今回の東京行では滞在期間が1週間ということもあり、友人たちには連絡をしていなかった。
ところが3日目ほどにメールが入った。
「東京にいるんじゃない?気配がするわよ」
なんだかびっくり・・・涙が出るほど嬉しかった。「ランチしよう!」といつものメンバーに声をかけてくれた。
急に決めたので先月と同じ神楽坂に集合。友人A、ご主人が以前飯田橋に仕事場がありお薦めの割烹料理屋さんを聞いてきてくれた。
神楽坂 割烹 加賀 知らなければちょっと気後れしてしまう立派な玄関・・・通されたお座敷は一晩お泊りできそうだし、4人で入ったお座敷はまだ十分に人が入れるが、Aいわく「相席はさせないのよ。それに追い立てられることもないの」
本日のランチで出て来たお料理が “金目鯛のから揚げ甘酢あんかけ”
甘酢あんが本当においしかった。きちんと調理されて心づくしという感じのお料理だった。また写メし忘れちゃったのですが、これに“白ゴマのムース”がついてお値段が1000円。びっくりです。
神楽坂でお昼を・・・という機会がある方はぜひ一度、このお店を選んでください。お薦めします!
大満足のランチを終え、ぶらぶらと神楽坂散策をした。
「宮城道雄記念館があるんだって、行ってみよう!」
学びという場所から遠く離れるようになって、こういう世界とまともに向き合ったのは久しぶり。八十弦の箏は凄かった。
曲がりくねったいくつも細い坂道が交差するその急な坂道を、慣れた様子でバクチャリで駆け下りていく神楽坂の人たち。これが札幌なら高校生と相場は決まっているが、ここでは結構年配の人が曲がりくねったその道をモノともせずすいすいと行った。「うわお!」 拍手もんだ!!
そんな街の様子を楽しみながら、30年近くの付き合いのある友人たちととりとめもなく話を続ける。
友人H「叔父が亡くなってね。喪服をクリーニングに出したら、98になる姑が危篤って連絡が入って慌てたら、心臓の強いひとで持ち直して退院できそうになってるの・・・びっくりでしょう?」
半世紀を生きてくると、このごろの話題はこういうものが増えてきている。もう少しすると病気自慢になるのだろうなあ・・・。そういう年寄りの世界に片足を踏み入れて 「会えるときには会わないと!」と言ってくれる。
私が継母のことを少々愚痴る 「どういったらよいかなあ、とにかくお姫様なの」
すると友人A 「わかるわかる。お嬢さんなんでしょう!うちの母親がそれだもの。娘を女中だと思っている!」
彼女のお母さんは、没落したとはいえ京都のお公家さんの血を引くと聞いている。世が世なら本物のおひいさんなんだが、現代の東京で娘にぼろくそに言われる様に思わず笑えた。あのお母さんでもうまくいかないのなら、うちのばばは仕方がないか・・・という気持ちになる。
そうこうしているうちに、もうひとつ社会科見学しようかと言っていたのが「コーヒーにしない?」
前回、行列であきらめたそば粉を使ったクレープのお店に行ってみようとなった。
昼時を過ぎていたこともあって、ゆっくりと入れた。
そば粉のガレット、美味しかった。珈琲をつけてもらったらランチよりもお値段がいってしまったが、次は甘くないものを食べてみたいと思った。蕎麦の香りがして、丁寧に焼き上げられていて、気持ちの良いティタイムを過ごすことができた。
神楽坂は本当に魅力的な街。しばらく彼女たちと神楽坂詣でがつづくかもしれない。