次女から電話があった。
この間まで一緒にいたのに、早いなあと思いながらあれやこれや話をするが、
少々様子がおかしい。 振る話題に乗ってこないし、いつも以上にぼそぼそと話して聞きとりずらい。
昨今耳が遠い私は受話器に耳を押しつけて、もっとはっきり喋れやと半分イカっていた。
ところが、やっと泣きながら話しだしたことは、とんでもない話で仰天だった。
あのね、昨日、お見舞行ったの ●やちゃん。
学祭のころ (11月初め) 盲腸で入院したの。
それから盲腸は手術したんだけれど、なんだかで退院できていなくて
ずうっと学校来ていなくて、もうお正月で、みんなで遊ぼうって言っていて、だから、
いつ学校出てくるのって、友達と聞きに行ったの・・・
そしたら、●やちゃん、意識無くって・・・・お母さんが・・・もう戻らないって・・・
大学にも行けないって・・・・
●やちゃん、手がふやふやしていて、だらんとしていて、
お父さんとお母さんといて、話をちゃんとしてくれて、
だから意識がもう戻らないんだって本当のことだって思って、
お父さんに、●やちゃんと一緒にうつった写真があったらもらえないかって言われて、
探したんだけれど、
あたし ●やちゃん 本当はきらいで、一緒に写していなくて、
で、みんなに話して、夏に写したビデオとかあって、それを集めてDVDにしようってなって、
●やちゃんきらいだったの・・・・
でも、いつまでたっても大学に来ないから、いつ出てくるのかなあってそう思って、・・・
そんなにこたえているわけじゃないんだ。
今だけ、涙が出るの・・・・
学祭、いけないから写メ送ってって言われて、
何枚か送って、その時はちゃんとやり取りして・・・それが最後だった・・・
平気なんだよ。今だけ涙が止まらないの・・・
何がどうして二十歳にもならない娘さんがそんなことになったのかわからないが
もどっておいで●やちゃん
これからじゃないか・・・・あきらめないで、あなたにはとてつもない広い広い未来があるんだから、
戻っておいで、●やちゃん・・・
どうしてもうまくいかないというのであれば、あったこともないおばさんだけれど一生懸命祈るよ。
貴女が目を覚まさないのなら、
貴女が仲間たちと素敵に過ごしている夢をみるようにと、精いっぱい神様にも仏様にも
八百万の神様に祈っているよ!
でもでも、それでも思う。 戻っておいで・・・