つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

ほおおお、と思った新しい感覚

2018年03月19日 | 日記

年金事務所に相談に行った

たりない書類もあったし、誕生日もまだ先なので、

今日は説明を聞いただけだったが、終わって事務所を出たら、

自分の中に新しい“気分”が生まれているのを感じた

 

「年金」これまでは、毎年、決まった金額の請求が来て、それを払ってきた

だから将来自分がもらう段になったら、払った分だけはもらいたいものだと思っていた

 

それが、

手続きの説明を受けているうちに、年金の仕組みというのがほわんと筋が通った

現役世代が払ったもので、年寄りに配っているのだから、

その年に払われたものが多ければたくさんもらえるという話になるんだと、

いきなりすとんと腑に落ちた

「毎年少なくなる」「年寄りに死ねっていうのか」…とよく年寄りが言うが、

貯金や保険のように自分で払った分、ためた分で手にするものではなく、

同じ日本に住んでいるというだけのご縁の若い世代が、たあだ払ってくれるのだ…

もっとたくさんその人たちが払ってくれたら、私は年金がたくさんもらえる…という

妙にあくどい妄想が心の中を駆け巡った

 

ま、そんな単純な構造ではないだろうが、でも、そういう“意地汚い”感情がわいて、

自分の払った分くらいは…から、うまくすればそれ以上にもらえるかもしれない…にシフトしてしまった!!

 

情けない

情けないが、これが年取ることなんだろうなあ…

これから何年生きるのだろう?

持って生まれた寿命があるから、そこまではしっかりと生きていきたいと思うが、

今日感じたこの嫌な“自分”を忘れないようにしたいと思った

 

 

 

 

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“コメントを差し控えさせていただく”  に感じる違和感

2018年03月12日 | 世の中で起こったこと

政治家や役人と言った、国の役職にある人がこの頃さかんに連呼している

“コメントを控えさせていただく”  に私は違和感を感じる

 

私は「コメント」という言葉からは、

感想、評論、講釈…といったあいまいな個人の意見が含まれるように感じる

だが今あの人たちに求められているものは、

「事実の説明」や「どのように解釈して動いたか」で、個人の思いは問われていない

「コメント」は差し控えてもらっていいから、何があったのかしっかりと「説明」してもらいたいと思う

 

これと同じ違和感を私はスポーツ選手の

“いいパフォーマンスをしたい” “パフォーマンスができた” にも感じる

「パフォーマンス」と言われると、その種目の本質的な魅力よりも

「人の目を引く行為」のようなものように感じる

スポーツ選手のやっていることは、本来人目を引くことではないだろう

結果として注目を浴びているだけで、注目を浴びることが一義ではないはずなのだが、

どの選手も総じてこの言葉を使う

“いい泳ぎをしたい” “いい走りができた”

それでいいのではないか?

 

ただ、どちらも私が個人的に感じていることで、

「いいパフォーマンスができていない」私は、これ以上の「コメントを控えさせてもらいたい」

 

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3月11日に思うこと

2018年03月11日 | 日記

7年がたったそうだ…

 

あの時、姉はまだ生きていて、…入院中で、地震の心配はしなかったが、

長男は羽田で遭遇し一晩羽田にお泊りし、翌日動き出した電車を使い帰宅したという

長女は幸いに自宅におり、

この子を一番に心配した…どこか出かけているときだったらと考えて、連絡が取れた時に

本当にほっとした

私の知人、親類縁者に、大きな被害を受けたものはいなかったが、

あれからの間に、元の生活に戻れなかったものはいる

 

あの頃は、東京に何かあればみんなで札幌に来てもらえばいいと考えていた

北海道は食糧自給ができる

水も豊富 

一時避難にはこんなに素敵な場所はない!だからこの家を維持しようと考えていた…

 

 

 

7年がたち、事情が大分に代わってしまった

何より、私も旦那も体力気力が明らかに目減りしている

動くことにその大事な力を使うことに躊躇してしまう

子どもたちが全員道外に出てしまったことも大きい

 

3月11日に思う

どこにいても、明日に向かう、そういう気持ちを持てる 

穏やかな時間がある

そんな国であるように、

 

心より思います

 

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末っ子が来た!

2018年03月08日 | 日記

「コンサドーレのホーム開幕戦を観に行きます!」

 

と、ある日、連絡が来てのそっと末っ子がやってきた

バイトを頑張っている末っ子は、サッカーのおっかけで日本全国に足を運んでいるようだ

交通費だけがやっとで、そのほとんどが日帰りの弾丸ツアーのようだが、

学生らしい自由になる時間を存分に使ってくれている気がする

それになんともやはり、だれでもいい、子どもがそばにいてくれると、ほっとする

旦那とのなんとなくのムードも、末っ子のおかげでどうでもいいよう思えてくる

子は鎹 とはよく言ったものだ

 

しばらくこのもっさりしたのがいる生活を味わおうっと!

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2月の本

2018年03月07日 | 本・・・

どういうわけだかぱたっと読書熱が冷めている

こういうときもあるわいなあ…

また流れが来るといいなあ…

 

 

 

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3084
ナイス数:86

妻に捧げた1778話 (新潮新書)妻に捧げた1778話 (新潮新書)感想
この本を読むのは二度目、前は題名が違うもので手に取ったように思う。シンプル…ほかになんの理由もない文章が、ただただそこにあって、ジンとくる。この本の生い立ちが無くても、すべてをそぎ落としたようなまっすぐに立つこの文章に引っかかる人は多いと思う。また、読みたくなる時がくるだろうか?先にあるものを見つめる年になってきた。きっとあるのだろうなあ…
読了日:02月24日 著者:眉村 卓
ばっちゃん―助けられた繁殖犬たちばっちゃん―助けられた繁殖犬たち感想
これは…涙があふれた。こんな思いをペット動物たちにさせてはいけない!保護活動の一端として出版される本を時折手に取るが、写真集の形態をとっているものの中では秀逸の一冊ではないだろうか?きちんと物語を整理して、絵本のような味わいもあった。ばっちゃんの穏やかな表情がとてもうれしかった。
読了日:02月17日 著者:井上 夕香,小関 左智
ママが10にん!? (ほるぷ創作絵本)ママが10にん!? (ほるぷ創作絵本)感想
ああ、これ!正解! 近頃「お母さんだから」というフレーズで騒ぎが起こった。私もなんか少しあれは思いが足りない感じがしたが、この本は同じようなことをテーマにしていて、腹を抱えて笑え、共感した!さて寝る段になって、10人のお母さんは一人の息子を取り合いする!そうだよなあ…明日は100人のママと遊ぶんだ…え?明日の晩100人のママとどうやって寝るんだろう?楽しい想像が連鎖する…絵本や童謡はこういうあっけらかんとしたムードのあるものが私は好きだ。
読了日:02月17日 著者:天野慶
パズルでめぐる世界の旅パズルでめぐる世界の旅感想
なんだろう?と何の気なしに手に取った。ああ、ウォーリーを探せ…か、とわかってからが惹き付けられた。さらっとした淡泊な印象のする絵に、何とも言えないファンタジーが詰まっている。必死に指定のものを目で追った。気球にぶら下がった椅子なんて、何処からその発想が出てくるのだろう?なんとも楽しい時間を過ごした。
読了日:02月17日 著者:アレクサンドラ・アーティーモウスカ
幸せな豚はおいしい―夢は牧場の風にのせて幸せな豚はおいしい―夢は牧場の風にのせて
読了日:02月12日 著者:岡田 ミナ子
たそがれ清兵衛 (新潮文庫)たそがれ清兵衛 (新潮文庫)感想
再読 TSUTAYAで真田広之の「たそがれ清兵衛」を借りて視聴した。こういう話だったかな?と思い、本棚から取り出した。なあるほど、『祝い人助八』とうまい具合にコラボされているんだ!なかなかうまい塩梅だと、映像にもさらに感激した。これには「能ある鷹は爪を隠す」の最たる人物がそれぞれに奇抜なやり方で爪を隠しているが、隠している能力もさることながら足りないことも大いにあり、そこに作家の深い愛情を感じる。何度読んでも、また読みたいと思う、そんな素敵な本だと思います。
読了日:02月10日 著者:藤沢 周平
総会屋錦城 (新潮文庫)総会屋錦城 (新潮文庫)感想
うーん…ああ、こういう時代を経て女性の地位向上はなされていったんだなあと感じた。多分この作家に大いなる男尊女卑の意識はなかったと思う。小説は面白い、が、考え方の根拠に男女差別が深くあることが感じられ、根底のそれがとても気になって楽しめなかった。ああ、女性の抱えていた問題がこうやって今のこの状態まできたんだ…そんなことを考えさせられた一冊だった。
読了日:02月09日 著者:城山 三郎
最後の海軍大将・井上成美 (文春文庫 (392‐1))最後の海軍大将・井上成美 (文春文庫 (392‐1))感想
再読 ごく若い時期に読んだ記憶がある。再読のこのたびは、その時代における“当たり前の出来事”の壁に阻まれてしまった。作家が知ってて当然という書きっぷりなのだ。私は初読の時にどうしたのだろう?親や近くの大人に聞いたのだろうか?歴史の語り部たちがいなくなる中、こういうことを伝える難しさを実感した。
読了日:02月06日 著者:宮野 澄
我が家の問題 (集英社文庫)我が家の問題 (集英社文庫)感想
積んどいた本の山の中から引っ張り出した。思いのほか面白くて、あっという間に読み切ってしまった。家族のほころびを描いている。家族の形は、どんな家族でも流動的で、どんどん形を変える。その形やありようが変化していくことはどんなに幸せでも、どんなに不幸が重なっていても続いていく。次の一歩へ、元気よく踏み出す…そんな風に背中を押してくれる本のように感じた。
読了日:02月03日 著者:奥田 英朗
かかし長屋―浅草人情物語 (ノン・ポシェット)かかし長屋―浅草人情物語 (ノン・ポシェット)感想
面白かった。一つ起こった出来事が次を生んで、中心人物を替えながら話が進んでいく…この時代の長屋生活も垣間見れ、人と人が助け合って生きていくというのはこういう状況なんだろうか…個人主義が強くなった今の日本というが、この時代もどうしてどうして人それぞれ気ままに生きているように感じた。山本周五郎、池波正太郎、司馬遼太郎…数知れず時代小説、歴史小説を書く人がいるが、負けない魅力のある一冊だった。映像化はされていないのだろうか?
読了日:02月02日 著者:半村 良
あったとさあったとさ感想
面白かった。最後の表題作はファンタジー!だ。昔話の読み聞かせのような話でゾクゾクっとした。古い囲炉裏端できかされたら、トイレに一人でいけないのかな?
読了日:02月01日 著者:出久根 達郎
本当に生きた日 (新潮文庫)本当に生きた日 (新潮文庫)感想
城山三郎さんという作家は「そうか、もう君はいないのか」があるから、取り立てて男尊女卑の考え方であったとは思えないのですが、根底にしっかりと男女差別の考え方を感じました。そうか世の中がこういう意識の中で「女性の地位向上」は進められ、今の多様な女性の生き方があるのかと感じました。作家は想像しただろうか?こんなにいろいろな生き方をする女性が現れることを?それを聞いてみたいと思った。
読了日:02月01日 著者:城山 三郎

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