「Fortysomething」の次は「STARTER FOR 10/スターター・フォー10」です。
欧米公開は2006年、日本では未公開だったようです。原作本が欧米ではベストセラーだったとDVDには書いてあるけど、そちらも和訳されなかったのかな?そして時代設定は1985年というちょいレトロなお話です。80‘sファッションやラジカセ・プレイヤーやレコードなどの小道具、キュア、ザ・スミス、エコー&ザ・バニーメン、ティアーズ・フォー・フィアーズ、スタイル・カウンシルなどの当時のヒット曲に胸キュンです。
そして、今「シャーロック」見てからこうして遡ってベネディクト・カンバーバッチ出演作を見ていて気づくのがキャストやスタッフの繋がり。(何度も書いてますが私は映画も海外ドラマにも詳しくありませんので、そんな奴の感想と思ってお読みください。)メイン・プロデューサーは俳優でもあるトム・ハンクスですが、STUART A Life BackwardsをプロデュースしたPippa Harrisも名前を連ねています。想像ですが、イギリス撮影ですから現場では彼女が動いたのではないかな。
ワッツ先輩
ベネディクトは本作品ではDVDの特典映像のインタヴューにも出ないような脇役(でも存在感は主役級!迷演&怪演で!)主人公の大学の先輩ですが、その主人公ブライアンがジェイムズ・マカヴォイです。
おおう!(←シャーロックの声で)「つぐない」でもジェイムズは主役、ベネディクトは脇役(この時も一種の怪演だった)だったし、今収録中BBCのラジオドラマNeverwhereでもベネディクトと共演中、ウィキリークスのジュリアン・アサンジ映画でもふたりの出演を製作会社が交渉中とニュースになっていますよね!
”Some people are born clever the same way some people are born beautiful.
I'm not one of those people. I've had to work at it."
「生まれつき頭のいい奴もいれば、容姿に恵まれている奴もいる。
そのどっちでもない僕は、努力をしなくてはいけない。」
こちらは映画冒頭のブライアンの台詞です。下にはったトレイラーにも出てきます。労働者階級の普通の若者だということがわかります。でも、面白いことに、今発売中、日本のファン大喜びのMovie Star 1月号掲載のベネディクト・カンバーバッチのインタビューには、こういう発言もありました。
「僕はジェイムズのようにハンサムでもないからね、彼のように容姿に恵まれた俳優がこなせる役をこなせるわけじゃないし、だからこそそれに頼らずここまで努力してきたし、容姿に関係なく自分の演技力のみでここまで来ることが出来たっていうのはとても光栄なことだよ。」
この発言、どこまで謙遜なのかはともかく、STARTER FOR 10では冴えないふたりだったか彼らが、今世界を代表するイケメン俳優と認知されている事実、たった6年の間に何があったのか世界の美意識!!
そして上のポスター、ジェイムズの右はレベッカ・ホールです。Parade's Endでのシルヴィア役では美人の悪妻が板についておりましたが、彼女もこの時は貧乏そうな賢い運動家の女学生役が似合っていました。ブルネットの髪って本当に理知的に見えるんですね。彼女の場合は本当に頭がいいから内面が滲み出てもいるのでしょうけど。
で、ここまでは、メインの配役は知っててDVDを楽しみに買ったのですが、不勉強にも知らなかったのがこのお方!!
老け役だったので、不覚にも私は1度見た時には気づきませんでした。ごめんなさい!ごめんなさい!DVDケースの裏に「The League of Gentlemen's Mark Gatiss」を発見、あ!あの喋り方と声!と思い当たった罰当たりなワタクシ。ぐすん。ゲイティス先生は「シャーロック」の脚本家かつマイクロフト役の多芸にして美的センスのある人格者、現在のノエル・カワードのようだなあと私が勝手に思っている方。
お話はブライアンがブリストル大学に晴れて入学するところから初まります。子供の頃からの憧れだったクイズ番組「ユニヴァーシテイ・チャレンジ」に出るため、クイズ部のオーディションを受け、そこで出会ったのが去年も大学クイズチームのリーダーを努めた(でも負けちゃった)ワッツ先輩。誰よりもクイズ部に情熱を持ち、ケンブリッジ大学への積年の恨みを晴らそうと番組に命をかける勢いが、七三に撫で付けた髪型、いつも学校の制服着た優等生っぷり、何だか演技と思えないのは、演技が上手だからですよね?ね?
自己実現手段はクイズと、それからワッツ先輩と同じギークとは言え青春映画の主人公ですもの、女の子もね。ブロンド美人のアリスとクイズ部で出会い、何やらいい雰囲気の関係に!でも知的なレベッカも気になるし、もててるのか?もててないのか?女の子に翻弄されてたら大学の先生には「最近の君はどうした?」と注意されるし、田舎の親友スペンサーまで出てきちゃって、せっかく「ユニヴァーシティ・チャレンジ」の夢が目の前にせまっているのに大変なことに!
ワッツ先輩の自宅ではさすがに大学の制服は着てません。ミッソーニ風(?)のセーターにケミカル・ウォッシュ・ジーンズ姿。
10月に入学してクリスマスに初めての帰省したブライアン、TVで女王のクリスマス・スピーチを聞きながら(つまり新年の天皇のお言葉のような改まった雰囲気)ママと恋人の前で「実は発表することがあるんだ。1学期にそれは起こった。。。」と夢だったクイズ番組に出ることを告白する。聞いた後にママ、「ああ、ゲイだと告白されるのかと思った。」一同「わはははは。」
11/27追記
Are you trying to seduce me Mrs Harbinson ? (僕を誘惑なさるおつもりですか、ミセス・ハビンソン?)ジェイムズの部屋に貼ってあるポスター「卒業」からの引用。このためにアリスの苗字はこれにしたのね。w ちなみにポスターには「ゴッホのひまわり」「ハムレット」「ROYAL COURT THEATRE」等ベネディクト縁のお品も w
11/27追記
ブリストル大学はイギリスでもランキング・トップ10以内の優秀な大学だそうです。チャーチル首相が学長を勤めていました。ジェイムズの部屋にも本がありました。サイモン・ペッグは卒業生。
私が初めてロンドンに行った時、同じ家の下宿人だったイギリス人の男の子に大学のパーティーに連れて行ってもらいました。その当時UKロックかぶれだったもので、家で聞いてた曲が大学という身近な公の場でかかっている!そこに感動。UKロックなんだから当たり前なんだけど、ネット普及以前の時代です。外国の情報ははるかに少なく遅く、日本で自分が手に入れている情報が発信地ではどういう位置づけなのかなんて想像できませんでした。この映画の冒頭でも、都会に出てきたブライアンが、ハウスシェアする部屋を見に行ったら、女装の学生がふたりパーティーへとブライアンを引っ張って行くシーンが出てきます。実はあそこでかなり感情移入しました。同じイギリス人でも田舎と都会の違いにドキドキするんですからね、あの頃ロンドンへ行った日本人もカルチャー・ショックがあって然りです。
11/27追記
そう言えばブリストルには行った事があります。ロンドンから行くとあと1歩でウェールズかな?!っていう感じの西の方です。港から坂を登ったあたりに大学や博物館/美術館があり、その途中にカフェやキャス・キットソンなどのお店が。ああ、あの時にここで撮影したと知っていたなら、大学の中も見て来たのに!ちなみにコーチ(バス)で日帰りも頑張ればできます。料金は往復でも15ポンド、Offerというキャンペーンや早めの予約でもっと安いチケットもありそう。http://coach.nationalexpress.com/nxbooking/journey-list#
欧米公開は2006年、日本では未公開だったようです。原作本が欧米ではベストセラーだったとDVDには書いてあるけど、そちらも和訳されなかったのかな?そして時代設定は1985年というちょいレトロなお話です。80‘sファッションやラジカセ・プレイヤーやレコードなどの小道具、キュア、ザ・スミス、エコー&ザ・バニーメン、ティアーズ・フォー・フィアーズ、スタイル・カウンシルなどの当時のヒット曲に胸キュンです。
そして、今「シャーロック」見てからこうして遡ってベネディクト・カンバーバッチ出演作を見ていて気づくのがキャストやスタッフの繋がり。(何度も書いてますが私は映画も海外ドラマにも詳しくありませんので、そんな奴の感想と思ってお読みください。)メイン・プロデューサーは俳優でもあるトム・ハンクスですが、STUART A Life BackwardsをプロデュースしたPippa Harrisも名前を連ねています。想像ですが、イギリス撮影ですから現場では彼女が動いたのではないかな。
ワッツ先輩
ベネディクトは本作品ではDVDの特典映像のインタヴューにも出ないような脇役(でも存在感は主役級!迷演&怪演で!)主人公の大学の先輩ですが、その主人公ブライアンがジェイムズ・マカヴォイです。
おおう!(←シャーロックの声で)「つぐない」でもジェイムズは主役、ベネディクトは脇役(この時も一種の怪演だった)だったし、今収録中BBCのラジオドラマNeverwhereでもベネディクトと共演中、ウィキリークスのジュリアン・アサンジ映画でもふたりの出演を製作会社が交渉中とニュースになっていますよね!
”Some people are born clever the same way some people are born beautiful.
I'm not one of those people. I've had to work at it."
「生まれつき頭のいい奴もいれば、容姿に恵まれている奴もいる。
そのどっちでもない僕は、努力をしなくてはいけない。」
こちらは映画冒頭のブライアンの台詞です。下にはったトレイラーにも出てきます。労働者階級の普通の若者だということがわかります。でも、面白いことに、今発売中、日本のファン大喜びのMovie Star 1月号掲載のベネディクト・カンバーバッチのインタビューには、こういう発言もありました。
「僕はジェイムズのようにハンサムでもないからね、彼のように容姿に恵まれた俳優がこなせる役をこなせるわけじゃないし、だからこそそれに頼らずここまで努力してきたし、容姿に関係なく自分の演技力のみでここまで来ることが出来たっていうのはとても光栄なことだよ。」
この発言、どこまで謙遜なのかはともかく、STARTER FOR 10では冴えないふたりだったか彼らが、今世界を代表するイケメン俳優と認知されている事実、たった6年の間に何があったのか世界の美意識!!
そして上のポスター、ジェイムズの右はレベッカ・ホールです。Parade's Endでのシルヴィア役では美人の悪妻が板についておりましたが、彼女もこの時は貧乏そうな賢い運動家の女学生役が似合っていました。ブルネットの髪って本当に理知的に見えるんですね。彼女の場合は本当に頭がいいから内面が滲み出てもいるのでしょうけど。
で、ここまでは、メインの配役は知っててDVDを楽しみに買ったのですが、不勉強にも知らなかったのがこのお方!!
老け役だったので、不覚にも私は1度見た時には気づきませんでした。ごめんなさい!ごめんなさい!DVDケースの裏に「The League of Gentlemen's Mark Gatiss」を発見、あ!あの喋り方と声!と思い当たった罰当たりなワタクシ。ぐすん。ゲイティス先生は「シャーロック」の脚本家かつマイクロフト役の多芸にして美的センスのある人格者、現在のノエル・カワードのようだなあと私が勝手に思っている方。
お話はブライアンがブリストル大学に晴れて入学するところから初まります。子供の頃からの憧れだったクイズ番組「ユニヴァーシテイ・チャレンジ」に出るため、クイズ部のオーディションを受け、そこで出会ったのが去年も大学クイズチームのリーダーを努めた(でも負けちゃった)ワッツ先輩。誰よりもクイズ部に情熱を持ち、ケンブリッジ大学への積年の恨みを晴らそうと番組に命をかける勢いが、七三に撫で付けた髪型、いつも学校の制服着た優等生っぷり、何だか演技と思えないのは、演技が上手だからですよね?ね?
自己実現手段はクイズと、それからワッツ先輩と同じギークとは言え青春映画の主人公ですもの、女の子もね。ブロンド美人のアリスとクイズ部で出会い、何やらいい雰囲気の関係に!でも知的なレベッカも気になるし、もててるのか?もててないのか?女の子に翻弄されてたら大学の先生には「最近の君はどうした?」と注意されるし、田舎の親友スペンサーまで出てきちゃって、せっかく「ユニヴァーシティ・チャレンジ」の夢が目の前にせまっているのに大変なことに!
ワッツ先輩の自宅ではさすがに大学の制服は着てません。ミッソーニ風(?)のセーターにケミカル・ウォッシュ・ジーンズ姿。
10月に入学してクリスマスに初めての帰省したブライアン、TVで女王のクリスマス・スピーチを聞きながら(つまり新年の天皇のお言葉のような改まった雰囲気)ママと恋人の前で「実は発表することがあるんだ。1学期にそれは起こった。。。」と夢だったクイズ番組に出ることを告白する。聞いた後にママ、「ああ、ゲイだと告白されるのかと思った。」一同「わはははは。」
11/27追記
Are you trying to seduce me Mrs Harbinson ? (僕を誘惑なさるおつもりですか、ミセス・ハビンソン?)ジェイムズの部屋に貼ってあるポスター「卒業」からの引用。このためにアリスの苗字はこれにしたのね。w ちなみにポスターには「ゴッホのひまわり」「ハムレット」「ROYAL COURT THEATRE」等ベネディクト縁のお品も w
11/27追記
ブリストル大学はイギリスでもランキング・トップ10以内の優秀な大学だそうです。チャーチル首相が学長を勤めていました。ジェイムズの部屋にも本がありました。サイモン・ペッグは卒業生。
私が初めてロンドンに行った時、同じ家の下宿人だったイギリス人の男の子に大学のパーティーに連れて行ってもらいました。その当時UKロックかぶれだったもので、家で聞いてた曲が大学という身近な公の場でかかっている!そこに感動。UKロックなんだから当たり前なんだけど、ネット普及以前の時代です。外国の情報ははるかに少なく遅く、日本で自分が手に入れている情報が発信地ではどういう位置づけなのかなんて想像できませんでした。この映画の冒頭でも、都会に出てきたブライアンが、ハウスシェアする部屋を見に行ったら、女装の学生がふたりパーティーへとブライアンを引っ張って行くシーンが出てきます。実はあそこでかなり感情移入しました。同じイギリス人でも田舎と都会の違いにドキドキするんですからね、あの頃ロンドンへ行った日本人もカルチャー・ショックがあって然りです。
11/27追記
そう言えばブリストルには行った事があります。ロンドンから行くとあと1歩でウェールズかな?!っていう感じの西の方です。港から坂を登ったあたりに大学や博物館/美術館があり、その途中にカフェやキャス・キットソンなどのお店が。ああ、あの時にここで撮影したと知っていたなら、大学の中も見て来たのに!ちなみにコーチ(バス)で日帰りも頑張ればできます。料金は往復でも15ポンド、Offerというキャンペーンや早めの予約でもっと安いチケットもありそう。http://coach.nationalexpress.com/nxbooking/journey-list#