どういうわけだかぱたっと読書熱が冷めている
こういうときもあるわいなあ…
また流れが来るといいなあ…
2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3084
ナイス数:86妻に捧げた1778話 (新潮新書)の感想
この本を読むのは二度目、前は題名が違うもので手に取ったように思う。シンプル…ほかになんの理由もない文章が、ただただそこにあって、ジンとくる。この本の生い立ちが無くても、すべてをそぎ落としたようなまっすぐに立つこの文章に引っかかる人は多いと思う。また、読みたくなる時がくるだろうか?先にあるものを見つめる年になってきた。きっとあるのだろうなあ…
読了日:02月24日 著者:眉村 卓ばっちゃん―助けられた繁殖犬たちの感想
これは…涙があふれた。こんな思いをペット動物たちにさせてはいけない!保護活動の一端として出版される本を時折手に取るが、写真集の形態をとっているものの中では秀逸の一冊ではないだろうか?きちんと物語を整理して、絵本のような味わいもあった。ばっちゃんの穏やかな表情がとてもうれしかった。
読了日:02月17日 著者:井上 夕香,小関 左智ママが10にん!? (ほるぷ創作絵本)の感想
ああ、これ!正解! 近頃「お母さんだから」というフレーズで騒ぎが起こった。私もなんか少しあれは思いが足りない感じがしたが、この本は同じようなことをテーマにしていて、腹を抱えて笑え、共感した!さて寝る段になって、10人のお母さんは一人の息子を取り合いする!そうだよなあ…明日は100人のママと遊ぶんだ…え?明日の晩100人のママとどうやって寝るんだろう?楽しい想像が連鎖する…絵本や童謡はこういうあっけらかんとしたムードのあるものが私は好きだ。
読了日:02月17日 著者:天野慶パズルでめぐる世界の旅の感想
なんだろう?と何の気なしに手に取った。ああ、ウォーリーを探せ…か、とわかってからが惹き付けられた。さらっとした淡泊な印象のする絵に、何とも言えないファンタジーが詰まっている。必死に指定のものを目で追った。気球にぶら下がった椅子なんて、何処からその発想が出てくるのだろう?なんとも楽しい時間を過ごした。
読了日:02月17日 著者:アレクサンドラ・アーティーモウスカ幸せな豚はおいしい―夢は牧場の風にのせて
読了日:02月12日 著者:岡田 ミナ子たそがれ清兵衛 (新潮文庫)の感想
再読 TSUTAYAで真田広之の「たそがれ清兵衛」を借りて視聴した。こういう話だったかな?と思い、本棚から取り出した。なあるほど、『祝い人助八』とうまい具合にコラボされているんだ!なかなかうまい塩梅だと、映像にもさらに感激した。これには「能ある鷹は爪を隠す」の最たる人物がそれぞれに奇抜なやり方で爪を隠しているが、隠している能力もさることながら足りないことも大いにあり、そこに作家の深い愛情を感じる。何度読んでも、また読みたいと思う、そんな素敵な本だと思います。
読了日:02月10日 著者:藤沢 周平総会屋錦城 (新潮文庫)の感想
うーん…ああ、こういう時代を経て女性の地位向上はなされていったんだなあと感じた。多分この作家に大いなる男尊女卑の意識はなかったと思う。小説は面白い、が、考え方の根拠に男女差別が深くあることが感じられ、根底のそれがとても気になって楽しめなかった。ああ、女性の抱えていた問題がこうやって今のこの状態まできたんだ…そんなことを考えさせられた一冊だった。
読了日:02月09日 著者:城山 三郎最後の海軍大将・井上成美 (文春文庫 (392‐1))の感想
再読 ごく若い時期に読んだ記憶がある。再読のこのたびは、その時代における“当たり前の出来事”の壁に阻まれてしまった。作家が知ってて当然という書きっぷりなのだ。私は初読の時にどうしたのだろう?親や近くの大人に聞いたのだろうか?歴史の語り部たちがいなくなる中、こういうことを伝える難しさを実感した。
読了日:02月06日 著者:宮野 澄我が家の問題 (集英社文庫)の感想
積んどいた本の山の中から引っ張り出した。思いのほか面白くて、あっという間に読み切ってしまった。家族のほころびを描いている。家族の形は、どんな家族でも流動的で、どんどん形を変える。その形やありようが変化していくことはどんなに幸せでも、どんなに不幸が重なっていても続いていく。次の一歩へ、元気よく踏み出す…そんな風に背中を押してくれる本のように感じた。
読了日:02月03日 著者:奥田 英朗かかし長屋―浅草人情物語 (ノン・ポシェット)の感想
面白かった。一つ起こった出来事が次を生んで、中心人物を替えながら話が進んでいく…この時代の長屋生活も垣間見れ、人と人が助け合って生きていくというのはこういう状況なんだろうか…個人主義が強くなった今の日本というが、この時代もどうしてどうして人それぞれ気ままに生きているように感じた。山本周五郎、池波正太郎、司馬遼太郎…数知れず時代小説、歴史小説を書く人がいるが、負けない魅力のある一冊だった。映像化はされていないのだろうか?
読了日:02月02日 著者:半村 良あったとさの感想
面白かった。最後の表題作はファンタジー!だ。昔話の読み聞かせのような話でゾクゾクっとした。古い囲炉裏端できかされたら、トイレに一人でいけないのかな?
読了日:02月01日 著者:出久根 達郎本当に生きた日 (新潮文庫)の感想
城山三郎さんという作家は「そうか、もう君はいないのか」があるから、取り立てて男尊女卑の考え方であったとは思えないのですが、根底にしっかりと男女差別の考え方を感じました。そうか世の中がこういう意識の中で「女性の地位向上」は進められ、今の多様な女性の生き方があるのかと感じました。作家は想像しただろうか?こんなにいろいろな生き方をする女性が現れることを?それを聞いてみたいと思った。
読了日:02月01日 著者:城山 三郎
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