絶世の美青年ティモシー・シャラメがシェイクスピアのヘンリ-五世を演じる・・・数年前にBBCが「嘆きの王冠/The Hollow Crown 」を作って以来の衝撃が走ったのですが、
いざ配信されて見てみたら、なんだか拍子抜けしてしまい、ブログに書くことさえ忘れてしまってました。
一語一句照会はしてないのですが、原作とかなり変えていて、細部までは私も原作を覚えているわけではないので良しとして、違うふたつのポイントには面食らいました。
1こ目は、フォルスタッフの別人ぶり!もともとダメなやつなんですが、原作では王子時代にはハル王子(ヘンリー五世の戴冠前の名)のお気に入りとして飲み仲間として勢力があったのに、ハルが王となり心を入れ替えたらダメダメな過去の象徴のようにスッパリ切られておちぶれる・・・
と、なんとも救いようがないデブキャラなんですが、これが本作では全然まったく別人さんで、ストーリーがその別人さんに引っ張られて行き、なんともすっきりと展開これぞハリウッド!なんです。
しかし私も初めてシェイクスピアの「ヘンリー五世」を知った時には、フォルスタッフの存在にもその行方にも「なんなんだこれは?!」と面食らったのですが、おそらく同じ感想を持った製作陣がその面食らいを返上するために作ったのではないか・・・とにらんでおります。
2こ目は、数でフランス軍に負けてるイギリス軍を奮い立たせるためにヘンリー五世がした歴史に残るスピーチ・・・・
実は私は「ヘンリー五世」はこれを見るためにあると思っているのですが、ここが、スッパリとない!
いや〜まいったまいった。。。。
「ヘンリー五世」としては拍子抜けても、シャラメさんはやはり見ているだけで価値があり特にロングヘア時代、
フランス王にはなんとロバート・パティンソン!シャラメさんがイングランド・アクセントに奮闘している傍らでイギリス人のロバートさんは思い切りフレンチ・アクセントを喋る・・・変なキャスティング。この人もハンサムさんの代名詞のはずだったのに情けない王様を怪演されてます。
キャサリン役は演技してるの初めてみたリリー・ローズ・デップ。ママのバネッサ・パラディにそっくりな美女!
可愛いだけじゃなくて頭に切れる王女様なんですが、
・・・BBC「嘆きの王冠」ヘンリー六世(つまりヘンリー五世の息子)ではソフィー・オコネドになることを思い出すと・・・頭も切れるし強いわね!と妙に納得したのでした。