ITVドラマ「セルフリッジ英国百貨店」、なかなか面白くて今0204まで見ました。相変わらず萌えキャラはいないんですけれども、デパートそのものが魅力的な主人公なのでそれでいいのかもです。私のお気に入りのキャラは、タカビーな売り子キティちゃん、アグネスの弟ジョージ、セルフリッジ御曹司ゴードン、ヴィクターの従兄弟フランコ、それと経理部長のクラブさんです!!クラブさんは特に最初は堅物なイギリス人(アメリカ人の社長と対照的だった)でしたが、若い衆よりも目覚ましい成長を見せてこのドラマ1の可愛さではないかと思います。
このお話は1910年代にセルフリッジさんがデパートをオープンするところから始まり、シーズン2は1の終わりから5年後という設定で、2で第一次世界大戦に突入します。
という時代のせいか、どうしても同じITVの大ヒット作「ダウントン・アビー」と比べてしまいます。ダウントンが田舎のお屋敷を主な舞台に使用人を含む貴族を描いているのに比べ、同じ時代でもセルフリッジの方は舞台はロンドンのオックスフォード・ストリート、主人公は成り上りのアメリカ人一家とイギリス人の労働者階級の従業員たち、プラス都会なのでフランス人やイタリア人も。
でも実は見始めた時には、ダウントンよりも時代が少し後かと勘違いしていました。それくらい田舎の貴族の屋敷とロンドンの時間の流れは違っていたのかも。でも第一次大戦のおかげで時間軸がわかるのです。
セルフリッジは流行の先端の高級品を扱っているので、王様や首相(開戦のため中止になったけど)が訪ねてくるなど、華やかさはダウントンにも負けないのが面白さの一つです。
ロンドンではすでにイタリア移民と二世がレストラン経営で根を下ろしていました。私が初めてロンドンへ行った80年代には、まだ今のようにカフェチェーン店がなかったので美味しいコーヒーが飲みたければイタリア人経営のカフェに行ったものでした。
あと女性の立場はまだ世間の目がサフラジェットに厳しかった時代で、女性は結婚したら仕事は辞める時代でした。それが戦争勃発でセルフリッジの男子従業員も大勢出征したので、その人員不足を女性で補うという(売り場や秘書以外では)前代未聞の雇用作戦が出てきました。
などなど、歴史の勉強が楽しく出来ますよ~