ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

ムールヴェードル

2010年11月06日 03時35分38秒 | ワインの事

スペイン南部の主力葡萄にモナストレルというのがあります。フランス南部ではムールヴェードルと呼ばれ、こちらの方が有名ですね。コクが合って酸は控えめ、タンニンはあり、熟成しやすい葡萄です。何より雨を必要としません。最近は生まれ故郷のスペインで名を上げてきています。

これに伴ってそれ以外の国、つまりスペインやフランス南部のように温暖で太陽の豊富な国オーストラリアでも重宝されています。

ここではマタロとも呼ばれていますが、最近では大国フランスに習ってムールヴェードルと呼ばれる事が多いようです。

アルコール度数も色素も多く酸は控えめです。色から判断するとタンニンは多すぎない位。スパイシーさが少々。なかなかいい感じです。タンニンが多すぎないと言うのも酸が少なめと言うのも若い内から飲ませるのに向いています。

たいていの肉料理に合わせられますし、和食の魚の煮付けとかにもよさそうです。醤油の香りとなじむのです。

ムールヴェードル。覚えていて損の無い葡萄です。