Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Town Called Malice 悪意という名の街

2014-09-29 17:41:00 | イギリス
きのうの記事「criminal justice 感想」の続き、ドラマに使用された曲「悪意という名の街/Town Called Malice」について書きます。ドラマの始まりと終わりがこの曲ですので、テーマ曲と言ってもいいでしょう。

ドラマは、まだ事件に巻き込まれる前のベンがサッカーでゴールを決めて盛り上がるところから始まります。その夜出かけるのに、シャワーからタオル巻いて出て来てパンツをはくところからなぜ見せるのか(ドラマ制作陣がやたらとウィショ君を脱がせたがる疑惑強まる・・・)謎ですが、とにかく部屋で鏡を見ながら高揚感に包まれつつ支度をするシーンにこの曲がかぶります。この時に、曲の一節が耳に入りましてね、

♪ stop apologising for the things you've never done,
  (自分がしてないことで謝るのはやめろ)

ドラマの大まかな内容は大方の視聴者は知ってて見ると思うので、ここで「おおお???」とひっかかるわけです。私もここは聴こえたんだけれど、何て歌ってるのかわからない部分がもちろん多くて、1982年リリースのザ・ジャムの曲、ドラマになぜ選ばれたのかよく知りたくて訳してみました。

TOWN CALLED MALICE - Paul Weller
悪意という名の町 ー ポール・ウェラー



Better stop dreaming of the quiet life -
やめたほうがいい、平穏な人生を夢みるなんて ー
cos it's the one we'll never know
僕らには絶対来ないものだから
And quit running for that runaway bus -
走り去るバスを追うのもやめろ ー
cos those rosey days are few
そんなバラ色の日なんてほとんどないから
And - stop apologising for the things you've never done,
それに ー 覚えもないことで謝るのもやめろよ
Cos time is short and life is cruel -
時間は限られ 人生は無惨なんだから ー
but it's up to us to change
でも自分次第で変えられる
This town called malice.
この悪意という名の町を。


Rows and rows of disused milk floats
ずらっと並ぶ要なしの牛乳配達車

stand dying in the dairy yard
牛乳屋の庭で死を待ってる

And a hundred lonely housewives clutch empty milk 

そしてさびしい主婦達が大勢 空っぽの
bottles to their hearts
牛乳瓶を胸に抱えて

Hanging out their old love letters on the line to dry
昔のラブレターを出してヒモに吊るして並べてる

It's enough to make you stop believing when tears come
いいかげん信じるのはやめていい

fast and furious
涙が溢れてとまらない時は

In a town called malice.
ここは悪意という名の町。


Struggle after struggle - year after year
もがいてもがいて ー ずっとずっと

The atmosphere's a fine blend of ice -
その空気は高級な氷に満ち ー

I'm almost stone cold dead
僕は冷え固まって死にそうだ

In a town called malice.
悪意という名の町で。


A whole street's belief in Sunday's roast beef

町中が日曜のローストビーフこそ幸福と信じ
gets dashed against the Co-op

生協に詰めかける
To either cut down on beer or the kids new gear
ビールか新しい子供服 どっちをケチるか

It's a big decision in a town called malice.
一大決心だよな、悪意という名の町では。


The ghost of a steam train -
機関車の亡霊が ー 
echoes down my track
僕の歩く足元で木霊する

It's at the moment bound for nowhere -
あれは今や行き先をなくして ー

just going round and round

ただグルグルと同じところを走り続ける
Playground kids and creaking swings -
公園の子供やキコキコいうブランコ ー

lost laughter in the breeze
風の中に楽しい声は聞こえなくなった

I could go on for hours and I probably will -
あと数時間はこのままでいられるかな たぶんそう ー

but I'd sooner put some joy back
だけどそれよりもいっそ光を取り戻したい

In this town called malice.
この悪意という名の町に。

英詩はコチラから








こうして全体を読むと、ドラマに出て来る「法廷」と「刑務所」=それぞれでき上がった秩序のある閉ざされた世界を、この「悪意という名の街」と考えることができるんだな、と思います。そして「ここから出たい、自分の置かれた状況を変えたい」というテーマがドラマと曲に共通するのですね。

訳の補足

この曲を演奏したザ・ジャムというバンドは1977年にデビューしました。その時ロンドンの音楽シーンはパンク。つまり労働者階級の若者の声なので、一人称をどうするか迷ったのですが、鋲打ち革ジャンと安全ピンのピストルズやクラッシュと違い、ザ・ジャムはスマートな細身のスーツを着たモッズなのです。モッズは映画「さらば青春の光」でも見られましたが、ヘビーなロックンロールの暴走族とは違い、お洒落なヴェスパやランブレッタを選ぶ気取った不良なので、一人称を「僕」とし、それらしい言葉を選びました。「オレ」と言ったかもしれないけど、日本のモッズバンドの歌詞は「僕」って言ってたもんね。。。。

The Jam

語句:

milk float ; 牛乳配達車ですが、曲の書かれた1982年にロンドン郊外でも絶滅しつつあったのですね。私、2001年にロンドンで見てます。しかしやはり車の使用台数はかつてに比べ減っているので、牛乳屋の裏庭にこの車がたくさん駐車していた風景も見ました。ロンドンでもRichmond近くの町だったからで、中心部にはさすがに裏庭のある牛乳屋じたいがないです。むむむ、貴重な光景だったのか。

milk float

牛乳配達は冷蔵庫の普及に伴い時代とともに廃れたわけですが、では牛乳屋が来ないとなぜ主婦がさびしいのか?それは、牛乳配達が一般的だった時代、主に家庭では男性のみが外で働き、女性は家で家事&育児をしていたので、夫の留守中に毎日来る牛乳屋はよくある主婦の浮気相手とされるジョークが西洋には多いのだそうです。牛乳屋以外にも、日中家庭に来る男として郵便屋や水道屋などもバリエーションとしてあるとのこと。Milkman joke

Sunday's roast beef;イギリス人の習慣で、週末は家族や親しい友人が集まって主人がローストビーフを焼き、庭でダラダラとごちそうを食べビールを飲み子供が遊ぶ、という光景が典型的な幸せの風景とされております。こういう一家団欒って、若者には偽善や虚構に見えることが多いものです。


悪意という名の街とはどこか:

作者のポール・ウェラーは、ロンドンの南西部Woking出身で、そこをモデルにこの曲を作りました。実はまだ私の研究不足でこの街のどこが当時ポールをして「悪意」と言わせたのかはっきりとわかりません。

Wikiによると、ロンドンの主要駅から電車で30分ほどの通勤ベッドタウン、兼、車製造業を街の産業としています。(東京に無理矢理当てはめると「川崎」のような存在?)人種の構成は、UK全国平均よりもパキスタン人だけ多く、黒人やそれ以外の有色人種も少ない。2004年の統計で白人が89、5%、1980年前後はもっと高かったかも。つまり、白人労働者階級が多くて、仕事はないことはないが、裕福でもなければ面白くもない街、ということでしょうか。

この曲のことも記載されています。「Wokingについてである」と。いいのか?悪意と言われて?

さらに、「Rich Tea Biscuitを求めて」で抜粋をご紹介した「さようなら、魚を今までありがとう」の著者ダグラス・アダムズも、The Meaning of Liff (1983)でWokingを

Standing in the kitchen wondering what you came in here for.

と言及している、とのことです。
意味は「キッチンに立ちどまり、はて何しに来たんだったかなと思案している」(邦訳ないみたいなので未確認につき異議受付中)

この曲は、criminal justiceだけでなく映画「リトル・ダンサー」でも使われています。炭鉱閉鎖をめぐってイライラする大人に八つ当たりされ、行き場を失ったビリーが怒りをダンスにぶつけています。








criminal justice 感想

2014-09-28 19:59:00 | ベン・ウィショー
ベン・ウィショー君主演のBBCドラマ「criminal justice(2008)」をついに見ました。
ついにというのは、以前から見たかったのですがスチル写真を見ると暗くて悲惨な痛い雰囲気に満ちあふれて、どうも手を出しにくてですね。。。。


逮捕されて暗くなるなという方が無理なんですけれども・・・

まずタイトルの意味ですが、英和辞書では、刑事裁判、刑事司法、刑罰法、などと載っています。では刑事裁判の意味はall aboutによれば「刑事裁判とは、犯罪をした疑いのある人について、その人が本当に犯罪を行ったのか、だとすればどのくらいの罪を負わせるべきかを決めるもの」です。なんとなくcriminal justiceが「裁判ドラマ」であることがわかりました。60分×5回でシリーズ1完結。シリーズ2は別の話でウィショーくんは出ません。

写真が暗いのは、ウィショーくんの役は役名もBenなのですが、殺人事件の被告人だからです。しかもレイプ犯罪です。

*あらすじ

ベンはサッカー選手を目差す21歳の普通の子。父は黒タクの運転手。ある夜パパのタクシーを失敬して町に出たら、女の子を拾ってしまった。「海に行きたい」というちょっと不思議なその子にひかれて、アイスの食い逃げをさせられたりエクスタシー(ドラッグ)飲むはめになり、「今夜はひとりになりたくない」という彼女の家で一夜の関係を持つ。夜中に目が覚め、帰ろうとしたら、彼女は胸をさされ死んでいた。

警察に見つかり、留置所から刑務所コース。拘束もさることながら、もっと辛いのは他の犯罪者と一緒の生活だと思う。21歳の普通の子が精神病患者や刑務所の常連の強面がゴロゴロしている小さな社会に閉じ込められたのだ。

無罪を証明し刑務所を出なくてはいけないのに、警察と弁護士と裁判官からなるcriminal justice(刑事裁判)システムは、誰もベンの話は聴こうとせず、皆自分のキャリアに都合のいいストーリーを仕立ててベンに押し付ける。大人しくて従順なベンだけれども納得のいかないゲームの規則にはNoを言う芯の強さもあるのが唯一の救いだ。

裁判ゲームに勝ち刑務所を出るには、ベンには不利な状況証拠や目撃者が揃いすぎている・・・・


*みどころ

罪の是非とその重さを判断する近代システムのシステム自体が、善悪や正誤を問うのではなくゲームやショーのキャストやスタッフみたいになってる世界がひとつ。裁判が犯罪の捜査から始まるのではなく判決が下ってから本格的に捜査するなんて、シャーロックやモースを見慣れていても気がつきませんでしたよ?!

そしてその完成された権力と組織の世界にたったひとりで立ち向かうベンの弱さと強さ、家族との関係、正と誤です。

でね、ベンはここでも、少年のように華奢で無抵抗なのに、雑草のようなたくましさを見せるのです!現代の刑務所だからパフュームみたいに汚くはないのだけれど、荒くれ者が仕切る、これまた独自の法を持つ小さな世界では、いったいいつベンが襲われるのかと刑務所シーンはいつもビクビクしながら見ましたです。しかしな、この「無抵抗の可哀想な小さい生き物」がよっぽどウィショーくんが得意なのか、スタッフはこれでもかとベンを閉じ込めるんですよねー(いやそうじゃなくて逮捕されたらこういう世界なんだろうけれど)「籠の鳥」役が似合いすぎるのも困ったもんです。











いやとにかく、人の味方であるはずの法やそのシステム、ドラマの虚構がどこまでか一般人にはわかりませんが、法廷からクレームが来たそうです。

*受賞もしてます 

BAFTA:受賞・・・ドラマシリーズ/脚本
    ノミネート・・・男優/監督/編集

国際エミー:受賞・・・男優賞(ウィショ君すごいぞ!)

RTS: 受賞・・・最優秀男優/作曲/編集
  ノミネート・・・ドラマシリーズ/脚本/音響


ところで、このドラマの始まりと終わりに使われる曲は、ザ・ジャムの「悪意という名の街/Town Called Malice」です。これが21歳のベンにとっても合ってまして、昔から好きだったんですが、改めて歌詞を全部知りたくなったので訳してみたら、ますますドラマの内容に合っていたので、それはまた改めて報告させてください!嫌だといわれてもしちゃう・・・♪


Rich Tea Biscuit 実行段階

2014-09-25 11:02:00 | イギリス
今朝BSニュースを見ていて出て来た英語「execution phase」は日本語で「実行段階」です。最近よくexecutionってニュースで聞くけど「処刑」って意味だと思っていたのでなんて物騒な・・・と思っていたら、大きい意味は実行だったんですね~。テロニュースだから物騒なことには変わりはないんですけど。

数ヶ月間に渡る、イギリスにしかないビスケットも、いよいよ代休をもらった平日の昼間、家族の誰もいない時を狙って実行段階に移しました。

レポです。

どうしたらRich Tea Biscuitなるものをお伝えできるのか、考えた結果、森永マリーと比較することにしました。




McVitie's 1ポンド/200g : マリー 235円@プチマルエツ/約145g 
(マリーには数量表示が24枚とだけだったので、自宅のアナログ秤で量りました)

ちなみにスーパーのオリジナルブランドではより安価で、Tesco Everyday Value Rich Tea 300Gは23ペンスです300gも入って!



・・・そのお値段の差は、材料費の物価の差もあるでしょうが、このパッケージの差も大きいでしょう。日本人の几帳面なメンタリティには、この個別包装が必須なのかしら。もしかしたら湿度の差による必要条件かも知れません。日本では湿度が高いから湿気ってしまうというデメリットが。イギリスだとパンはカビずにただ乾燥して固くなってしまうくらい湿度が低いのです。あんなに雨が降るのに不思議です。

さあ、裸にして並べてみましたよ。後ろ姿もね。



アナログ秤では、Rich Tea1枚約7g、マリー約5g。
パッケージの表示によれば、Rich Tea1枚38カロリー、マリー25カロリー。
人間と同じで日本のマリーは小柄ですね。


いよいよ味の比較です。ミルクティーと一緒にいただきます。

むむ・・・何年ぶりのRich Teaだろう・・・・・お口に入れた第一印象は、ダイジェスティブ・ビスケットのような香ばしさです。のどの奥から鼻に抜ける香りも小麦を焼いたトーストのような匂い。記憶のイメージよりも厚みがあるので噛みしめる重厚感もあり、もぐもぐしてる時は穀物食べてる感なのが、もぐもぐ完了後に飲み込む時に、舌の奥で甘味をほんのり感じました。

これを3枚分いただいてまだこの味が残ってるうちに、マリーいきます!あ、でもミルクティーひとくちでリフレッシュはします。

きめが細かいです。ですので、もぐもぐも楽で、そんなに歯で噛み砕かなくてもスーッと柔らかくなって呑み込める形状に。味は、思ってたよりも甘くはないです。砂糖の甘さはそれほど感じないのですが、クリーム感と言ったらいいのか、リッチな風味が食べた後に残ります。ふんわり感が口と鼻の奥に残っているので、食べた後にミルクティーを飲んだら今度はこっちのミルクの味がしなくなり、硬質な紅茶を飲んだように感じました。


では、最後に成分比較です。パッケージの表示から。

Rich Tea:
Wheat Flour(小麦粉)
Suger
Vegetable Oil(sunflower)(植物油ひまわり)
Clucose-Fructoce Syrup(ぶどう糖果糖液糖)
Barley Malt Extract(大麦麦芽エキス)
Raising Agents(膨張剤)
Salt

マリー
小麦粉
砂糖
牛乳
とうもろこしでん粉
ショートニング
バターオイル
マーガリン
全粉乳
植物油脂
ぶどう糖果糖液糖
食塩
たんぱく質濃縮エホイパウダー
膨張剤
香料
乳化剤



・・・いかがでしょう?
バターオイルとエホイパウダーってのが何だかわからないのですが、名前とは反対に、マリーの方が乳製品とマーガリン、ショートニングを含むため「Rich(濃厚)」なんですね!逆にRich Teaの方は、ほぼ小麦・大麦と甘味で出来ています。一般に濃い味付けの好まれるイギリスのビスケットがなぜ素っ気ないのかー

たぶん、その方が、ミルクティーが美味しいからだと思いました。
主役はティーで、Rich Tea(濃厚なお茶の時間)を演出するための優秀なサイドキックがこのビスケットなのではないかな。






Rich Tea Biscuit を求めて

2014-09-23 23:21:00 | イギリス
いつだったろう、Rich Tea Biscuit/リッチ・ティー・ビスケットを探し始めたのは。

そんな時に便利なのが、このブログの左の検索バーです。見つけました。今年の2月17日でした。そこに、じっくりとこのビスケットへの渇望を綴っています。そして、失敗談もここに。オーストラリアなら英国連邦だからあるかも、という望みも打ち砕かれ、いよいよ本当にイギリスにしかないのだ!と確信したのです。

この経緯をふまえ、ある日ベネディクトのお友達ピアニスト/ジェイムズ・ロードさんのツイートのリンクに何げなく行ってみると、そこにあったのは、小説「So Long, and Thanks for All the Fish/さようなら、いままで魚をありがとう/ダグラス・アダムス著」からの抜粋で、それがRich Tea Biscuitが重要な役割を果たすエピソードだったのです。その話に頭を中華鍋で殴られたような衝撃を受けまして、あのビスケットを入手するためならどんな手を使ってでも!と決意を新たにしたのです。

そのジェイムズさんのツイ自体はもうどこに行ったか保存していないのでわからなくなってしまったんですが、リンク先で読んだのはたぶん、これだったと思います → 


そして舞台は私のバイト先へ・・・時は8月。私の業務は、会社内で社員へのサービス業をしているので、多くのスタッフと広く浅いつき合いがあります。仕事中に、あるイギリス人同僚が近く帰省すると知りました。その時私の脳内にはRich Teaフラグがピコっと立ちました。しかしですね、顔は何度も見ていても、それほど親しくもない相手にお使いを催促をするというのはさすがに不自然な流れです。それを押し切ったのが積もる欲望、清水の舞台で頼んでみましたですよ!

そのJくんは良く言えば大人しくてかわいい、でも口数が少なくて、イギリス人によくある目では語るんだけど顔の下半分を動かさない、何を考えてるのかわからないタイプ。承知してくれたのはいいけれど、何と言うか、ボーッとしたところもあって、女子ロッカー室にて彼と同じ部所の人が「もう、Jったら何回言っても~~なんだから!」と彼の職務に対する愚痴を言ってるのまで耳に入って来ました。うう・・なんだかあてにならない気がして来ました。大丈夫かな~。旅行中に買物を頼まれるって大変なのはすごくわかる。買うものがたいしたものじゃなくても、それを買うのは手間がかかるしパッキングだって面倒。それも特に仲いい友達でもないただの同僚にいきなり頼まれたものなんて忘れやすいし・・・

J君はイングランドから戻って来ました。「おかえり」の挨拶もしました。私の頭の中は、この時にビスケットの話が出る期待でいっぱいです。しかし「戻ったのね!」への返事はそっけない「うん」だけ・・・案の定、何日も、何も、起りません。図々しく頼んだ私も、もうこれ以上図々しくはなれず「ビスケットどうなった?!」とは聞けませんですよ~

そんな時に、友人のYKさんがロンドンにご出張とおっしゃるではありませんか!渡りに神とはこのこと、信頼できるYKさんにお願いしましたら、もう帰国されたその日に、写真つきでビスケット入手のご報告をいただきました。

撮影:2点ともYKさん

こちらは参考イメージです

ご多忙のYKさんが少しお手すきになる10月ごろには会っていただけそうです。
あああ。ついに!


一方、J君が休暇から帰って来て数日たって私のいる部屋に来た時、「あなたのクッキーある」と日本語で言って来ました。(うちの会社はアメリカ系なのでわざわざ「クッキー」と変換してるし)・・・思わず私は「どこに?!」(心の中;あるなら出せー!)と口からでてしまいましたら、「私の家」ですって。買って来てくれてたんだ・・・?!

それからまた数日後に、果たして私がひとりで遅番をしていた静かな日曜日の夜に、JくんはついにRich Tea Bisucuitを持って来てくれたのです!

・・・ああ、信頼できない、なんて思ってごめんなさい。翌日、私は実費を支払おうと家にあった2ポンドを手に「I owe you」って小声で言ったら、ビクンと後に身体を引いて頑として受け取ってくれませんでした。「プレゼント」だって。・・・一瞬でも「使えない奴」と彼のこと言った女子の言葉を信じてごめんなさいよう~~

こうして、Jくんに頼んでから1か月以上かかってお土産リクエストは叶えられました。

Jくんを見切ってお願いしたYKさんにも買って来ていただけてるし、この秋はRich Tea Bisucuits収穫祭を開催したいです。



新米刑事モース0204 Neverland

2014-09-22 23:55:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
新米モース・シリーズ2のちょいネタばれありますので、ご注意ください。

今日WOWOWの雑誌10月号が届きましたが、新米モースのシリーズ2後半の放送はまだのようです。残念だけれど、実は日本語でも見た前半も完全にわかってないことが判明し「ゆっくり構えるか」という気分なので、問題点がWOWOWの10月の契約をどうしようかな、って事に移行してしまいました。どうしよう・・・

何を隠そう、0201のラストシーンに、黒いノートを渡す2人の人物の手が出て来ることに、おととい気づきました。それでやっとのこと、0203でモースがストレンジに「証拠物件がなくならないよう見張ってて」と頼んだことがシリーズ2全体にとって意味が深いことに気づいたわけです・・・(ため息)

0204のNeverland、初めて聞いた時からかわいげなエピ名だなあ、と思ったのですが、確かにピーターパンのネバーランドである事は、その絵本の読み聞かせがエピ中に登場し示唆されるのですが、ディズニーのように夢のあるお伽話の意味あいはないのです。実は、私にとってこのエピでの衝撃はラストに勝るとも劣らない、あのジェイクスのことです。ジェイクスのファーストネームは「ピーター」だったんですよ!つまり、ネバーランドとはジェイクスの・・・


ピーター・ジェイクス巡査部長

日本放送前ですので、この辺で口を慎みますね。

でも何か書きたいので、トリビアをおひとつ。

0204ではディア警視長(だったと思うブライト警視長をニックネームで呼んで嫌がられてたから)がモース達のCowley Police Stationにやってきて、合併、人員整理の現実にブライトやサーズデイは渋い顔です。中高年のポストは数が少ないからいつの時代も危うい。どういう変化かちょっと調べて見ました。

新米モースは、これまで自己紹介する時に、「シティポリスのモース巡査です」と言ってましたよね。これはOxford City Policeのことで、1964年の治安警察法により、このシティポリスとほか4つの警察組織が統合され、1968年にはThames Valley Constabularyとなり中年モースの時代がここです。現在はこれがThames Valley Policeと名称が変わっています。0204は1966年と設定されていますので、正にその組織変化の時なのですね。


そのどさくさに紛れた大いなる陰謀がモースとサーズデイ(とブライト)の身に・・・・
ああ、やっぱり日本放送も早くして欲しいですね。WOWOW様~!