Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

最新兄弟と半世紀前兄弟

2023-07-05 21:47:24 | スパークス

最近描いた絵は2枚が現在のスパークス、もう2枚は49年前の1974年という両極端でした。

イギリスで5月下旬に始まったワールドツアーも今は北アメリカ、7/16の彼らの地元LAはハリウッド・ボウルの後にいよいよ日本なので、記念にこのツアーらしいステッカーを作りたくなって2種類描きました。

まず決めポーズのふたり

そして突然日本の「推し」風ゆるキャラで描いてみたら、けっこう気に入った

今、印刷屋さんから出来上がりを待ってるところです。

それから、久々に紙印刷の写真集(小さな出版社のモノクロ版でそこから直接購入すると社長さんが送ってくれるという家庭的な印刷物)をツアーの勢いで買ったら、ネットでは見た事がない写真に感動して描いた2枚。紙だからなのか70年代だからなのか、逆にモダンな感じを出したくて、強弱の強めなタッチで。


ファンの繋がり

2023-07-01 22:33:10 | スパークス

Twitterで欧米のスパークスファンを知るようになり、私のTLのおしゃべりな常連は愛のある面白おかしいツッコミの仕合いが多くて楽しいのは日本のオタツイ友と同じです。

その中にちょっと変わった方がいらして、誰かのRTで知ったのですが、1970年代の貴重なスクラップブックを寡黙にアップしてくださるリアタイファンの方なのでした。ありがたくてすぐにフォローしたらフォロバもしてくれました。寡黙だけど怖いとか暗いとかではなく「静か」という形容詞がぴったりな人。特に誰かといつも喋っている風でもなく、貴重な資料をアップしてくださる以外に私の絵に「いいね」もくれることに時々気づいてはいました。

ロイヤル・アルバート・ホールでスパークスを見て来てもうはや1ヶ月なのですが、イギリスでは日本で知り合ってたファン友ちゃんとよく行動を共にしていて、ライブ会場でももちろんコンサート前後に一緒にいて、その日も始まる前の期待に興奮の時間帯に彼女が「さっき『スパークス・ブラザーズ』に出てたファンの人と喋った!」と言ってきたのです。ファン友ちゃんが会場に入って自分の席に行ったらその方が座っていたのだそうです。そしてなんと日本語で謝って来たというのです?!

みんな始まる前は友達同士ワイワイやって自分の席を離れて動いてるので、「ほら、あの人、映画に出てたよね〜?」とファン友ちゃんに言われて示す方向を見たら確かに見覚えのあるお姿。なんと70年代からのリアタイでドキュメンタリー映画にもファンとして出演した方は、日系企業で働き日本に住んでいたことがあったのだそうです。まさかスパークスのロンドンライブでイギリス人ファンと日本語で話すとは!?

彼女の名前をドキュメンタリーで覚えてたファン友ちゃんから聞いていて、そんなことってあるんだなあ〜と興奮冷めやらぬその日の夜反芻していた時、ふと私のシナプスがやっといきなり繋がり、多分スパークス界隈では有名な、しかも日本語のできる方は、Twitterの「静か」に資料をアップしてくれる人と同一人物だったのです!Twitterでも本名だったのに、その人がドキュメンタリーに出てた人とはまるで気付かなかったアホな私。

そして今日Twitterで、また別の日本人のスパークスファンの友達とちょっとした会話をしてた時です。「日本の男性は女性を劣った存在とみなすのに騎士道精神で優しくもできない人多い」って話で彼女が「社会がそうなってるね」と言ったので「(スパークスの曲の)Nothing Is As Good As They Say It Isの歌詞がぴったり『It's ain't for me, that's all』」と私が返信したところ、横から「いいね」が飛んできたんですが、それを飛ばして来たのが「静か」さんでした!彼女は日本を知ってるし日本語会話も読めたのでしょう、なんかすごい。

イギリスではどうせ誰にもわからないだろうと思って日本語で喋っていてもどこに日本語ができる人がいるかわからないから変なことは言わない方がいい、とは現地の日本人同士で気をつけるのですが、Twitterも同じだったとは。


グラントンベリーのケイト・ブランシェット

2023-06-26 11:11:49 | スパークス

前回、精神的にしんどい状態は絵に表れるものなのか話からなったのですが、今回のスケッチを仕上げてみて、しんどさが抜けた状態はやっぱり絵に出るかも、と思いました。

と言うのは気のせいかも知れませんが、このケイト・ブランシェットは、イギリスの音楽フェスでも老舗にて大規模なグラストンベリーにて、スパークスのステージで共演した時のステージ袖で自分の出番が終わった後ライブを見つめる姿です。彼女自身も、そのライブは全英にBBCiPlayerで生配信された直後ですので緊張が溶けたこともあるでしょうが、オスカー俳優の美女であると同時に目がハートになってる我々ファンガールと同じ表情が浮かんでいました。

数ヶ月前に発表されて話題となっていたスタジオ録画のPVと同じ衣装で(メガネはライブでグリーンになってる!)ステージで踊ったケイトの存在感はビデオよりさらに大きくインパクトがありましたが、ヒーロー姿よりもファンの顔のこのケイトを描きたい!と言う気持ちで描いた絵。

色々プラスするよりも、マイナスして絵を描きたいなと思ってた昨今の私の心情にもぴったりだったので、スカスカした抜け感を出せた気がします。でも美女感はキープして、ときめく乙女心を顔と手の表情に込めました。

と言うことが通じたのか(?)@ではスパークさん公式には送ってないのにハッシュタグだけで見つけてくれたみたいでリポストしてくれました。偶然かも知れないけど感動・・・

 


イラスト更新

2023-06-23 20:49:35 | スパークス

実はイギリスから帰って来た頃にちょっとショックなことがありまして、その感覚を感じたくないが故にイラストを描くのに逃避していました。このように書けるほどにはだいぶ精神的痛手から回復しました。どういう心境で描いたか絵から滲み出るものかはまだ判断できませんが、記録。

こちらはロイヤル・アルバート・ホール2日目の集合写真です。私も写り込んでいますがそれはさておき、ツアーバンドのみんなもしっかり入ってて可愛いので描きました。どの会場でも必ずこの写真撮るけど、バンドは入ったり入らなかったりなんです。左から2番目のEli Pearl、頭に被ってるのタオルみたいなんですけど、ギター&バックヴォーカルの人なんですけど、お茶目なんで彼を特に描きたかったんですね。そしたら彼がInstagramでストーリーにリポストしてくれたんです!よかった、愛が届いた。

こちらはパリの駅に設置された誰でもピアノで演奏するロンとラッセルのラフスケッチ。

上のと同じ集合写真(場所はユトレヒト)で悪ノリしてた3人です。わけがわかりませんね・・・

私のスマホステージ写真から1枚。WOWの時の振付。自由自在に動き回っているようで、基本の振付は決まってるラッセルです。

下はベルギー/ブリュッセルの名物ワッフルとチョコレートを各自フィーチャーした写真をアップしてくれたのが可愛いので2枚をまとめて描いてみました。

巨大なワッフルがシュールに見えたので「シュルレアリズム」と言うクレジットがすぐに頭に浮かびましたが、同じく巨大なチョコレートを見せているラッセルはなぜかシュールでも何でもない。笑っちゃうような「〜〜イズム」で対抗したいなと思ってこの言葉が浮かびました。実はミニマリズムと反対語を造語したつもりでしたがちゃんと存在する言葉でした。しかもラッセルにピッタリ・・・と自分では思っています。

絵はここまでで、もう追い詰められたように描かなくてもいいと思うようになりました。

 


ロイヤル・アルバート・ホール見学

2023-06-16 23:37:17 | スパークス

ロイヤル・アルバート・ホールは、ヴィクトリア女王の夫君プリンス・アルバートの残した素晴らしい文化建築物です。英国ドラマ「女王ヴィクトリア」ではトム・ヒューズが演じた、女王様でなくてもうっとりしてしまうハンサムで正直で向上心の強いアルバートの遺産でスパークスを観れるとあっては、これを俺得と言わずしてこの単語を使う時は来るのでしょうか?!

と言うことで、麗しのアルバートの魂を注いだ仕事を見るため、そしてリハーサルなんてやってないだろうかという強い下心も加担して、昼間開催されている見学ツアー(有料)に参加しました。ツアーは午前中から30分おきに予約枠があり、一番遅くて午後1時半。これを知って夜7時ドアオープンなのにそんな早くに出演者が来るわけないとガックリ下心は弾ける。

でも昼間から来たおかげで上のような青い空の下のホールが拝めました。いやロンドンの夏の昼は長いので夜7時でもそんなには変わらないんでうけどね。。。そのお向かいがまた美しい王立音楽大学でした。

さて見学にはガイドさんがつき、このホールが庶民の教育を目的とした施設として作られたと尊いアルバートの意向や歴史を教えてもらえました。

テクニカル(音響や照明)リハーサル中でした。

上の写真はロイヤルボックス席のある階。1番底は日本と同じでアリーナ席、その周りがストール、その上にボックス席が3層にあり、さらにその上がサークル席、そしてさらにその上最上階は立ち席でギャラリーと言います。すごい高層ビル。

下がロイヤルボックスからの眺め。真っ正面ではないのです。この席にはステージ側から見える上部中央に王冠オブジェが付いていてそれとわかります。

 

ギャラリーからも眺めは良い。

そしてなんとロイヤルファミリーの控室も見せてもらえました。こちらはその部屋への入り口からの専用階段。

控室にはヴィクトリアとアルバート夫妻から代々の王様と女王様の肖像画が飾られていましたが、まだチャールズはいませんでした。いいよ急がなくて。

女王様はホールで映画のプレミアを見るのがお好きだったそうです。特にジェイムズ・ボンドシリーズがお気に入りだったとか!パディントンは?!

ツアーの後カフェでケーキを。左がロイヤル・チョコレートケーキ、右はロイヤル・フルーツケーキ。アルバート所縁のものと思うと王冠のついたものについ手が・・・

ツアーのおかげでロイヤルな部屋にも入れたし、なんとなく巨大ホールの土地勘が養われその後の本番の緊張も少し溶けたので、もしもチャンスがあったならお勧めです。