Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

パレーズ・エンド 舞台裏  

2013-04-30 18:57:00 | パレーズ・エンド
日本放送されたパレーズ・エンドは、イギリス版に比べ30分近くカットされているようなので(英版DVDでは287分)そのシーンも見たいとDVD/BRをご検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


日本アマゾンでも取り扱いありですが在庫が残り僅か

ご参考まで、特典として舞台裏シーンが約50分ついています。内容は、監督のスザンナ・ホワイトと脚本のトム・ストッパードとキャストの語りが本人の映像とドラマのダイジェスト版を見せながら続きます。本編撮影中にインタビューされた部分もあってちょっと臨場感あります。汚い軍服着て語るクリストファーの顔じゃないベネディクトさんとか、シルクハットなのにダウン着て語るロジャー・アラムさんとか楽しいです。かなりビックリしたのはグロービー・ツリーが作り物だと言う事!いや~~あの杉の木はまるでティジュンズ家の守り神のような存在感だったので、本物とばかり思ってたんで、大道具係さん達がパーツを組み立てているのを見てショックでした。
本編、舞台裏ともに英語の字幕はついています。

以前私のブログ記事に貼った短い動画も、今見たらことごとく削除されていまして、イギリスはけっこう流出に緩いのかと思ってましたが、北米や日本、そしてニュージーランドでも5月上旬のようですから検閲も厳しくなったいるのですね。この特典舞台裏も動画サイトでは探せませんでしたが、イギリスのドラマ放送に合わせてテレビ放送されたドキュメンタリーはまだ見られますので、貼っておきます。内容はDVD収録のものとは違いますが、撮影シーンや原作者フォード・マドックス・フォードのことも取り上げられています。




パレーズ・エンド テレビ放送

2013-04-28 00:00:00 | パレーズ・エンド


この日のためにWOWOW入会して見ましたよ!
ベネディクト・カンバーバッチ主演「パレーズ・エンド」←これ全部がタイトル!

HBO北米版ポスター

今でこそ日本の雑誌がCumberbatchedなんて海外でも話題になっておりますが、
去年の8月下旬にイギリス放送された時、その直前の週にはクリストファーの顔が雑誌の表紙という表紙に並んだ写真を見たのを覚えております!!想像してください、あなたがキヨスクをふと見ると、各雑誌にクリストファーの顔がズラリと!イギリスのファン・ガールズはそんないい想いもしてたんだわ!

それから8か月、ついに日本のお茶の間に(WOWOWに加入していれば)。
しかもGW初日、土曜の午後に一挙放送です。これはいったい優遇されているのかいないのか。
今月見逃した方、来月再放送がありますので、今から加入しても遅くはありません。
再放送は、5/22(水)~24(金)16:00~ 全3話です。

さて今回、リアタイ鑑賞の皆さんのつぶやきでクリストファーへの愛の他に多かったのが①役者の声を聞いて意味もわかりたいから(吹替えじゃなく)ぜひ字幕放送を②ノーカット版お願いします、の2点でした。

①はただそのとおりなのですが、②はいったいどこでカットされたのでしょうね。日本放送されたのは、一挙放送とは言え、一応全体が3話に分割されたもので、北米版をもとにしています。しかし北米で放送されたものもカットシーン
があったかどうかは私もわかりません。

上のポスターや写真に書いてあるHBOとは、このドラマをBBCと共同制作した北米の会社です。パレーズ・エンドのHPもあり、とてもきれいなのでぜひ一見を!

会議室机にあわない!

しかし、BBC版の1時間×5話に慣れていると、なぜHBOは変な所で切って繋いで3話にしたの?!という思いを抱いたのは私だけじゃないと思います。理由はわからないけど、それでも、このHBOがなければこの高品質のテレビドラマは現実化しなかったと、脚本のトム・ストッパードも何かで(ううう、思い出せないけど)言ってました。製作を進めるにあたり、まだ無名だったベネディクトをアメリカの業界人は「ベネディクトって誰?」と言ったとは有名な話。そして日本版もHBO経由で作られたということは、文句は言えないのです。



あと吹替えで見て思ったのは、カットは残念だけど、うまくわかりやすく作ったのね、ということ。ホントは100年前の英語ってこんな言い回ししたの?って台詞も、すんなり話がわかるように平坦になってた。これはもう、文化やレトリックの違いというハードルがすでにある世界を見ている人が楽しめるよう理解しやすくなってる。それ以上の脚本のニュアンスを知りたい人はもう英語をちまちま解明するしかないのですね。その作業を去年の秋頃やってブログ書いてましたので、ご興味のある方は、カテゴリーParade's Endからどうぞご覧下さい。

クリストファーが笑顔だとほっとするね byばあや


4/29追記
hedgehogさんにご指摘いただきハッと思い出しました。
北米版は、英国版の1&2、3&4をくっつけて、1回目と2回目は2時間ずつ
そして最後は1時間、という全3回の放送だったんでした。
日本も全3話と知った時に北米版をそのままやると思い込んでしまって。
ですので変な切り方したのは日本版です。なんてこった・・・

セルフ・レイジング・フラワー

2013-04-26 20:03:00 | イギリス


うちに使いかけの食材が届きました。
ナッツとかスパイスとかハーブとか米粉とかフィッシュソースとか・・・
私が普段買わないアイテムも。
ひとつ前の記事に書いたイベント「アート・オブ・ダイニング」で
残った食材を、手伝った夫がいただいてきたのでした。

その中で「いやあ!懐かしい!」と思ったのが、こちらの小麦粉です。
材料のかなりの分は、日本で仕入れたようなのですが、
なぜかこの「小麦粉」は持参したらしく、その証拠に£1.39p と値段が。

この self raising flourというベーキングパウダー入りの薄力粉、
見てのとおり、
「ケーキ、スコーン、ビスケットに理想的」と書いてあるとおり、
お菓子作りに便利なのです。

メーカー名「Mc Dougalls」の右下には no need sift とも書かれ、
お菓子作りにつきものの「粉をふるっておく」手間もいらないのです!

ちなみにこの袋は1.5kgで約211円(£/152円計算)ですから、
気軽にお菓子が作れちゃいますね。

日本にもこういう便利なもの、専門店などに行けばあるのかな?
最近は自分でお菓子作りする人が増えているけど、
歴史のある西洋と比べたら需要がないのかしら?
ホットケーキ・ミックス粉がよく使われているみたいですけど
あれはベーキングパウダー以外にも色々入っていて味が決まってるから
使い勝手がよくないのですけど・・・

フィッシュ&チップスのアート

2013-04-23 21:44:00 | イギリス
THE ART OF DINING という写真とお食事を同時に楽しむイベントへ行きました。

イギリスの写真家Martin Parrさんの写真集(ポストカードのセット)1枚1枚に載ってるものと同じメニューを、イギリスのアイコンで飾られたクッキング・スタジオのレストランで楽しむという仕掛けです。



↑ 例えば、5コースのメイン「フィッシュ&チップス」の写真は、このように「年配の女性らしき人が花柄のドレスのひざの上でフィッシュ&チップスを食べている」とすると、テーブルには「似たような花柄の布の上にテスコの袋に入ったプラスチックトレーに盛りつけられたお食事」が出て来るのです・・・!ちなみにこのかわいいテスコの袋は、旧デザインで市場からは姿を消していて、倉庫のストックから命を吹き返して日本にやってきたのです。

タラはイギリスの味だった


ブリットな演出:中央のマグはチャールズ皇太子&ダイアナ元妃:左下はマギー・サッチャー:私の席の後にはトニー・ブレアと女王の写真があった


ギンガムチェックがピクニックか会社のパーティーのようなキッチュなかわいさ


レースで仕切られたキッチンで50食分が用意されている。キャンプみたい。

ところで、このイベント会場の住所にデジャヴを感じた私は地図をググってビックリ仰天!
そこはなんと、私がその昔勤務していた会社が入っていたビルだったのです。しかも7階建ての7階という同じフロア!あまりの懐かしさに駅から徒歩15分の道をバスに乗らずに「私は道知ってるもん!」と歩いたら、すっかり迷い子になりiPhoneのお世話になりました・・・・

日本銀行 Bank of Japan

2013-04-21 11:21:00 | 国際結婚・家族のこと
外壁の内部、旧館の入り口

入り口を内側から回廊

先週から今週へと義理の親戚が日本に来ています。お彼岸のように半年ごとに来る両親に加え、今回は夫の伯母とその友人も。今回の観光は、西洋美術館で開催中の「ラファエロ展」(これからイタリアの家に帰るのにw)&まだ花見客で盛り上がってた上野公園、日光日帰りの旅、小石川後楽園、新宿の都庁ビル、そして日本銀行&日本橋三越。

日本銀行は、明治建築の旧館見学、予約制で、1週間前までに電話で参加人数を伝え、案内が郵便で届いたら、見学者全員の名前と住所を記入してFAXで返信して予約完了、という旧館らしいシステムです。
しかしこの手順を踏んでも、無料で国の重要文化財がガイドつきで見られますのでお勧めです。中央銀行としてのセキュリティ対策で内部は撮影禁止でも建物の外側はOKでした。去年化粧直しが終わった東京駅と同じ建築家さんの作品だそうです。地下の金庫の扉(厚さ約1m)では、思わずハリーポッターのグリンゴッツ銀行を思い出しました。ネオバロックのこの銀行は上の博物館部分も西洋式で丸天井の大ホールでお金の取引が行われていた様子を想像するのに、つい最近見た「アンナカレーニナ」に出て来たロシアのお役所仕事のイメージがかぶりました。

さて実は今回は親戚一行がいたので英語ガイドにしました。週に1度だけ行われている英語ツアーを案内してくださったのは、日本銀行に30年勤務されたという大変お洒落な日本の紳士でした。ピンストライプでサイドベンツのスーツ、ボタンダウンシャツ、(たぶんエルメスの)ネクタイ、タッセル付の靴までビシッと!!最初に申込者の私と話し、私のID確認をする時の日本語も美しく感じのよい接客、そして彼の英語ガイドがまた、丁寧でフォーマルで、明治の西洋建築にこれ以上似合う英語はないと思ったくらいなのでした。イギリスの時代劇でしか聞かないようなフレーズを目の前でしゃべる日本人を私は始めて見ました。そしてそれがただの丸暗記でなく、時にはユーモアを交えたり、一行からの質問には機転を効かせて対応するという・・・その点には、義母と伯母さんとツアー後に話した時、彼女達もウンウン、と同意してくれて、非常に高得点を付けた上に「しかもハンサムよね!」発言まで出た・・・

他のグループが日本で印象がよいとされている(誰がそう思ってるの?)甲高い声の女性ガイドさんに案内されているのに、まるで私達は執事にVIP扱いされたように気分が良かったです!

歩いて1分で日本橋三越本店もあり、1935年完成の建物と、もっと古い1914年英国生まれのライオン像を愛でるのも楽しい東京見物でありました。*ライオン君はどうしたってトラファルガー広場を思い出しますが、やはりモデルはそれなんだそうです。www