Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

POLDARK 0408

2018-07-30 22:13:00 | POLDARK


フィナーレです!

このシリーズずっと文句も言い続けてきましたが、感動の最終回でした。

何がって、オープニングからして1780年ですよ!!!ポルダーク家におばちゃんの85歳の誕生日を祝って集まる人々の中に、アメリカ独立戦争へ行く前のロスが!フランシスが!ジョージが!そしてエリザベスも・・・

これにはやられました。この4人、その頃からこうして会っていて(身分が違うジョージがなぜいたのかはよくわからないけど)エリザベスはみんなの憧れプリンセス、でもロスが彼女の心をとらえ、フランシスとジョージには高嶺の花。そしておばちゃんのタロットの予言は「彼女のせいで二人が悲嘆にくれ、そして愛らしい子供たちを授かるであろう」・・・ここで考えてみたら、エリザベスは、この場にいた若者3人の子供をひとりずつ産んでるんですよね?!なんという・・・

ま、しかし、このシーンのおかげでロスとエリザベスのつながり、ジョージのロスへの執着、フランシスの彼のなんでも持って行ってしまう従兄弟への劣等感がすごくすごくわかった。


そして舞台は1799年へと、19年も経っていたのか!

先週のジェフリー・チャールズの「ヴァレンタイン、ロスおじさんにそっくり!瓜二つ!」発言以来、エリザベスへの疑惑が復活したジョージはすこぶる不機嫌でヴァレンタインに当たったり無視したり。

最後の手段、また早産してジョージの疑いを晴らそうと危険な賭けに出たエリザベスは、早産には成功するも自滅して産後に亡くなってしまいます。

エリザベスの具合が悪いというニュースを聞いてすぐに駆けつけるロスを見て、私の心には
「ロス!やめろ!君の出番じゃない!いくらなんでもジョージに失礼じゃないかー。恋人の元に駆けつけた男の顔にしか見えないよ。ジョージにお悔やみくらい言え!!」
と罵倒が浮かびました・・・・元はと言えばこの事態を招いたのもロスの後先考えなしの熱血のせい。

しかしエリザベスもなくなった今、ジョージは彼女の心に寄り添って初めて譲歩したのでしょうか、「彼女に会うまで去らないぞ」というロスを妻の寝室に通します。でもここは、今までのジョージらしく追い返しても良かったのでは?と思ったくらいロスの図々しさが気にかかりました。デメルザだって傷つかない?それともそこを許すのが大きな愛だとこのドラマは思っているのか。エリザベスの亡骸にキスをしたロスを見ても私は反発さえ覚えました。

このロスとエリザベスのつながり、20年前からの大きな愛だとは冒頭の感動シーンでわかりましたが、今はそれぞれ結婚していてそれぞれの場所があったら、ジョージやデメルザをリスペクトしてあくまでも心の中だけにしてもらいたいんです。

と、こっちの大人の関係はまたロスのおかげでモヤモヤしましたが、エリザベスも我が子のことは可愛かったのね、自分への疑いを晴らすだけが目的ではなかったか、と最後の最後にちょっとエリザベスもそんなに悪女でもなかったのか、と見直しました。

しかもジョージもダメダメだけど偶然いいこともしちゃった。訪ねてきていたモワナちゃんを追い出し、悪漢下僕に追わせたせいで、迎えに来たドレイクと晴れて触れ合うことができました。

しかしモワナちゃんはまだあの牧師の苗字だけど、嫁に行った家から家出???

やっとドレイクと結婚できたから、まあそっちの方はどうでもいいですかね。だってドレイクのプロポーズ泣かせましたよね!鍛冶屋なのに、すごい詩人ですね!

結局、ロンドンとコーンウォールに別れ別れになっていたポルダーク夫妻とエニス夫妻もやっと元の鞘に収まり、

POLDARK WILL RETURN です。

シーズン5では何が起きるのかなあ。

モワナとドレイクの結婚式の陰で、ヴァレンタインと乳飲み子を連れエリザベスのお墓に向かうジョージ、それを見て「エリザベスはポルダーク家の人間だよね!」とまたまた無邪気なジェフリー・チャールズ、この二人が気がかりです。

来年かな!

フェラガモ香水つきアフタヌーンティー

2018-07-28 18:41:00 | たべもの
前回のアフタヌーンティーからお腹も休まっていないかもしれない1週間後に、また贅沢をしてしまいました。

今度は「フォーシーズンズ・ホテル丸の内東京/モチーフ レストラン&バー」です。このホテル・チェーンはカナダ発企業で、小ぶりながらも高級な空間・サービスが特徴なのだそうです。

それは、入り口からお店にたどり着くまでが長めの道のりで、どんどん歩くほどに高級感が増していくような気分が味わえます。

お席に着くとセッティングがもう「フェラガモ」です!



フェラガモはイタリアのブランドですので、カードに「シニョリーナ」ってあり英語のMissですね、あれ、お嬢様って年でもないけどと思ったらそれは香水の名前でした。このティーについてくる香水ミニボトルが入ったフェラガモの紙袋がテーブルにセットされて特別感を醸し出していました。

ここは3段トレーではなく、お食事のお皿のみがまず出てきました。ポップコーンや和牛のミニハンバーグがティーにしてはユニークだなあと思ったのですが、カナダと北米つまりアメリカが元々の本拠地と知り、とても納得ですね?!やっぱ北米の国民食なのですか?



第2のお皿がデザートです。そういえばイタリア料理って必ず1皿ずつ順番に食べていくんですけど、フェラガモのせいでこのようなコースなのでしょうか。



よく見るとピンクのケーキは何気に香水ボトルの形なんですよ!!きゅん!

その横の黄色いのはどうしても鬼太郎の目玉おやじなんですけどね、イタリアでも日本ブームで有名になったのかしら、お父さん。



そしてこれが絶品だったココナッツのかき氷です!私は昨今のブームにもかかわらず、かき氷には積極的ではないのですが、これは濃厚なクリームがココナッツ150%で下にはナタデココ、本物のココナッツの殻に入っているという見たこともない贅沢さでした。こういうのが食べられるなら、かき氷専門店に行ってもいい!と思いました。



そしてこちらが香水です。良くあるサンプルのシンプルな入れ物や袋ではなく、ちゃんとしたボトルなのが嬉しい。

香水がお土産にもらえるこの企画、どうやらこれは第2弾だったようで、初回が好評だったということですよね。

フェラガモにしてみれば香水のキャンペーンになるし、レストランにしてみれば現在ランチとディナーの間にお客さんを呼べるものとして高級レストランで人気のアフタヌーンティーに他店と差をつけられるユニークなコラボ企画ということですね。



私はまたまたスコーンの写真を撮るのを忘れてしまいました。もうティーのメインなはずなのに〜〜〜

メインと言えば、こちらでは約30種類の紅茶やコーヒーから好きなだけ注文でき、ポットかカップかも選べる、アイスでもほとんどの飲み物が注文できるんですが、一つだけ気になったことがありました。

アフタヌーンティーは予約制でコースも決まってますので、サービス係は注文を取る必要があるのは飲み物だけです。ところが注文をしたい時にスタッフが見てくれない時がありました。私からはスタッフ2人が話をしてるのが見えるので手をそっと肩の高さくらいまで上げたけど来てくれないので思い切り手を上げて来てもらいました。

本当はアイコンタクトくらいで来てもらうのがいいことくらい、これだけアフタヌーンティー巡業をしているのでわかっていますが、他のスタッフは視界にいなかったのです。まあそれなら近くまで来るまで待てばいいのでしょうが、ホールにいるスタッフが話していてでも顔はこちらを向いているので私もムキになってしまったのかも。

そしてやっと来てくれた2人のうちの1人は、この私がムッとするくらい尊大な態度だったんです!何がダメとか言いようがないけど、偉そうだったの。私に敵意のオーラを投げてきた。私は「お客さんだから私が偉い」という態度をとる人は1番尊敬できないと思ってるので手を派手にあげたのはお行儀が悪かったけど他に変なことはしてません、ただそれだけでなぜ尊大に扱われなくてはならないのか。スタッフ同士で話してゲストに応えれない方がいけないのに。

席を立つとき、その人が会計に来たので嫌な予感はしたのだけれど、食べきれなかった焼き菓子を持って帰りたいとリクエストした私に、「お持ち帰りはご遠慮いただいてます」と嬉しそうに言ってきた。レストランポリシーなのでしょうけど、全く申し訳なさがなく、勝ち誇ったように言ったあの女!負けるもんかとハンカチで包んで帰ってきました。

その人以外のスタッフは皆さん感じが良かったですよ。


POLDARK 0407

2018-07-27 10:15:00 | POLDARK
とってもわかりやすいradio timesの凝縮エピ動画がありました

 
シリーズ4もエピソード7で佳境を迎え、主要キャラがロンドンにどっと移動して繰り広げられたコーンウォールの泥沼感とも。

初めての大都会ロンドンで新婚旅行のようにラブラブだったデメルザ&ロス、前のエピでカロラインにもくっついて来てたアドリーがデメルザを口説きにまとわりついてきたことで大変なことに・・・!

デメルザとしては、ロンドンの流儀がわからないので、流れに任せた受け身の態度になったのが災いなのはロスにも明らかではないのか・・・

考えてみると、ずっと上流社会にいてロンドンと地方を往復する暮らしをしていたカロラインや、ロンドンの社交界に実家の知り合いもいるエリザベスと比べたらデメルザは労働者階級出身ってことで二重によそ者なわけです。地方のサラリーマン家庭出身の私が東京の山の手グループの中に放り込まれたようなものです、粗相がないよう振る舞うだけで精一杯です。

ロスはデメルザを責めてはいないけど、アドリーの蛮行に感情的になって決闘まで受けるとは〜〜〜〜

主役だからシリーズ途中で死なないのはわかってたけど、親友のアドバイスも聞かずに。あの時代はすでに決闘は違法になっていたんですね、まあロスにとって法は従うものではないでしょうけど、自分の名誉のために死んだら妻子はどうなるのとか考えないのがヒーローなのかなあ。この展開は納得いかないなあ。

結果はアドリーが死にロスは腕にケガ。

血が熱いポルダークとはいえ、ひよっこのジェフリー・チャールズにまで「不良ポルダークは僕1人じゃなかったね!」と笑われる始末ですよ。

そのひよっこポルダークの無邪気な「なんで気づかなかったのかなあ!ヴァレンタインってロスおじさんに生き写しじゃない?!」に凍りつくジョージとエリザベス夫妻・・・いよいよ来たか。ついにジョージのエリザベスへの不貞疑惑は確信へと。

そしてエニス先生もロンドンはもう十分とカロラインを残してコーンウォールに帰帰ります・・・どうして?今あのふたりは別れない方がいいと思うのに。彼にとってはデメルザみたいにロンドン限界ってことはないと思ってたのに。

デメルザも、今、ジョージがロスを陥れようとしてる時に(いつもだけど)ロスを残して帰っちゃいます。置き手紙に書かれた「あなたの家に、あなたの子供たちのところに、あなたの銅鉱に帰ります」って文章が「あなたの場所はコーンウォールです」って言ってますね。

もう一組気の毒なのはモワナちゃんとドレイク。なんとモワナちゃんは、あの変態牧師のせいで「人に触れられない病」=立派な心の病にかかっているではないですか、あの時代に精神病に理解があったとは思えないし、一応いい家の牧師だったから、虐待があったとモワナちゃんが訴えるところもなく・・・なんて気の毒な結婚をしてしまったの?!でもドレイクに説明できてよかったです。なんとか新しい治療に詳しいエニス先生のお力で治してもらえることを祈ります。

来週はシリーズ4最終回、エリザベスのお産もあるようで、いったい誰がどう転がるのかさっぱりわからない展開となってきました。


7/28追記
BBCサイトのエピ8のクリップを見たら、エリザベスが早産を画策して偽名でお医者を尋ねるシーンでした。1、2ヶ月も早く産みたい理由って、ジョージと子供を作ろうとした時期からの計算としか思えない、だけどエリザベスって最近浮気してた覚えがないんですが・・・?!やっぱりまたロスとあったのですか、例の教会で?!私は何か大事なところを見逃したのでしょうか・・・(汗)

英国幽霊奇談

2018-07-25 22:57:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


お金持ち紳士役のかっこいいマーティン・フリーマンと、気弱な黒魔術的趣味を持つティーン役のアレックス・ロウザーくんが見どころのホラーでした。

もともとはウエスト・エンドのヒット舞台の映画とのこと、監督/脚本のジェレミー・ダイソンはマーク・ゲイティスさんも所属するリーグ・オブ・ジェントルマンの人です。主演のアンディ・ナイマンも共同で監督/脚本をてがけています。

しかし、マーティンが主役かと思ってたら、そのナイマンさんが実は主役で・・・まあマーティンも重要な役どころではあるんですが、脇役です。

アレックス・ローザーくんに至っては思ったより出番が少なく、ただし彼の場合大きいスクリーンのせいなのか、彼の演技力に改めて感銘を受けました。すごかった!顔の表情とか話し方とか、ちょっとベン・ウィショーを思い出すほどに自然なのに不思議なインパクトがあり、そこに魔法の魅力が振りかけられていて、これが見られただけでも映画館に行った価値がありました。

ホラーはダラダラと脅かされた気がするのですけど、全体にはしっかりプロットがあり驚愕のラストは斬新ではないものの、予想できませんでした。

英国の景色とインテリアはもちろん楽しめます。

マーティンのキャラが抱っこしてた生き物がとても気になったけど最後まで正体はわかりませんでした。これの意味はわからないけど異形の我が子という設定は好き。




ナショナル・シアター・ライブ5周年記念シンポジウム③

2018-07-23 18:02:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
受付でいただいた資料の入ったクリアファイル、かわいい。プリント部分はいろんな色バリエがありました。こういうプリント入りでも中身が透けて見えるの実用的だなあ。



さて最後のQ&Aです。シンポジウム自体も2回休憩があり、講義の出欠となる記名入りの紙を回収して、そこに書かれたQを司会の井上先生がまとめてステージに並んだパネラーの先生方に答えていただくという形式でした。

Q:NTLiveの劇場が減ってて心配です。続くのでしょうか。

A:東京は最近定着してきて演劇界の人もよく見かけられるようになりました。一方、地方には人はいないのかと思えるほど入らないところも。やはりお客さんに見てもらえれば続きます。回数や上映時間などの要望は映画館が決めるので直接言ってください!
上映するにも配給として経費がかかるので、人が入らないとコストが回収できないこともあります。ナショナルシアターと各国の配給の間にもエージェントが入っているので、上映料は結構かかる。(中村さん)

Q:作品のリクエストはできますか。

A:ツイッターも見てますが、カルチャビルのHPに書いてくれてもいいです。映画館には、映画で有名な人がスタッフ&キャストにいると伝りやすいです。(中村さん)

Q:ナショナルシアター以外の劇場作品もありますか。

A:(元ナショナルシアター芸術監督だった)ニコラス・ハイトナーつながりで(彼が新たに立ち上げた)ブリッジ・シアターの作品や、オールド・ビックのもあります。(中村さん/兵藤さん)

Q:広告はどのように決めてますか。

A: 今回「アマデウス」は人脈で毎日新聞に出しました。(中村さん)

Q:円盤化されないのですか。

A:5〜6年前から映画館を映画上映以外に使えないかという文化的実験の動きが英米で起こっていまして、ナショナルシアター・ライブもそのひとつなんです。これをDVD化しては映画と同じになってしまう。時差のないイギリス国内ではライブビューイングで1回しかありません。日本の1週間は長いんですね。

Q:*質問を聞き逃してしまいました

A:字幕はクレームがあったから良くなりました。喜志哲雄さんや松岡和子さんの訳を使った時はナショナルシアターの方から声がありました。(柏木さん)

Q:日本とイギリスでの演劇状況について・・・

A:イギリスではショップでなく劇場に行けば情報があるのがいいですね。(河合先生)スーパーに行っても演劇のチラシがあったりして生活に根ざしてるのが羨ましい。(青木さん)
ウエスト・エンドは誰でも行くところ。ナショナルシアターは定評があり、そこに行けば今のいいものが見られるという立ち位置が確立していますね。(河合先生)

Q:NTLiveを観るポイントは?

A : もっと知りたかたら、もう一度見るとか戯曲を読んでみるのもいい。面白いと思わなくても自分のせいと思わなくていいです。(笑)友達と一緒に見に行って、見た後にわからなかったことなど話し合ったり、イギリスでも皆そうやって解釈を話したりして観てますよ。(ステージ上皆さん)

Q:「ザ・オーディエンス」ですか、「ジ・オーディエンス」ですか。

A:本当は「ジ」だったんですけど、よく考えたら日本で「ジ・なんとか〜」って言わないなと思い返してザにしたんですけど、今やそれもとっちゃって「オーディエンス」って言ってます。(笑)(中村さん)

Q:翻訳家になりたくて独学していますがどうしたらなれますか。

A:字幕翻訳には色々とルールがあるのでどこか口座にひとつ通ったらいいと思います。それと仕事のオファーがあったらそれが興味ないものでもとりあえず受けてみる、そうすると次にそれをやりましたと別のところで言えて繋げていけます。(柏木さん)


その他・・・

NTLiveは本国でも本数や見る人が増えてきています。ターニングポイントはベネディクトの「ハムレット」。
一般からのリクエスト受付中です。お客さんが来てくれてこそ続く企画ですので、皆さんお友達を啓蒙してぜひ一緒に連れてきてください。



・・・と盛況のうちにシンポジウム終わりました。とても楽しく興味深い話が聞けました。河合先生の講座は前にも聞きに行ったことがあり面白くて勉強になったし、会場となった大学の狩野良規先生のイギリス演劇への情熱もフレンドリーなお話から伝わってきましたし、このような先生方の講義を受けられる大学生さんたちが羨ましいなあ!!!