こちらは、谷中の邪悪なハンコ屋さんからお借りしました。
「伊藤さん」はハンコ屋さんで、私の本名ではありません(笑)
うちは夫婦別姓です。
と言っても私に強いポリシーがあるからではなく、
結婚を区役所に届けに行った時
区役所の人に「名字はどうしますか?」と聞かれて
「どうって・・・??」と逆に聞いてみて、
国際結婚の場合、別性を選択できることを知ったのでした。
一瞬考えて、
「名前が変わったら他の色々にも変更届けを出すのはめんどうだ」
という理由で変えないことに決定したのでした。
結婚後につくった戸籍にも「しましま」名、
配偶者欄に「アイルランド国 J スティーヴンズ」と、
娘のMも、日本では私の名字で記載されています。
ミドルネームの「ソフィア」もくっついています。
学校では卒業証書などの正式な証明書類以外は「ソフィア」を
はずしてかまわない、と伝えてあるので、
名前からだけでは普通の日本人です。
でもうちが国際結婚家族であることはみんな知っているので
なかには、未婚のカップルだと思っている人もいらっしゃるのでは
と思いますけど、まあ、仲良くなると聞いてくる人もいるので
別姓のことをお話します。
一方、イギリスで出した出生証明書には、
Mの名字はJのほうで出しています。
まあ、通りが良い方で、と思いましたので・・・
こういう事情は、近い肉親でもあまり気にしていないようで
イタリアのじじ&ばばからの郵便物には
「MR and MRS Stevens」とか
「Miss M Stevens しましま」とか勝手に書いてくれています。(笑)
私の親は心配性な東北の出身ですが、文句を言ったこともありません。
それで、日記を読んでくださる方に
「別姓で困らないのか?」という疑問がおありの方も
いらっしゃると思うんですけど、
これが、困らないんです。
意外にも、書類の手続きで困ったことは1度もありません。
たった1度、Mの学校の連絡帳にJがハンコを押したら
担任の先生に「ハンコは保護者の方に」と注意されたことはあるけど。
両親の名前も入学時に提出してあったんですけどね・・・
(って言うか、日本では両親の年齢まで書くよね?!何の意味が?)
親が子供の名義で銀行口座を作った時にも問題なかったし、
クレジット・カードの家族カードも作れるし、
保険証などもノー・プロブレム。
国境を超える時、時々厳しい空港だと
家族でもパスポートの国籍が違うと別のカウンターに行かされるけど
それはあくまでも国籍の問題で、名字とは関係なく、
私だけEUパスポートじゃなくて、名字も違うのに、
ただ自己申告しただけで「家族ぐるみ」で通してくれる空港もあります。
「別姓反対」の理由に、親と違う名前の子供では問題、とか
「日本の家族が危ない!」というスローガンもありますが、
うちの場合はすでに家族よりも「日本」が危ないって感じですから
本人達は問題視したこともないです。
ちなみに、うちの近所のミックス・マリッジのカップル2組は
ダンナさんの名字ですので、彼らの子供達もカタカナです。
でもそれで何か問題があったとも聞いたことないです。
ですので、
これから国際結婚の予定のある方、考え中の方
いらっしゃいましたら、
名字は「好きな方」でいいと思いますよ。