「語られるべき物語がまだ残ってるなら続く可能性は十分にあるだろう」
とは「エンデバー8」番宣インタビューで主役のおふたりロジャーさんとショーンさんが語っていた私の気になるお言葉の主旨です。
「あるある〜〜〜ある!」と言いたいのが0803まで見た私の心の叫び!です。
だって、7が終わった時あたりのインタビューでは「なぜその後『主任警部モース』にはサーズデーの存在が一言も語られないのか」とかファンの無意識の中には「どういう経由でモースはあの赤いジャギュアを入手するのか」など、答えが得られる期待が高まってましたから。
パイロット版がそうだったように、「ENDEAVOUR」は元祖モースシリーズへのオマージュ、主任モースとして生涯を終えた男の古いアルバムのような存在としてあるなら、「ENDEAVOUR」から「INSPECTOR MORSE」にバトンを渡す必要はないんですけれども、
制作側もどっちなのか決めずに作ってたね・・・?
と、33エピ目ということにこだわって見た感想が以上。
単体エピとしては、「モースまだまだポワロ役は無理だね」な、オリエント急行列車ならぬオックスフォードローカルバス殺人事件でした。
でも、モースは主任になっても登場人物に有無を言わせぬオーラはない酒と女とパズル好きロマンチストおじさんなので、シリーズ8でモースは既にその素養を立派に満たしているとも言えます。
私が好きだったシーンは、殺人事件被害者が乗っていたバスの乗客リストの中、「drunk」の正体が判明した時のモースの表情と態度でした。あの失態はなかったことのような振る舞いは猫そっくり・・・
逆に「えええ?」なシーンは、ミセス・サーズデーのキレ。「こんな人だったっけ?」ってシリーズ7でサーズデーがモースと揉めた時に感じた突然の違和感。まあ人間は変わるのもですが、サーズデーとジョアンは「ママとサムはこういう人だから」で意見が一致してたのも?
肝心の謎解きは、またまた私のITVHUBが字幕を出してくれないのでスッキリしない部分があるんですけど、どっちかというと、サムはどうなった、ストレンジはいつまで痩せていられる、といったキャラクターたちの瑣末なことが気になりました。
「ルイス警部」は現代ものだから未来が未知数だけど「刑事モース」は未来が固定されているので終わり方が難しいとはいえ終わってない終わりでした。でも誰も終わりとは言ってないので、なんとなく4週間の休暇後をまた待機する体制に入ったモースルイスエンデバー界ではないでしょうか?