Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

クリスマス気分のタータンチェック

2023-12-19 16:55:29 | 近況

北イタリアの友人が泊まって行ってお土産にこのチョコレートをくれました。チョコは周りだけで中にはクリームとヌガーの中間のような食感の詰め物が入っていて種類も豊富で、このお客さんはいつもこのクリスマス前の時期に来るので同じものをいただくのも3回目ですが、こんな美味しいお菓子は他では観たことも食べたこともないので有り難いです。カラフルな包み紙なので、ソファの上に置いてたタータンの膝掛けに映えること。

こちらではスパークスの絵をもう保存用には置かないことにしたけど、チョビ髭のおじさんはいなくてかわいいやつを描いたのでタータン括りでアップしました。アルバム「官能の饗宴/Gratuitous Sax & Senseless Violins」の中にクリスマス定番曲のLittle Drummer Boyが入っていてラッセルがかわいい歌を披露しているのを初めて聞いて以来、あの歌にスポットを当てた買ったんです。本当は1950年代の初代パディントンの挿絵みたいな古風なイラストが頭にあったのですけど、大人スパークスをマンガ絵で描いてるんだから子供時代でもそのノリで、でもクラシックな雰囲気も投入したくてこうなりました。左のラッセルにはロイヤルブルーのタータンを着せたのですが面積が小さすぎて色がよくわからん結果に。

そのロイヤルブルーのチェックにはどうも執着心があって、最近ディズニー+のドラマでも話題になり私も好きになったSex Pistolsのジョニー・ライドンも着ていたなと気づきました。おそらく順序は逆でジョニーが着ていたのが意識下の記憶にあったのでしょうけど。

ジョニー、似合う。かわいい。

そして私も唯一手元に残ってるタータンのキルトスカート(つまりは、他にも持っていたということです)がこの色だなあと思い出して箪笥から引っ張り出して着てみました。イギリスでは保守的な老女のワードローブかスコットランドの民族衣装ですので、アジア人の私がどうよ、っていつも思うけど、イギリス人もキモノジャケットとかって着てるんだし、もう人の目は気にせず好きなものを着ればいいよね。

職場のロッカー室でセルフィーして電車に乗ったら、座席の布の柄もチェックだったので嬉しくなって怪しい撮影をしてしまいました。本当の座席も同じ柄なんだけど人が座ってるから流石にそこは撮れず。車椅子スペースのクッションで車内を想像していただければと。

しかしなんだってタータンがクリスマス気分なんだろう。季節的なものかな。冬至も近い。冬のおしゃれも最近はウールのコートがダウンやフリースに取って代わられ、ヘリンボーンのツイードやタータンもタータン以外のチェックもめっきり減ったご時世、スカートやズボンはこういう味のあるものも忘れないようにしたい。


母のこと

2023-08-20 12:08:52 | 近況

母の葬儀を昨日終えました。

実はつい最近8/1に、母の医師から子供達にも話したい私と弟も呼ばれて「年単位での生存はできないでしょう。月単位、しかも個人差があるのでいつまでかは言えません。」と言われたばかりでした。病院帰りに一家4人揃って何十年かぶりに外食をしました。母が数年前に友人に連れて来てもらったお店で、また行きたいと思っていたと話してくれました。お店を出てからはタクシーで帰るとばかり思っていたのに、母は30分くらいかけて家まで歩いて体調の良さに驚かされました。血液を作れない病気なので貧血のため15分の距離でも途中で休む必要があったのです。

8/10に母に電話をした時には、ちょうど通院で輸血をした日で、2ヶ月前くらいには輸血をすると多少楽になると言っていたので「よかったね」と言えたのが、苦しい感じは変わらないと言っててなんと言葉を返していいのか考えてると「生きるってことは容易でない」「苦しさは本人にしかわからないね」とも。

骨髄線維症に罹ってから20年以上経ってましたが、貧血のための倦怠感や息苦しさは初期からあったものの、ゆっくり動くなどして家事はやっていました。8/11午後に急遽入院するまでいつも通り洗濯や食事の支度をしていました。亡くなったのは13日朝3時33分ですのでたった1日半の入院生活でした。お盆のため葬儀が6日後となりました。

長女の私は現実に疎くボーッとしているのに引き換え長男の弟は仕事ができるので、がっくり肩を落としている喪主の父に代わり采配を振ってくれて感謝しきれません。私も図々しいことにもう少し現実対処能力があるかと思ってましたが、いや、全くダメと判明。

あれこれ届けや手続きも、これこそマイナンバーでまとめてくれよ!な多種多様があり、保険、年金、障害者(母は該当しない)などがなぜ死亡届を出しても連動しない?

母は無事に見送れましたが、残された高齢の父がひとり暮らしになったのでしばらくはケアが必要で、実家通いが続きます。

気丈な母のおかげで入院する日まで完全自立してくれていた両親なので、私もこれまで介護などなしに好き勝手なことができましたので、父のサポートくらいはしないとね。

 

 


孤独にも時代の流れ

2023-07-16 17:28:51 | 近況

先日、弥生美術館で見た「森本美由紀展」がきっかけで、彼女の行った美術学校「セツ・モードセミナー」と恩師である長沢節について本を3冊読んだ。森本美由紀も長沢節も、私がファッション情報に疎くなってから他界されていたことも知らなかった。本で長沢節は戦前からイラストレーターでデビューしていたことを知り、その年代ならば当然・・・と自分の浦島太郎ぶりにも呆れた。

森本美由紀のファッションイラストは女子の「なりたい自分」像ということで、可愛くてキレイでちょっと毒がある時もあって服がよく似合う、本当に自分がこんな顔だったらな、とかこんなに細長かったらな、とスルリと共感できるのに対して、長沢節の方は、その美意識を文章で読むととても頷けるし、彼の美意識の反映であるモードセミナーのホールや教室、自室の写真はこんな所に住みたい!と思わせるのに、肝心のファッションイラストと服のデザインの方は正直好みではないことがよく分かりました。

いちばん共感を覚えた彼の美意識は、骨っぽい手首足首、手と足への執着です。これは私も去年から絵を描き始めて気づいたのですが、腕や脚から先を描いていると時間を忘れて夢中になるのです。私の場合はあと骨格のキレイな顔が加わるのですが、スパークス兄弟は細身で顔の輪郭も好みなので、服から出た肌色の部分を描くと満足してしまい、服の部分は黒に至っては光を吸収して何も見えないのでもうどうでもよくその通りに黒く塗りつぶしておしまいです!

ということで彼のイラストも手足は好きなんですが、彼は顔への執着はあまりなかったのか、森本美由紀はファッションイラストでも顔まで可愛かったのに、長沢節の顔の好みは理解不能。彼が敬愛したマルセル・ヴェルテスの描く顔はもっと時代が遡るのにカワイイのに。

ところで彼は1961年にパリのオートクチュールを見た初の日本人らしいのですが、パリには自分と同じ孤独な大人が大勢いるので居心地がいいと書いていて、そういう人でサンジェルマンのドゥ・マゴやル・フルールはいっぱいになるので席を見つけるのに一苦労、ということが書いてありました。それを読んで・・・おや?スパークスが新曲「ザ・ガール・イズ・クライング・イン・ハー・ラッテ」で提示した光景が浮かびました。カフェではひとりラッテを飲みながら泣いてる人が常にいる・・・これは社会が何かおかしいのでは?という歌詞です。

長沢節は孤独を愛し生涯独身を通した人なので、同類、しかもサンジェルマンの有名なカフェとなればそこに座ってるだけでも孤独だけど満ち足りた人生を送っている人に見える・・・たとえ泣いているかも知れなくても。それから何10年か経過、スパークスだって独身かどうかは謎だけど自由人だし、パリも大好きだしオシャレさんだし、だけど「孤独な社会」を問題視して多くの人が共感するというのは、時代の価値観なのでしょうか。

20世紀にはプライバシーのない村文化に対抗する都市文化が定着して、自由で孤独な都会生活がクリエイティブな人には理想、というのが暗黙の了解だった気がします。が、ミレニアムを迎え、かつてはおしゃれ圏外だった健康志向とか環境問題、人権問題、メンタルヘルスなどが逆に最先端に。1960~70年代には喫煙はクールなことで、オードリー・ヘプバーンがオートクチュールを見ながらバレンシアガのサロンのカーペットに吸い殻を落としても誰も気にしない時代だったと長沢節が書いていたのも、価値観の変化がよくわかるエピソードです。

21世紀も1/5が過ぎ、自由は普通になり人間関係の重さが減ったけど、それでも孤独にひとりカフェで泣く予定じゃなかった、ということ?


久々の機種変!!

2023-04-27 18:53:43 | 近況

迷ってはいたが迷い始めた時から答えは出ていたスマホの買い替えをしました。うふふん、スマホの写真はそのスマホでは撮れないけど、iPadにもカメラはあることを思い出し、カシャ。

実は最初に新しいスマホ欲しいと思ったのは、「バッテリーが持たなくなってきた・・・」と思ったからなんですが、iPhoneには現在初期の何%のバッテリー容量があるか表示する機能がついておりそれによると5年目の私の旧スマホは89%も残っていたのです。単に最近それだけ使っているからバッテリーが減っていただけだったのです。

しかしイエローが出たiPhoneの可愛さに惹かれて機種変欲は続行したのですが、これはイエローではありません。イエローのケースを被せたiPhone14PROのゴールドなのです。なぜ、最初の思惑通りに行かなかったか。PROにはイエローどころか、その次にかわいいブルーやレッドもなく、おっさんぽいメタリックな地味な4色(白、シルバー、ゴールド、黒)しかないのでした。

ではなぜいきなりPROに心変わりしたかと言いますと、見た目を別にすると、今回欲しかったのは、性能の良いカメラだったからです。だって・・・5月末にイギリスまで行ってスパークスを見るなら、質の良い写真が欲しいじゃないですか。調べたところ、14と14PROの1番の差は、カメラ機能だというのです。特にPROカメラは遠方や暗所で威力を発揮するというのです?!それは、まさしくコンサートで客席からステージを撮るのに必要な機能・・・!

最新製品好きな方はあと半年ほどで発売されるであろうiPhone15を待つ時期でしょうが、最新の機種より目先のスパークスが断然優先ということで、このような選択となりました。そんな高い買い物するつもりはなかったけど、14と14PROは無金利の36回払いがあり私の旧ホンも2万円で下取りの見積もりが出たので月々3000円代の支払いなら現実的です。

ところで私の旧ホンは、その前代が突然死したために購入したものだったので、5年前にパンパンになってもう最新データは入らなくなってたicloudの古いデータのみiTunesから移行しました。(そのため2015ー2018年の写真が失われていてそこにロンドンやNYでのベン・ウィショーさんとの写真が入ってたんだよなあ!!!)つまり5年以上ぶりのスマホからスマホへの機種変作業をしたので何をすべきかすっかり覚えてなくて人生初の試みをした感じでした。どっちにしろテクノロジーの変化で違うことになっていたでしょうけど!

14だったらレンズは2つでまだ可愛げがあったのですが、機能優先したらついに私も3目になってしまった・・・可愛げを足すために可愛いステッカーを探しています。

ちなみにiPadの方はこんな変なカバーです。中国のSHEINという格安オンラインショップで探したのですが、家で夫に私の高額買い物を見つけられにくくするため、チープに偽装していますが、それが絵を描くハードルを下げてかなり気に入ってます。スマホの方もロンドンで泥棒に狙われないためにもステッカーが見つからないかなあ。

 


大阪の日本画

2023-04-20 21:25:57 | 近況

ちょいと用事を丸の内で済ませたら午後5時、東京ステーションギャラリーがまだ開いている時間のようだったので、展示があれば見てこようと「大阪の日本画」というのを見てきました。

わかるようなわからないようなタイトルですが、文字通り大阪出身または活躍した近代の日本画なんだそうです。詳しくはリンク先の公式をよかったらご参照ください。

6時に閉館なのでとても空いていて好きなように鑑賞できました。日本画と言えど中国の水墨画のようなのあり、風物や文化を描いたもの、動物モチーフ、美人画、その他いろいろあって、日本画でも人物が立体的に描かれたものもあり、「これが日本画の全貌か!」とはなリませんでした。

そもそも今こういうものが見たい!と思うのは自分の絵の方向性でうろうろしていて、パソコンに向かって資料を検索するのにも飽き、全く自分が今まで見たことなかったものを見てみたいと思ったのですが、画家の先生方の絵をいろいろと見ると、自分の好き嫌い、興味のあるものがよくわかるなあと思いました。

一番好きだったのもは、木谷千種という女流画家の「芳澤あやめ」というタイトルの

山岸涼子かとも思える婀娜っぽさ!ダントツ1位!タイトル見て女優さんか、その割にこの迫力はなんなんだ・・・とギャラリー内で思いましたが、改めて作品リストを見たら英語でYoshizawa Ayame(Kabuki Actor)とあるんですよ!そうだったのか〜

ということで、いつか、これくらい妖しい絵を描けるようになりたい。

当面は「鮮やかで綺麗、かわいい」のもやっぱり好き!とわかったので、安心して少女マンガ路線は極めたいと思えました。

ウン、見てよかったな。