ジェイン・オースティン原作の最新映画「EMMA」は一目惚れというのか、スチールが先か予告編が先かも覚えてませんが、どこを切っても絵になるんです。
ちょうど私が3月にオックスフォードにいた時にこの映画の広告バスが走っていたので、気の毒にその直後にはロックダウンで劇場公開は短い命だったでしょうが、今月イギリスでは配信と円盤の発売となりました。
オースティンは日本でも人気があるので公開を待とうと思っていたのですが、調べても全く予定がないようなので、配信版を購入し、字幕なしの長台詞は聞き流しそのヴィジュアルを堪能しました!
どこを切っても絵になるのは、写実的なのにまるでスクリーンを額に入れたか舞台
に乗せたように、どことなく歌舞伎のように、キャラたちが見栄を切っているから、ただしあくまでも自然な範囲でなのです。
エマ役のアン・テイラー・ジョイは、「刑事モース」のシリーズ2で寄宿生私立女子高生のひとりだった子で、あの時もルーシー・ボイントンとともに美少女ぶりが光ってましたが、大きな目と目の間が広いちょっとファニーフェイスなのでこの役にぴったり。
牧師のミスター・エルトンにジョシュ・オコナー。「ゴッズ・オウン・カントリー」や「ザ・クラウン」とはぜんぜん違うコメディの中の特に変な役ぶりもかわいい!
その代わりミスター・ナイトリーがボリス・ジョンソンみたいなんですが。この映画で最も納得がいかないポイント。
しかしそれをチャラにしてくれるのが、年長組のルパート・グレイヴスとビル・ナイ。ビル・ナイは文句なくかっこいいので、1番下に予告編を貼るのでどうぞご覧くださいませ。
ベテランイケメンで品質保障はされましたので、他の配役にNetflix「セックス・エデュケーション」のエキセントリックなふたりが出てきても大丈夫。まずTanya Reynolds、ここでもエキセントリック。
アダムのConnor Swindellsはこちらではまともな(?)役のミスター・マーティン。
キャスティング以外には、ティーのシーンが秀逸で、これを見るとお菓子が食べたくなること請け合い!(上の写真参照)
それと昔バレエで習ったダンスのシーンも個人的に見所で、ちゃんと振り付けも決まってるパートナーが順繰りに回ってくる時代劇のあれなんですが、劇中、時代になぞらえて会話は文字どおり台詞を読むよう感情を抑えて語られるのでこの控えめなダンスでも男女が近づいて手先と手先が触れ合うだけでとってもエロチックなんです。
キャラたちは日常をまるで芝居のように過ごすのですが、仲良し同士では下着になったり(すっぽんぽんの人もいるけど)自宅に戻って靴を脱いだり、ドレスをまくって暖炉であったまったりという舞台裏がまたよくて、当時の服の中が興味深いです。
エマの世界は貴族ではなくいわゆる地主階級だけど、時はナポレオンあたり、キラキラした制服の使用人たちがまるで黒子のように主人に仕える様子も見ものです。ダウントンのご主人様や奥様はもう少し時代が下るので使用人にも思いやりがありますが、この映画の場合、コメディの舞台ぽさを演出するためにわざと使用人に人格を与えてないのかも知れません。
監督のAutumn de Wildeは長編映画ではデビュー作のようで、音楽PVやドキュメンタリーを撮っていた人です。そうか、音楽ビデオで納得、ともすると退屈になりがちの古典をちゃんと時代考証した衣装とセットで見せてるのにすごく新しい何かとして見せてくれます。
では予告編。0:40のビル・ナイ必見。
ちょうど私が3月にオックスフォードにいた時にこの映画の広告バスが走っていたので、気の毒にその直後にはロックダウンで劇場公開は短い命だったでしょうが、今月イギリスでは配信と円盤の発売となりました。
オースティンは日本でも人気があるので公開を待とうと思っていたのですが、調べても全く予定がないようなので、配信版を購入し、字幕なしの長台詞は聞き流しそのヴィジュアルを堪能しました!
どこを切っても絵になるのは、写実的なのにまるでスクリーンを額に入れたか舞台
に乗せたように、どことなく歌舞伎のように、キャラたちが見栄を切っているから、ただしあくまでも自然な範囲でなのです。
エマ役のアン・テイラー・ジョイは、「刑事モース」のシリーズ2で寄宿生私立女子高生のひとりだった子で、あの時もルーシー・ボイントンとともに美少女ぶりが光ってましたが、大きな目と目の間が広いちょっとファニーフェイスなのでこの役にぴったり。
牧師のミスター・エルトンにジョシュ・オコナー。「ゴッズ・オウン・カントリー」や「ザ・クラウン」とはぜんぜん違うコメディの中の特に変な役ぶりもかわいい!
その代わりミスター・ナイトリーがボリス・ジョンソンみたいなんですが。この映画で最も納得がいかないポイント。
しかしそれをチャラにしてくれるのが、年長組のルパート・グレイヴスとビル・ナイ。ビル・ナイは文句なくかっこいいので、1番下に予告編を貼るのでどうぞご覧くださいませ。
ベテランイケメンで品質保障はされましたので、他の配役にNetflix「セックス・エデュケーション」のエキセントリックなふたりが出てきても大丈夫。まずTanya Reynolds、ここでもエキセントリック。
アダムのConnor Swindellsはこちらではまともな(?)役のミスター・マーティン。
キャスティング以外には、ティーのシーンが秀逸で、これを見るとお菓子が食べたくなること請け合い!(上の写真参照)
それと昔バレエで習ったダンスのシーンも個人的に見所で、ちゃんと振り付けも決まってるパートナーが順繰りに回ってくる時代劇のあれなんですが、劇中、時代になぞらえて会話は文字どおり台詞を読むよう感情を抑えて語られるのでこの控えめなダンスでも男女が近づいて手先と手先が触れ合うだけでとってもエロチックなんです。
キャラたちは日常をまるで芝居のように過ごすのですが、仲良し同士では下着になったり(すっぽんぽんの人もいるけど)自宅に戻って靴を脱いだり、ドレスをまくって暖炉であったまったりという舞台裏がまたよくて、当時の服の中が興味深いです。
エマの世界は貴族ではなくいわゆる地主階級だけど、時はナポレオンあたり、キラキラした制服の使用人たちがまるで黒子のように主人に仕える様子も見ものです。ダウントンのご主人様や奥様はもう少し時代が下るので使用人にも思いやりがありますが、この映画の場合、コメディの舞台ぽさを演出するためにわざと使用人に人格を与えてないのかも知れません。
監督のAutumn de Wildeは長編映画ではデビュー作のようで、音楽PVやドキュメンタリーを撮っていた人です。そうか、音楽ビデオで納得、ともすると退屈になりがちの古典をちゃんと時代考証した衣装とセットで見せてるのにすごく新しい何かとして見せてくれます。
では予告編。0:40のビル・ナイ必見。