そむりえ亭は「お客様が選んだ料理に対してグラスワインで合わせながらお勧めしていく」、というスタイルです。
が、昨日のようにワインメーカーズディナーではそうはいきません。
つまり
ワインはその生産者の限られたラインアップの中から選ぶわけですから、料理を先には決めることが出来ません。
しかし、同じ地方の同じ生産者とはいえ、そのラインアップの中には「確かな意図」というのがありますので、それをくみ取れば「マリアージュの発想」は出来ます。
但し、私がしたくないのは「その地方の伝統的な」やり方、です。
何故ならお越しになるゲストは日本人であり、お家でそれが実践できるとは思えないからです。
で、私は「日本人がよく使う素材」「家で合わせるポイントが判りやすい」という事が最優先で坂本君と話します。
昨日の場合は白トリュフも入れて、ちょっと「偉そう」な感じでしたが、それでも「キノコの香りとシャンパンの熟成したイースト香」は参考にして頂けるのではないか、と思います。
或いはバターを使った料理とシャンパンの多くのものが持つ乳酸の滑らかな相性。
アミノ酸とコンソメ(旨味の出汁)の相乗。
私は店にもたくさん来て頂きたいのはヤマヤマですが、お家で美味しく食事とワインを楽しんで頂きたいのです。
だって「料理に合わないから、ワインは嫌いだ!!」という声を良く聞くのです。
来られるお客様はワイン好きです。
ですから、人にワインをお勧めする機会も多いのだろうと思います。
是非、色々なチャンスに美味しいマリアージュを取り入れてください。