昨日はそむりえ亭の三宅君を始め、沢山の方が認定試験に合格しました。
この試験を受ける方々はソムリエ協会の「教本」なるものをテキストとして、ま、愛読する訳です。
この教本は公衆衛生からワインを含む飲み物全般、各国のワイン法や歴史、サービス、伝統的マリアージュなどが網羅されています。
普通は一か国の事のみ書かれた本が多い訳ですから、中々便利なものですね。
更に毎年改訂されるのです。
かつて何年かに渡っては私もその作業に関わっていました。
大変な作業です。
しかし、ワインの世界に限らないと思いますが、法律はどんどん変わっていきます。
地名が表すワインのタイプや品種、品種名の呼び名の変遷、気候の変化、扱うべき国の比重などなど・・・・・
ですから10年前に受かった方は、その後新しい事が書かれた本を何冊も買わないと自身の知識が10年分古びていく訳です。
私は毎年購入しています。
老眼で、頭の弱った人間には全て読みこなすのはしんどい事ですが、タマの調べものにも使えますし、時間のある時の気分転換、或いは若い従業員にドリルを出したりするときの「裏付け」には必須ですね。
試験は受かるとホッとします。
しかし教本が物語るようにワインはドンドン進んでいきます。
休んでいると置いていかれるのです。
「ええ~~っ」と言われる方も少なくないでしょう。
だいたい、そういう私も「言うだけ番長」なんですが・・・・・・
が、少しづつリニューアルに付いていかなければなりません。
雑誌でも情報は入りますが「正式に」決まった事か、その地の生産者の内規か、一部の人の「希望的観測」か、などは記憶に留めにくい物です。
そう言う点で「毎年出る教本」は確かな決定事項を各国の正式機関から集め編集していますから安心ですよね。
勿論、それでも人間が造りますので会員の皆様からミスのご指摘を頂いたりします。
どうぞ、業界の皆さん、知識のブラッシュアップに新しい教本をゲットしてくださいね。