引っ越した家についてきたU-NEXTで「ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ」が見れました。映画完結編を見てから10年以上が経ち内容をかなり忘れていましたが、現在のキャスト&スタッフが撮影当時のセットを訪ね思い出話をし映画の映像も流れるという構成で記憶を呼び覚ましてくれました!
メインキャスト3人が強調していたと聞こえたのは、「演技とともに自分も10年間成長し、物語のキャラクターと自分の境界が自分でもわからなくなった」という発言。10~20歳という人格が出来上がる期間ずっと相当な時間を費やしてきたらそうもなりましょうね〜。
そして新人子役としてイギリスの演劇界の重鎮たちと共演したことも後からそのすごさに気づいたとも。特に共演した後亡くなったリチャード・ハリス(ダンブルドア)、リチャード・グリイフィス(バーノンおじさん)、ヘレン・マックロリー(ミセス・マルフォイ)そしてアラン・リックマン(スネイプ先生)に関しては感慨が深すぎます。
ゲーリー・オールドマン(シリウス)がダニエル・ラドクリフに「君はハリーだから物語を全体に知っていたの?」と質問しダニエルの返事で「アラン・リックマンだけがJKローリングから聞いて知っていた」という事実をこの番組の中で知るのですが、その時の反応が「やられた」という感じで見ものでした^^;
さて、ハリー・ポッター、私も一時期夢中になっていましたので、そのお話を・・・
1作目の映画公開は2001年、娘がお腹に入ったまま私が東京からロンドンに引っ越した年。テレビでプレミアがレスター・スクエアで行われ大盛り上がりしているのを見たのが出会いです。その時、本は4巻までイギリスでは出版されベストセラーになっていたのでビッグニュースだったのです。
その後、遊びに行った日本人の友人が2巻まで出ていた日本語版を持っていたのを貸してくれ、一気読みしてしまいました。その頃歯医者さんの待合室で7歳くらいの子供が本を読んでいるのが目に入り「あんな小さい子が読める本なら私にも読めるのかも・・・」と思い付き、それと日本語の本はイギリスでは値段が高いので安く買える英語版で3巻から読み始めたのでした。
イギリスに行ってから字幕もない映画を観る気は全くなかったのですが、本を読んで内容を知ってるので映画も公開されると唯一見に行く映画となりました。
20年前の育児は、平均的な日本のに比べれば、当時からバスや電車にベビーカーごと乗せてどこにでも行けたのでリアルライフは子供を連れて行ける範囲で充実していました。ロンドンのあちこちにベビーカーを押して行くこと自体が初体験、しかも子連れの外国ですのでいつも警戒態勢のスリリングな日常で、わざわざ日常から逃避しなくても日常のほうがよっぽどドラマチックだし、子供を置いて映画館に行くのも夫に頼むの面倒くさくて全く入ってなかったのでした。
そして2007年に東京に戻り、「ハリー・ポッター」映画は「不死鳥の騎士団」から日本で、本は第7巻「死の秘宝」が英語でちょうど出たところだったので分厚〜〜〜〜いやつを寝そうになりながら読みました。日本語版が出るまで待てなかったです。
この同窓会番組を見て、ちょうど今「ハリーポッターと魔法の歴史展」が東京ステーションギャラリーで開催されていることを思い出しました。これはロンドンの大英図書館で開催されたものが日本を巡っているやつで、図書館主催だけあってハリーだけでない魔法の歴史を色々見れそうなんでダークでディープなイギリスを楽しめそうですよ。4月に新作映画を控えた「ファンタスティック・ビースト」な「魔法生物飼育学」というコーナーに興味津々です・・・ニュート・スキャマンダー先生は10代の学生の誰よりもかわいいですもん。