フライングワインメーカーというのは飛行機で飛んで他国でワインメイキングをする人を指す言葉です。
通常は南半球の最新の知識や技術を持ったワインメーカーが北半球との半年の葡萄のサイクルのずれの隙間を使ってワインを造る、或いは教える、というようなことを指しているようです。
つまり古い国が新しい国から学ぶ、という事になります。
しかし、中にはその逆もありますね。
今月のグラスワインにもそう言うワインがあります。
フランス.ローヌはクローズエルミタージュの生産者として有名なアラン.グライヨがオーストラリアで得意のシラーを手掛けているのです。
ラベルには飛行機の絵が描かれていたりして、まさに「フライングワインメーカー」を指していますね。
オーストラリアと言えばShirazですがアラン.グライヨが出がければSyrahとフランス式の葡萄の呼び名です。
単に呼び名をフランス式に戻しただけではなく、造りもフランス。
重さや強さではなくエレガンスが感じられる造りです。
畑のチョイス、樽のチョイス、或いは収穫期なども違うんだろう、とスグに判る味わいです。
ここのトップのワインはグランヴァン顔負けの価格ですので、そむりえ亭ではセカンドラベル?を使っています。Syrah No2とネーミングされています。
料理の早いタイミングでも後半のメインでも使える重宝なワインです。
お試し頂きたいと思います。