料理とワインの相性がピッタリの事をマリアージュと言います。
例えばフォワグラに甘いフレーヴァーのワイン=ゲヴルツトラミネールを合わせるとそれぞれが別に口に入るのと次元の違う旨味を感じます。仔羊にスパイシーな赤は仔羊の香りを美味しくします。白身魚のフリットに酸の効いている白はレモンを絞ったような爽やかさを演出します。
ただ他のワインを合わせると旨くないか、と言えば必ずしもそうではありません。
よく言う例えですがシャブシャブはポン酢でもゴマダレでも美味しいのです。
ですから私も同じ組み合わせばかりでお勧めしません。料理の順番、飲む速度、同じ月に同じ料理を召し上がった場合etc、ワインを違うアプローチでお勧めする事も多いのです。
気を付けなければいけないことは「これは本当に不味い」と言う組み合わせです。数の子と白ワインは有名な組み合わせですね。これをやってワインを嫌いになった方は山ほどいます。
そういうコンビを避けながら、最後の料理でピッタリと終わるように頑張るのが私の仕事です。そして皆さんもご家庭でワインを召し上がる時の参考にして頂ければと思います。
さて、今日のお客様に勧めるワイン。色々考えます。