ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

意外に知られていないワイン

2017年08月12日 00時58分28秒 | ワインの事
いや、そこそこ知られているはずのワイン「ゲヴルツトラミネール」

アルザスでその名を馳せる葡萄品種です。

バラやライチを思わせる華やかな香り、甘いと錯覚させるけれど糖分は辛口並み、フォワグラと合わせると天国。


今月も勿論使っていますし、9周年のメニューにも使用しています。

しかし「そこそこ知られている」というのには理由がありまして、実はアルザス原産ではなく「北イタリアの村、その名もトラミン村」が生まれ故郷というので「トラミネール」或いは「トラミナー」と名前に冠すわけです。

その香りがあまりにも華やかな故「ゲヴルツ」=スパイシーな=という形容詞が付いた名前になるのですね。


いつもはアルザスのものを使っていますが、今月はスッドチロル=北イタリアのアルトアディジェ州南チロル=トラミン村のあるところ=のものです。


「すぐそれと判る香りと味わい」ですが、ゲヴルツトラミネールを飲みなれた人には「あれ、ちょいと違う」という感じもあるかもしれません。

そうですねえ、アルザスのものよりフレッシュかもしれません。

いずれにせよフォワグラを使ったお皿に合わせたいと思います。


ゲヴルツトラミネールは幅の広い葡萄。

以前も書きましたが、香りの華やかさから「料理に合わせにくい」と思っているソムリエも多いようですが、実は「ほぼ万能」です。

バンバンとグラスで開けて使って頂きたい葡萄です。


       樋口誠