東京の娘たちはこまめに映画を観に行くようだ。
姉妹そろって ということはなさそうだが、
行くと、あれ観たこれ観たとそれぞれに報告がある。
“64”は、原作が私も旦那も好きな作家の手によるもので、
それを知っている娘たちは前回上京した時にそれぞれに「64前編観たよ」と報告があった。
旦那と一緒に行こうねと言っていた私は何の気なしに
「あ、いかなくっちゃ」と答えたら、それがもうその週末から後編が始まるという時だった。
戻って旦那に話したら、こういう時のこの旦那様の実行力たるや尊敬に値するのだが、
いろいろな日程を工面して、明日から後編が始まるという日に
夫婦割引で無事クリアすることができた。
翌週にまた上京したら、これがまた憎らしいことに姉も妹も
「後編観たよ」との報告があった。
ほんと、若い人って動きがいい…あれもこれもと思う割に思った先に忘れてしまう私は、
映画も何も気が付くと後の祭りのことが多い。
終わらないうちにと、今日がいいという旦那と二人でまた仲良く並んで観てきた。
いい役者がいっぱい出ていて、楽しかった。
前編は、テレビドラマと作り方が同じで、
まあこの小説はほかにやりようがないものなあと思った。
綾野剛がファンには申し訳ないが以外に大根で、もう少し役者として伸びてほしいと感じた。
それに榮倉奈々ちゃんは今一つだったかな?彼女はこんなものかな?
いやでもそれにしてもいい役者さんたちがそれぞれの場所でいい仕事をしている。
佐藤浩市はもちろんだが、永瀬正敏はすごいや!
緒方直人もよかったなあ、メモを飲み込むシーンなんか最高だった。
ほんの少しだったが柄本佑もいい味だしていた。
テレビでは河原の場面で終わったのが、映画ではその後が描かれていた。
同じに終われないということだったのだろうが、それがあまり消化できていないように感じた。
すべてに明るい道が訪れたようになっていたが、うーん私は今一つだったかな?
何より警察への期待…みたいなものは、河原で終わったほうが心の中では大きいような気がする。
娘たちに感謝。
楽しい時間を過ごした。