ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

オレゴンのピノノワール

2015年01月27日 02時56分39秒 | ワインの事
ブラインドでテイスティングしたら多くの人が「ピノノワール」と答える正真正銘のピノノワールの産地。

オレゴンです。

色は明るく適度な酸があり、芳香性に富み赤いフルーツのニュアンスがあります。

ピノノワールの絵にかいたようなコメントが出てくるのです。


が、不思議なものでブルゴーニュ、ニュージーランド、カリフォルニアなど他の産地のワインの殆どがブルゴーニュ用ピノノワールグラスで美味しく頂けるのにオレゴンのそれは同じリーデル社のグラスでもXLと呼ばれるピノノワールグラスが最適なのです。
で、他の産地のものはXLに入れると正体を隠します。

不思議なくらい香りが遠くなり、味わいが硬くなるのです。

少し大き目で「どんなワインでも香りが広がりそう」というのが多くの方の印象かも知れません。


しかし、オレゴンのものだけがXLで香りが満開で、しかも味わいも豊かに感じます。

科学的な事は言えませんが「グラスと産地のマジック」と言っていいと思います。


ブルゴーニュやニュージーランドは距離からして「ま、仕方ないか・・・」とあきらめもつきますが、すぐ隣のカリフォルニアのものですらXLは合いません。


が、ブラインドをすると正真正銘のピノなのですね。


今月は一種、来月は2種のオレゴンのピノが開いています。

ブルゴーニュも開いていますので比べて頂けると「え~~~っ!!」ってなること間違いなし、ですよ!!!

お試しください。


                   樋口誠