北のワインの台頭は素敵です。
ドイツのワインが辛口の世界で「普通」に戦えている、というのが典型かと思います。
それだけでなく南の暑い産地でも、北の涼しい産地で名を馳せていた品種を大事に育て、過熟でないワインの生産に着手していることも確かです。
理屈に合わない、とも思えますが、実は南北だけが寒暖を決める要素でなく、近くの海が寒流か暖流か、山からの吹き下ろしの風が涼しいか、寒い風を山脈が遮断しているか、などなど色々な要素が絡んでいます。
もちろん、人的要素もあるでしょう。
9月のそむりえ亭にはリースリングが2種、今すぐなら3種開いています。
同じ品種の国違いは以前なら簡単に判定できる造りだったと思いますが、この三種はそうはいきません。
涼しさをワインの求めるのは一つの流れの様です。
私は「そんなワインも使っている」というスタンスですし、偏るのは本意ではありません。
が、温暖化の中で涼しげな流れは歓迎したいな、と思っています。