Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

セルフリッジ英国百貨店2

2016-05-30 20:17:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ITVドラマ「セルフリッジ英国百貨店」、なかなか面白くて今0204まで見ました。相変わらず萌えキャラはいないんですけれども、デパートそのものが魅力的な主人公なのでそれでいいのかもです。私のお気に入りのキャラは、タカビーな売り子キティちゃん、アグネスの弟ジョージ、セルフリッジ御曹司ゴードン、ヴィクターの従兄弟フランコ、それと経理部長のクラブさんです!!クラブさんは特に最初は堅物なイギリス人(アメリカ人の社長と対照的だった)でしたが、若い衆よりも目覚ましい成長を見せてこのドラマ1の可愛さではないかと思います。

このお話は1910年代にセルフリッジさんがデパートをオープンするところから始まり、シーズン2は1の終わりから5年後という設定で、2で第一次世界大戦に突入します。

という時代のせいか、どうしても同じITVの大ヒット作「ダウントン・アビー」と比べてしまいます。ダウントンが田舎のお屋敷を主な舞台に使用人を含む貴族を描いているのに比べ、同じ時代でもセルフリッジの方は舞台はロンドンのオックスフォード・ストリート、主人公は成り上りのアメリカ人一家とイギリス人の労働者階級の従業員たち、プラス都会なのでフランス人やイタリア人も。

でも実は見始めた時には、ダウントンよりも時代が少し後かと勘違いしていました。それくらい田舎の貴族の屋敷とロンドンの時間の流れは違っていたのかも。でも第一次大戦のおかげで時間軸がわかるのです。

セルフリッジは流行の先端の高級品を扱っているので、王様や首相(開戦のため中止になったけど)が訪ねてくるなど、華やかさはダウントンにも負けないのが面白さの一つです。

ロンドンではすでにイタリア移民と二世がレストラン経営で根を下ろしていました。私が初めてロンドンへ行った80年代には、まだ今のようにカフェチェーン店がなかったので美味しいコーヒーが飲みたければイタリア人経営のカフェに行ったものでした。

あと女性の立場はまだ世間の目がサフラジェットに厳しかった時代で、女性は結婚したら仕事は辞める時代でした。それが戦争勃発でセルフリッジの男子従業員も大勢出征したので、その人員不足を女性で補うという(売り場や秘書以外では)前代未聞の雇用作戦が出てきました。

などなど、歴史の勉強が楽しく出来ますよ~

スノーホワイトー氷の王国ー

2016-05-27 16:13:00 | コリン・モーガン


マーリン・ロスに沈んでいた頃、コリン・モーガンのこれからの出演作の中に「スノーホワイト」の続編があったので心待ちにしておりました。

注意ネタバレあります



コリンの役は、ふむふむ「ブラックウッド公爵」、えらい人っぽい、楽しみだなーっと早速見に行って、本編始まって割とすぐに笑顔まで見られた、おお!なんとフレイヤ王女の恋人じゃないですか、そんな大役なのか嬉しい!と思ってすぐ次のシーンで氷となって砕け散ったではないですか?!

・・・この時私のハートも砕けました。


実は、ブラックウッド公爵には(たぶん親が決めた)婚約者がいて、フレイヤ王女は彼との子供を産み駆け落ちの予定の夜、公爵が子供に手をかけたことを知り、悲しみと怒りで彼女の魔力が目覚め公爵を凍らせてしまったー のがこの物語の発端という、コリンは実に重要な役割であるのですが、なんとも早い引き際でした。

コリンな恋人と彼との愛の結晶を失ったとあってはフレイヤの心が砕けるのももっともだ、との説得力は大有りでしたが、この作品紹介でなぜこんなにもコリンの名前も写真も見ないのかがよーくわかりました。なんて贅沢なコリンの使い方なの?!もっと出せ~!!

自分の子供を失ったフレイヤは氷の王国を作って女王となり、村から子供を集めては戦士として育てました。その中にハンツマンことクリス・ヘムワーズとジェシカ・チャスティンがいるのですね。この二人の少年少女時代がまたかわいいのです♡特にクリヘムになる少年のファニーフェイスときたら、未来のニコラス・ホルトを期待しますよ。

遅くなりましたが、ラヴェンナ王女はシャーリーズ・セロンだしフレイヤ王女はエミリー・ブラントです。主要キャスト全員がスターなので、おとぎ話が安心して見て入られます。

さらに、白雪姫の7人の小人は今回二人だけしか出てこないんですが、それがニック・フロストとロブ・ブライドン!このふたりが「氷の国」を目指す時に、「氷」を間違えて「霜(フロスト)」というジョークが出てくるんですけど、あれはきっとロブの内輪受けアドリブじゃないかな~~

あとクリヘム&ジェシカともう一人少年時代から戦士として一緒に育ったタル役に、コリン主役のドラマ「HUMANS」にも出てた黒人の俳優さんが出てました。(HUMANSからはもう一人別の黒人の役者さんがホロウ・クラウン2にも出ていました。それでふと思いますが、ホロウ・クラウン3はないのですよね?もう王様ものは残ってないような。コリンの出番のためにシェイクスピアさん新作発見されないかな。)

しかしジェシカ・チャスティンは善玉ヒロインではあるのですが、村出身の戦士のためかスコットランド訛りで話すのです。スコットランド訛りはアウトランダーで好きになったとは言え、彼女に話させて欲しくなかったなあ。一体誰のアイディアなのか。女王がふたりもいるので、庶民ぽさを出して作品のバランス取りたかったのでしょうけど、なんか違う。

なんか違うといえば、そもそもこの作品自体に無理があるのですよね。
一作目はクリスティン・スチュワートの「スノーホワイト」でここでハンツマンとしてクリヘムが登場してるから、本作は、そのハンツマンの過去を描くスピンオフでもあるのだけど、前作で、主役のクリステンと監督が不倫したせいで、2作目以降この二人は降板に。主役がいなくなっちゃったのに邦題には「スノーホワイト」ってついてるし。原題の方は前作が「Snow White & the Huntsman」だから今作は「The Huntsman:Winter's War」で筋は通ってるんです。


とコリン亡き後も見ていて嬉しい俳優たちのおかげで割と楽しく見て入られましたが、そういう苦しい事情なのにそもそもなぜ作ったか?という疑問が残る映画でした。私にとってはコリンの出番さえもっと多かったら何も言うことないんですけど。

最後にトレーラーにほんの一瞬映ってるコリン(右上)



日本語吹き替えのトレーラー見たら「日本ドラマは何でもセリフで解説する」ということを誰かが言ってたのを思い出しました。何で日本の文化は「空気読む」なのにドラマに関しては違うのだろう?


セルフリッジ英国百貨店

2016-05-26 10:31:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
以前から気になってたドラマ「セルフリッジ英国百貨店(MR SELFRIDGE) 」を0105まで見ました。マーティン・フリーマンとジョン・ワトソンの奥様でもあるアマンダ・アビントン兼メアリーが出ているのと、私がロンドンに住んでいた時セルフリッジというデパートが大好きだったからです。

原題は「セルフリッジ氏」ですが邦題はご覧の通り。これを知り「そうか日本で『ロンドンのデパート』と言えばハロッズとリバティ。セルフリッジの知名度はイマイチだったな」と思い出しました。なぜか?

それがドラマでわかりました。創始者のセルフリッジさんはアメリカ人だったからです。20世紀初め、伝統を重んじるイギリス人の心を徐々に掴みながら成功したおじさんの話だったのです。

そこが私にとってこのドラマのネックなんですの。イギリスでダウントン・アビーを放送しているITVの人気番組らしく今やシリーズ4まで行っているのですが、おじさんだって伯爵様+イケメンヒロインが二人いたダウントンと違うんですもの。

1歩譲っておじさんに魅力を求めるのは諦めるとして・・・
だがしかし「有閑マダム・キラーの若いウエイター」「セルフリッジ夫人が絵のモデルをたのまれたナショナル・ギャラリーで会った若い芸術家」この二人には大人の女性視聴者(私)もときめく設定のはずが、どっちも何不自由ないマダムの心を動かすには説得力が足りないと思いました。

主人公の紹介から話が逸れましたが、私が結構楽しめる要素は、当時のロンドンの様子がドラマ仕立てでよくわかることです。

・セルフリッジ以外のお店では、商品はお客が店員に欲しいものを告げ仕舞い込まれた棚や引き出しから出してもらう買い方だった。それを社長はカウンターやウィンドーにドラマチックにディスプレーして、誰にでも間近で見られるものとした。

・今でいうコラボ・キャンペーンをして、とにかく多くの来客を促す戦略。初めてドーヴァーを飛行機で渡ったパイロットと飛行機、最新のクルマ、当時大人気プリマだったアンナ・パブロワを店に呼び、彼女にプレゼントした商品と同じものを店頭で販売した。さらにパブロワそっくりの真っ白なマネキンを作って代表作の「瀕死の白鳥」のポーズをとらせてウィンドーに飾った。

・当時、女性の化粧品や香水は個人的なものとして紳士の目に触れることはハシタナイとされていた。それを店の入り口の売り場に集めて、騒々しい通りから来店したお客が良い香りに包まれる演出にした。

・出資集めに協力してくれたマダムがサフラジェット集会をレストランで定期的にできるようにした。サフラジェット達は嫌われていたので場所がなかったらしい。

・ロンドンのオックスフォード・ストリートは当時はセルフリッジの場所はもう繁華街も終わっていた場所だったがそこにゼロから店を建築した。ちなみに今では通りを挟んで並びにマークス&スペンサーが、そしてさらに遠くの本当にオックスフォードストリートの終わりには激安店として大人気のプライマークがあります。

・当時の婦人服には既製服は存在しなかった。

・高級店でも、時代は踊り子上がりの女性が紳士と結婚して社交界に顔を出すようになっていたので、社長のターゲットも店のスタッフのような普通の女性を含んでいた。そこで広報にスタッフの意見も取り入れて成功した。この辺、個人的にとても興味深いです。


今でもロンドンのデパートは高級店としてハロッズ、リバティ、ハーヴェイ・ニコルズが、もっと一般の人向けとしてジョン・ルイス、デベナムズ、ハウス・オブ・フレイザーなどがあります。そしてセルフリッジも前者の方に入るのですが、新しいものを取り入れるのが早いのは今でも同じで、しかもエッジーなチョイスなのです。リバティとハーヴェイ・ニコルズもかなりトレンドには強いのですけど、何が違うかな~と考えてみたら、セルフリッジには、「シャネル」も「トップショップ」も両方あることかな?!










pros and cons

2016-05-24 21:30:00 | いろいろ
私の勤務先は会員制クラブという特殊な組織でして、会員は高額の会員費を支払いそれが運営資金となっています。会員はいわば上の階の住人、スタッフは下の階の住人とも言えましょう。

フルタイムでもないのにもう2年半も働いているとは自分でもびっくりですが、タイトルの「pros and cons」とは、良い点と悪い点という意味の英語です。待遇も良くないのに良くやってられるな、と自分で考えてこのタイトルがふと浮かびました。従業員は多国籍なので普通の日本の会社では考えられないこともよく起こり、「お前の常識とはなんぞ!」と言いたくなることもあれば、それゆえのユルさもあります。

そして今日は良い方の、「仕事の昼休みにフリマで買い物」ということができました。富裕層の会員が出す「ほぼ新品の不用品」のセールで、会員は国籍もいろいろなのでちょっと珍しいものもあるのです。これにスタッフも休み時間などを利用して買い物に行って良いのです。

では戦利品がこちら

この暑いのに目が奪われた毛布。このダサいクマが4頭並んで足元のあたりに並んでいます。まだ会社のロッカーに入ってるのですけどロッカー室で怪しくも写真を撮ってきたので広げることはできませんでした。。。

500yen

ユーゴスラビア製。下の100%ヴァージン・アクリルという素材、アクリルという化学繊維に一番搾りも何もないと思っていましたが、再利用された繊維ではないという意味だと今知りました。



チェックの少年用綿シャツ。ルーマニア製。14歳用でも私で小さめ。今時の14歳って大きいはずだけど(フランスのブランド)暑い日に羽織ってもいいなと思います。

2000yen

「ボン・ポワン」は娘が小さかった時ロンドンのショップで見て「高くて買えないけど、このテイストの服を自分で作れそうだな」と思った、私がソーイングを始めたきっかけとなった思い出深いブランド。



J.LINDEBERGはスウェーデンのブランドとは知らないで購入。スポーツな感じが可愛い!と思ったら、65%ウールのフリースでした。リトアニア製。

1000yen

「ウォレスとグルミット」のレターセット。この可愛くない可愛さが命。

100yen


本当は英語本やDVDもじっくりと見たかったのですけど時間がなくて残念でした。お昼休みにずっとウロウロと会場を歩いていたので今日は足が棒になりました・・・

(勤務時間中もだいたい歩いています。マイクロフトの嫌いな"leg work"身体にいいです。頭を使うことはスーパーバイザーやマネージャーがやるので楽で持病だと思っていた肩コリにもなりません!)


ラデュレのアフタヌーンティー

2016-05-23 23:36:00 | たべもの

カルダモン入りのスパイシーな紅茶、結構なお味と香りです

久しぶりに銀座三越2階のラデュレサロンに行きました。
フレンチトーストも美味しいし、12時に行ったのでランチという選択肢もあったのですが、やはりお菓子屋さんですもの、マカロンとケーキが楽しめる「アフタヌーンティー」にしました。

アフタヌーンティーもその名の通り、12時からです。
内容は、
・オレンジかグレープフルーツのジュース
・コーヒー、紅茶、ショコラから一つ、フレーバーも選べる
・マカロン2個選ぶ
・ケーキ1個選ぶ
・サンドイッチ2種
・ビスケット2種
紅茶もケーキもマカロンもサロンが出してるどの種類からでも選べますので、このコースで税抜き3300yenは良心的なお値段だと思います。


フランス式でも3段ですね!あ、リッツもそうだった。インターナショナルなのか。



本日の私のメイン目的は、この苺ケーキでした!この形状に惹かれて~
あ、でもビスケットも、地味ながらも美味でした。ショートブレッドみたいな味ですが、歯ざわりがもっときめ細かい感じ。マリー・アントワネットのようなサロンにぴったり。



この苺ケーキの中は、サロンのギャルソンによるとムースとピューレ、と言われたのですが、私が過去の経験から想像した味と食感とは全く違うものでした!!これが本もののムースなのね!と開眼いたしました。