ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ローヌ系の白

2015年01月16日 02時15分17秒 | ワインの事
そむりえ亭ではローヌ系の白品種も良く使います。

で「この料理にはローヌ系の白で!!」などと私も勧めることが多いのです。


しかし、ローン系白品種は実はひとくくりでは語れません。

例えばブルゴーニュの白は「ほぼシャルドネ」ですし、ロワールはソーヴィニヨンブランかシュナンブラン。
アルザスは色々ありますが品種表示しているので親切な事が多い。

ローヌに関してはよく使われる品種としてヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、グルナッシュブラン、クレーレットなどがあります。

コンドリューやシャトーグリエといった原産地呼称の場合は「ヴィオニエに限る」なんてレギュレーションがありますが、その他の所ではブレンドが基本です。

マルサンヌやルーサンヌが多めならナッティな香ばしさがありますし、ヴィオニエなら白い花のような華やかさ、グルナッシュブランが多いとハンサムな男前のイメージが私にはあります。

が、きちっと確認しないと「どの葡萄の個性が強いか?」が判らないものです。
いや、ティスティングをしたとしても「ほんの2、3年の熟成」で変化の具合が違ってきます。

例えばトリュフやポルチーニの香りを引き立てたいのなら私はルーサンヌを選ぶことがありますがヴィオニエは選びませんし、グルナッシュブランも古いヴィンテージでなければ選びません。(勿論、私の感性では、って話ですが・・・)

大雑把に共通点を探すと「酸が強くない」という事と「アルコールが低くない」位でしょうか?



ちなみに今月はローヌの生産者がカリフォルニアのパソロブレスで造っている白2種を使っていますが、どちらもブランドで片やルーサンヌベース、片やヴィオニエベースです。
面白い対比です。

ですので私が「ローヌ系の白で」とツイッターやFBに書いている場合「どっちやねん?」と突っ込んで頂いて結構ですよ!!
ま、そういう時は「酸が少ない白なら合いそうな料理」に対して書いていますから「どっちでもいいやん」(笑)と答えるんですがね・・・・・


白というとシャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリングに偏りがちな方も多いようですので試してみる価値あり、です。
「ローヌ系白の合う料理を勧めて!!!」って言ってくださいネ。


                   樋口誠