいウサギたちに平和が訪れ、1匹狼的な鳥とも家族ぐるみで付かず離れずのお付き合いでほのぼのとしてはいますが、

神のいる土地に抱かれるような住み方をする日本人のほのぼのとは根本的に違う、

自分が城を構えたところに魂が仮住まいをするような、動きのある安住感というものを見ました。


でもウサギのハグは首と首を交差させるんですよ、あとピーターラビットもやっていたオデコのこっつんこも可愛かったし、さすが後ろ足の長い民族、バニーキックは強力に可愛かったです。









「ボヘミアン・ラプソディ」爆音映画祭

2018-12-27 21:18:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


映画スクリーン探求熱が冷めてません。

他の映画だと「爆音」に惹かれないのですが、それは通常「音」より「映像」派なんだと思います。

でもこの映画に限っては演奏部分がリアルフレディの歌声とあって「音」も漏らさず聞きたいということでこのようなことに。

立川シネマシティの極上音響はオーケストラさながらに厚みのある演奏が楽しめました。そしたら有名な新宿ピカデリーの爆音上映なるものにも「ボヘミアン・ラプソディ」がラインアップされました。

実は映画に詳しい信頼できる方に「新宿はダメなんですよ」と言うご意見は伺ったことがあるのですが、何事も体験主義の私めは試したくなったのです。

しかもね、「映画祭」と名がついてるので、という理由で私は勝手に「応援上映」かと勘違いしてたんです。一緒に歌ったり拍手したり声援をかけたら暑くなるんじゃないか、喉がかわくんじゃないかと心配してたんですが、

爆音と応援は全く別ものでした・・・喉、大丈夫でした。



スクリーンの左右と正面にババンっ!とスピーカーが重なっていて気分も盛り上がります。VOXという文字はないですけれど。



では結論から申し上げますと、

新宿ピカデリーでは楽器の演奏よりもセリフがよく聞こえました!!

猫ゴロゴロも大音響でした!

これはこれで嬉しかったです。他の上映でモニョってた英語文も耳に入ってきて嬉しくなりました。英語って不思議とちゃんと聞こえると意味もピンとくるので会話を堪能できました。

ですので会話を楽しみたい映画が爆音上映されたら行く価値あり!です。


ところで内容の感想も少し書きますが、

今までも感じてはいましたが、今回しみじみと思ったのは、フレディの孤独が人気者ゆえ有名人ゆえの部分が大きいなあ・・・と思ったことでした。

バンドとメアリーのことを一番信頼していたのは、彼らが有名でなくてもフレディを信頼して認めていたからだろうなあと。

それってとっても悲しいけれど、いったん有名になってしまったら、どんなに直接出会って個人的に愛してもスターとしてのフレディをなかったことにするのは無理じゃないですか。

例えば私もフレディのことが大好きでも、それはミュージシャンだから知りえたわけで、音楽だけじゃなくてチャーミングな内面とか諸々ひっくるめて好きでも「スターのフレディを好き」は否定できないわけです。

だからポール・プレンターは彼なりにフレディのことを本当に好きだったと思うし、だからこそロジャーを始めとするバンドメンバーと衝突したのだろうし、でもポールは最後の最後ではフレディのために働く人で、バンドが売れる前はまだ生意気なクイーンでもマネジメント側も制することができたけど売れてしまったら立場が逆転じゃないですか。

ポールはいつもフレディのご機嫌をとる動きしか取れないのはそういう仕事上の立場があったから仕方ないけど、彼だってやはりフレディを愛してたと思います。

だからジム・ハットンと最後まで関係を維持できたのも、ジムが出会う前にロックのこともフレディのこともまったく知らなかったからじゃないかな、とふと思ったのです。それならスターのフレディは彼の目に見えてなかったから。


東京のスクリーンにだいぶ詳しくなってきたぞ、と思ってたらお台場の方に「スクリーンX」なる左右の壁もスクリーンになるハコがあるそうですね。ライブシーンは臨場感がすごいそうで。世界は広いなあああああ・・・・・






りんごの悲劇

2018-12-23 21:18:00 | 近況
それは一昨々日の就寝前のこと。

寝る前にツイッターの猫画像を見て心を浄化し、さあその写真を閉じようと左上の❎をタップしました。

が、写真は消えません。ツンツンとあちこちつついても、指を変えてタップしても、果てやスリープボタンを押しても何も起こらない・・・

一体どうしたものかと???マークに包まれるうちに画面が暗くなりだし、1分後には真っ暗に。

それがそのスマホ君の生きてる最後の姿となりました。最後は猫としてお亡くなりになったと、やっと飲み込めたのは、

翌日も復活せず、ネットで見つけた自分で試せる方法を全て試み、世間で言われるiPhoneの「リンゴループ」という植物状態=オンにしようとしても画面が明るくなってリンゴマークが白いスクリーンに浮かぶのみのパフォーマンスしかしてくれない状態になったんだと知った時でした。

この脳死状態から蘇生させるには約4まんえんの修理費・・・ということがウェブ上で発覚。

ついに猫が消えて2日後の昨日、アップルストアに行って私が調べたことに間違い無いことを確認してそんな高額な修理費を払うくらいならとニュースマホを購入という、いきなりの高額ショッピングの滝から飛び込むこととなりました。

滝ショックも大きいですが、まー調べただけでもエネルギーを消耗してますし、

ニュー君にSIMカードを移し、設定にまた時間とエネルギー、

そしてやれやれネットは使えるようになったけれど、電話が使えない。

いろいろ試みた挙句に調べた結果、私は格安SIMを使っているせいか、旧モデルで使っていたSIMカードの種類では電話が使えないことが判明しました。

電話が使えないと電話番号で使っているLINEの自分のアカウントが使えず、家族や友人、職場の皆さんとの連絡がとれません。これが1番困ります。忘年会の連絡不可なのです。

早速きょうは電話が使えるタイプのSIMカードに変更注文をニュー君から仕事のランチタイムに決行しました。

そしたらですね、注文受付のメールは自動でそのSIM会社(mineo)のメアドに送られたという。

それはまだニュー君に設定してなくて、それを設定するのがまたひとりで大仕事。だってね〜そのメアドのパスワードを覚えてなかったんですもん。

とりあえず初期設定のパスワをSIMアプリのマイページで発見し、それを入れるも設定できない・・・・自分で初期パスワを変えてしまったのか・・・すわミッション・インポッシブル・・・と家に帰ってもう1度コンピューターの画面見ながら設定してみたら、ランチタイムに試みていた自分の間違いを発見、

今度こそ!おおおお、今度は小さい輪っかがグルグルしている時間が長いぞこれは繋がったね!と思いきや失敗・・・そしてよおお〜〜く自分が入力したメアドを見たら、最後の「.jp」が「.jo」になっているではありませんか?!もおおお、疲れすぎてダメがいろいろ重なってしまってる!

果たして、「o」を「p」に変えて再試行したところめでたくアカウント設定に成功しました!

iクラウドに課金もして写真も復活しまして、あ〜よかったウィショーさんとの写真やジョシュ君との写真も!今までの写真を失った!と思った時、真っ先に残念と思ったのがそれだなんて・・・家族との思い出じゃないんですよね・・・人間、危機にさらされた時に本音が出るとはこのことか。

もう今夜のところはここまで。

新しいSIMカードが届きその変更に成功するまで、私は孤独な行方不明者です。

しかしスマホがなかった1日は、電車に乗っても気が散らずに読書できて、あれはあれで平和なのかも。







タータン展

2018-12-22 21:49:00 | イギリス


神戸で始まった時からツイッターなどで騒いでいた「タータン展」に行ってまいりました。

場所は三鷹という、東京都の23区の西側、吉祥寺のさらに1駅西電車で行った駅前のビル中でした。

だいたいこう言った展示は上野とか、渋谷BUNKAMURA、丸の内あたり六本木あたりと会場はいつも同じような所なんですが、

こちらは神戸ファッション美術館の企画展の一部(神戸オリジナルのパート以外のようです)の巡業展で、

いつも行ってる都心のはだいたいが海外の博物館/美術館からお借りしてきた宝物をお借りして本家の協力のもとに日本展示をしているのに比べ、本展は日本でのオリジナル企画、出品物も国内(主に神戸ファッション美術館)所蔵がほとんどで、規模も国立美術館規模ではない。

ということを考えたのは、展示物の解説が日本語のみで海外物の展示なのに不思議だな?と思ったからなのでした。

しかしオリジナルのスコットランドの伝統衣装を数体トータルコーディネイトで見せてくれていますし、現代デザイナーのタータンを使った作品群、日本オリジナルの発展系のトータルコーディネイト、日本人靴デザイナーのタータン使用作品群、スコットランドのインテリアブランド、

またタータンの種類解説と名前付きサンプル、

タータンの歴史としてカローデンの戦いでのジャコバイトと王様の着用したものがフューチャーされての説明のあたりは、「アウトランダー」をもう一度見たくなる、そして見に来てよかった、と思わされた部分でありました。



チケットが布をピンキングばさみで切り取ったようなカタチ。
そして下が切り取られた方でありましょう(笑)



このリーフレットは子供用で、地域の子供の啓蒙に使われるなんてセンスいいですね!



くるみ割り人形と秘密の王国

2018-12-19 20:18:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
キリッ

バレエ「くるみ割り人形」の実写ディズニー映画が公開中ですが、しましま家4人の女子で見てまいりました。

姪っ子は若干6歳でもバレエを習っていて発表会でこの音楽で踊ったばかりでして、私の娘も昔ピアノの発表会でこのバレエからの曲を弾き、かく言う私も恥ずかしながら人生でたった1回バレエの発表会なるものに出たのがこの作品でした。

実写版のバレエだしディズニーだし子供でも(字幕版のしかみんなで行けるスケジュールでやってないけど)きっと大丈夫!セリフもそんなにないよね!バレエは無言劇なんだし!

とすべて私のいいように解釈しましたけど、すっかりお話は変わっていて、セリフも英語でペラペラ字幕漢字いっぱい!な子供に優しくない企画となってしまいました。

夜9時過ぎに新宿歌舞伎町の喧騒をウロウロした大人2名とティーン1名、子供1名の謎の女子グループはおそらく外国からの観光客一族と思われたことでしょう。


さてオリジナルバレエのストーリーは、クララがクリスマスにもらったくるみ割り人形が本物のプリンスとなりおとぎの国に連れて行ってもらい、一緒におもちゃの兵隊軍団で悪いネズミ軍団をやっつけ女王である金平糖の精に感謝されるが、気がついたらクララは眠っていた「まあ、夢だったのね!」というお話だったはず。

ただバレエ版の方でも解釈はいろいろあって、クララの名付け親ドロッセルマイヤーなんか怪しいキャラなので彼のストーリーがあるものも。

またいわゆるプリンシパル(主役ダンサー)の役はクララではなく金平糖の精。

それが映画版では、クララのひとり主役がはっきりして彼女目線でお話が進みます。

一番の違いはクララの母親が他界していること。しかも母はおとぎの国の創造主であること。そしてその母とクララはともにメカの達人なのです!

これまで機械仕掛けを操るのは男性の専売特許でしたが、ここにも女子をばーんとつけたのが、軍隊を率いて自ら軍服を着て馬に跨り戦争に行った勇ましいプリンセスと相まって、スカッとしました。

今の小中学生は、男女ともに家庭科も技術もやるので羨ましいですが、こういうプリンセスが機械を操るロールモデルとして出てくるというのは、今度の女子の将来を広めますよね!

プリンセスになるのと世界を救うのを同時進行でやるのが21世紀だな〜と感慨深いですが、女の子向けっぽい映画(ここで男女に分けるのも変ですがやはり男子だけの家庭はあまり来ないような・・・)でこれが普通になったら、

男性が見る媒体でもそういう女子が活躍する日がくることでしょう。

キャプテン・マーベルも女子ですから、もう現実ですね。

ところでこの映画、ネタバレしますけど




実はシュガー・プラム=金平糖の精は悪役なんです。それをキーラ・ナイトリーが怪演してるのが不気味でした!お砂糖の人形だから当然、砂糖菓子色の姿をしていて、眉あたりも塗りつぶしてピンクの眉毛に陶器の人形のようなメイクなんですが、かわいい、きれい、というよりもう最初から不気味・・・あの細身の美女のキーラが・・・

それにヘレン・ミレンも出ていて、マザー・ジンジャーという一国の主なんですがやはりすごい特殊メイク。ヘレンさま〜〜〜

それにポリティカルにもいかようにもコレクトネスにこだわってそうな社風ゆえか、黒人俳優も要所要所に配役されていて、ヴィクトリア時代の設定でもかなりモダン。特に劇中に唐突に出てくるバレエダンサーが黒い美女というのはおとぎの国指数をぐーっと上げていました。

そしてセルゲイ・ポルーニンがその女性ダンサーをサポートしてた人のようなんですが、彼の顔がほぼクローズアップされることなしに終わってしまって、

なんとなくこの映画の監督さんは美男美女に恨みでもありますか・・・と疑ってしまいました。


世界中の名作はディズニー版で征服よ!な勢いですが、

メアリーポピンズも控えています。はい、征服されます。