Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Zurich後半 ネタばれなし感想

2014-12-25 21:12:00 | Cabin Pressure
リアルタイムで朝4時に聞き終わり、安心して眠れるかと思ったら今度は興奮で寝つけなかった後半の朝でした。

昼に、義理の家族とクリスマスを過ごすため電車で下田に移動中、スゴイことを思い出しました。
2年前のクリスマスの日も、私は東京から下田行きの電車に乗っていて、その時初めてキャビンプレッシャーを聞いていたんです!

思えばラジオドラマ自体が初めてでした。聞いても半分も理解できてませんでした。
それでも聞き続けました。

シリーズ3まで聞いた結果、キャストの話し方に慣れたのか、シリーズ4をリアルタイムで聞く頃には内容が大方分かるようになっていました。

BBCiPlayerによるとZurichはシリーズ5となっています。シリーズ5も電車の中で聞き直してベッドの中でわからなかった部分で解明したところも増え、気持ちではすぐにでも細部を調べて和訳をアップしたいけど、親戚がいなくなるまでは無理そうなのが辛いです…(^^;)

でも、何事も続けることで進歩は見られることが実証されました。英語難民を自称する方も洋画クラスタに多いとシャーロック以降しりましたが、あきらめない事だけが肝心です!それを強く感じたキャビンプレッシャーでした。




Zurich前半 ネタばれなし感想

2014-12-24 17:23:00 | Cabin Pressure
自分でもびっくりですが、リアルタイムで聞いちゃいましたよズーリック!

BBCiPlayer


私のPCからだとなぜか今すぐ聞けなかったのですが、
このページから前半にもそして数時間後には後半にもたどり着けるはず


シリーズ4のあのクリフハンガーの続きからスルッと始まったので逆に驚きました。
このエピは確か今年の3月に録音だったはずで、シリーズ4の録音は忘れもしないベネディクト初来日の直前だったから2012年12月、その間1年以上。それだけの月日が経っても一瞬の次を演じるとは、すごいですね俳優さん達は。

お話は、キャスト表からわかっている通り、リヒテンシュタインのお姫様テレーズがカムバックして、マーティンとのかけ合いが♡♡です。

意外にもエピの出だしがあまりにも普通に話が運ぶので、『いいのかこれで??』という不思議な感覚が頭の中をうろうろしていました。やはりキャビン・プレッシャーはマーティンに私の想像力の上をいくパフォーマンスを期待しちゃうんですよね・・・(ごめんね、ひどい目にあってほしいという意味ではないんだけど!)

でも期待以上に「おお!」なパフォーマンスはキャロリンかな。ハークとのシーンで今までにない一面も見せてくれました♫

期待通りの活躍はアーサーです。マーティンのヴァン、イカロス号でやってくれて!

後半への期待はガーティの行方と、ダグラスの企みです。
もちろん、全員の行方もまだまだ未知数。
シリーズ2が終わった時にジョン・フィネモアが決めたというラストシーンを、いよいよあと数時間で知ることが出きるのですね!

日本時間の今夜・・というか早朝3時半、ドキドキするなああ。


もうすぐクリスマス

2014-12-22 21:10:00 | 国際結婚・家族のこと
お土産はありがたく頂戴しました

19日に到着した義理の両親は、今日から夫と下田に行っています。

「東京物語」という小津安二郎の映画でも、息子を尋ねて田舎から両親が出てきますが、息子夫妻は当然働いていてずっとつきっきりで東京案内もできないので熱海に両親を旅行させる、というエピソードがありました。が、
うちは息子が休みをとってるところが日本人と違います。

明日は夫の弟が彼女と一緒にオスロから着くのですが、私は仕事があるため、祝日で学校が休みの娘がスカイライナーの駅まで迎えに行きます。でも娘の学校は25日まで授業があるため、学校が終わり次第、学校から直行で踊子号に乗り下田へ弟&彼女も連れて行くのが私の役目です。そのために私も25日は有給をとりましたです。

そもそも今年のクリスマスを家族揃って迎えようと言い出したのは両親です。そしてオスロとロンドンに住む夫のふたりの弟にも召集令状を出したのです。

でもさ!クリスマスってのは日本の祝日ではありませんから、学校も会社も通常営業なのに、その点は両親も夫もまったく自分たちのノリで押し切ってるんですよね!自分たちにとってはクリスマスはホリデイ・シーズンだから、娘に「学校に行かなくていい」とか言うし!娘は多少体調悪くても皆勤賞目指して無欠席でがんばってるのに、そういう価値を認められないことに私はハラタツノリです!

夫はイギリス系の会社で働いていて上司もイギリス人だから、有給をとることは問題ないと思います。でも私にも数日間休みをとるよう提案してきたんです。でも私はバイトだから時給で働いてるし、有給はあるけどそれは楽しいことや自分の親のために残しておきたいから25日だけ有給をとり、あとは会社のお休みの日だけ親戚と時間を過ごすことにしました。

夫にしてみれば日本人の「正月くらいは休みたい」って気分でクリスマスはゆっくりと思ってるのでしょうけども、日本に10年以上も住んでいるのだから、通常営業体制の人を思いやってほしい!文化の押しつけ禁止!

まあね、あっちにしてみれば、「せっかく皆が集まるのに。」という気持ちもあるのでしょうけれども、そもそも私は集まってほしいと言ったことも思ったこともないのだから仕方ないです。プライベート時間ゼロの日を17日間も押し付けられるのが嫌でない人なんているのでしょうか?

でもあっちにはあっちの言い分があるに決まってるのが文化の溝ですよ。「日本人はクリスマスでも休まない」「そんなに勉強や仕事をしてどうする」とでも思ってるんだろうな。ふん!

でも1番かわいそうなのは、私じゃなくてロンドンの弟かもしれません。
なにやら、オスロの弟が間違って航空券を予約したために、我が家が全員出払った26日に日本に着くのです!はるばる初めての国に着いても誰も迎えにも来ず、夫がメールで指示した行き方を読んで、自力で成田から下田へ来させられるとは!しかもクリスマス終わってるし!











ビリー・エリオットのターン・アウト

2014-12-21 09:05:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
ビリー・エリオットのミュージカルライブを見ていて、個人的に気になったことがありました。

それはウィルキンソン先生(そんな名前だったのですね!)がビリーの才能に気づいた要因をビリーのお父さんに話していた時のこと。字幕に「彼のターンを見た?!」とありました。ここ、先生はターンではなくて「turn out」と言っていました。意味はバレエ用語ではフランス語を使うことが多いので「アンデオール」、日本語訳は「外旋」です。バレエ特有のあの足を外に開くことをいうんですね。

これがturn out =アンデオール(第1ポジション)


バレエではこの足の外旋ができなくては正しいポーズもステップもできません。股関節の構造上、この形にしてから脚をあげると可動範囲が広いのです。しかし自然に反しているのでたいていの人は子供の頃から苦労して身につけるのですけど、時々何の苦労もなしにできちゃう人がいるのです。そういう人は「バレエ向きの体をしている」と思われてバレエスタジオでは羨望の目を集めます。ビリーもそういう人だったんですね。

ローザンヌ バレエ国際コンクールを見ていても、審査員が「彼は1度もジャンプから5番に降りていませんね。」などと批評をします。この5番とはturn outの第5ポジションのことです。



ステップやジャンプはこの5番から始まり終わることが多いのです。このポジションは第1の足が前から見て重なった状態です。

そうそう、話のついでですが、フィギュアスケートで荒川静香の得意技で羽生結弦もよくプログラムに取り入れているイナバウアーという技があります。あれは背中が柔らかくないとできないのは周知のことですが、実は足をturn out第4のポジション(第5の足を平行に離す)に入れてその位置で固定しないとできないという難しさもあるのです。



この足が平行で横に滑らないとできないわけです!


・・・というこのturn out、イギリスのバレエ学校ではそう言うのですが、日本だと「アンデオール」とか「1番の足」とか先生が言うので、それだと観客にわかりにくいので「ターン」と字幕ではしたのかな。それとも訳した人がバレエ用語だから見落としたのかな。。。

バレエ「不思議の国のアリス」

2014-12-18 20:31:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
何で見つけたのかも覚えてないのですが、つい最近ロイヤルオペラハウス(英国)が最新作を定期的に世界中の映画館にて配信していて、12/17が「不思議の国のアリス(全3幕)」と知り見てきました。去年の来日公演は見逃したので気になっていたのです。

他の舞台映画と違うのは、こちらは1プログラム1日1回きり。
公式サイトにも「中継」とは書いてあるのですが、日本時間の夜7時上映という時間からも、元ロイヤルのプリンシパル/ダーシー・バッセルの解説つきということから考えても録画&編集されているものでしょう。

今回のライブは、舞台の中でも私に馴染みのあるロイヤルバレエで、しかも演目はこれまた大好きなお話ルイス・キャロルのアリスと来たので、ナショナル・シアター・ライブと違って予習の必要もなく楽しめるわ!と思っていたのですが・・・

・・・第1幕と第2幕で眠りこけてしまいました(涙)。しかし、告白します。これまで見た舞台映画ではほとんど前半に私は寝ています・・・・知性が足りないため眠気に襲われるのだと思っていたのでずっと自分が情けなかったのですが、こんなに好きなカテゴリーでも寝るって、もう劇場の雰囲気と映画館のイスからの条件反射になってしまっているのかも・・・・(涙)

ということで、冒頭はちゃんと起きていたのですが、アリスが19世紀のガーデンパーティ抜けて不思議の国へ突入してから記憶が断片なのです。悔しいのは、見せ場の穴から落ちる、小さくなる&大きくなるあたりに寝ていたようなのです。涙の海で泳ぐシーン、ブタのソーセージ工場、チェシャ猫、カエルと魚の踊り、芋虫、フラミンゴ、ハリネズミ、気違い帽子屋あたりは目を覚ましていました。

しかしまったく眠気から醒めて見たのは第3幕のハートの女王です。そしてここは本当に秀逸でした。伝統的な全幕もののバレエらしく、登場人物が揃って、アリスと庭師ジャックのパ・ドゥ・ドウ(男女二人の踊り/愛の語り合い)もよかったですし、何と言ってもハートの女王(バレエ版ではアリスの母)役のゼナイダ・ヤノウスキーが最高でした。メイキング映像が幕間に流れ、「眠れる森の美女」の有名な見せ場「ローズ・アダージョ」のオマージュとして、薔薇の花をジャム・タルトに変えた「タルト・アダージョ」についての解説を聞くことができたので、とてもわかりやすかったです。知らずに見て「これはもしや?」と自分で気づきたかったとも思うけれど、それなら舞台を見に行ってれば良かったわけですね(ぐすん)。

それにしてもフラミンゴでクロケーをする公爵夫人やトランプの兵隊は子供の頃に絵本で見たのとまったく同じ。ハリネズミは4人のロイヤルバレエ学校の初等科からオーディションで選ばれた男の子4人がダーシーにインタビューされていたのすが、そのオーディションとは身をかがめる動作だったというのが笑えました。

ラストがバレエのオリジナルで、現代のオックスフォードとなります。この演出も気に入りました。庭師ジャックはトランプのハートのジャックでもあるのですが、現代の衣装ではTシャツの胸によく見るとハートがプリントされていました。

ひとつ残念なのは、オリジナル・キャストではルイス・キャロルと白ウサギはエドワード・ワトソン(好きなんです)ですが、このライブの日は代役のダンサーでした。幕間に、スクリーンに「ツイッターで感想と自分が見ている国をつぶやこう」という案内が出て、ツイはスクリーンに反映される仕組みになっていました。その中に、「白ウサギがエルトン・ジョンに見える」というのがあったのをぼんやりと見てしまい、それ以降、ウサギはエルトン・ジョンにしか見えなくなってしまったのです!当然、ラストシーンに出てくるキャロルもエルトンに見えてしまうという・・・あのラストは叙情的に神経質なキャロルをエドワードが演じているのを見たかったなあ~


幕間のメイキング映像は公式ページにも出ていました。こちらです。