soramove

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「チェイサー」勧善懲悪のない現実

2009-05-14 00:09:51 | 韓国映画・アジア映画
「チェイサー」★★★★
キム・ユンソク、ソ・ヨンヒ、ハ・ジョンウ、キム・ユジン 主演
ナ・ホンジン 監督、2008年、125分、韓国




「汚職で刑事を辞めて、
今は女の子の斡旋をして
その日をなんとか暮らす男が
連続殺人犯を追いつめる、
そこに正義はあるのか?」



早いうちに犯人は明らかになり、
犯人の家に派遣された女の子が
捕らわれハンマーで襲いかかられ、
浴室で横たわる、
主人公は自分が無理に送り出した
女の子の家へ行き、
彼女に子供が居ることを知り、
わずかな手がかりで犯人を追いつめる。

殺人鬼と売春斡旋男の対決で
こちらはなんとなく居心地が悪い、

悪人の程度の違いはあれ、
主人公も正義の味方ってわけじゃなく、
とにかく女の子を取り返したい一心で
犯人を追いつめるのだが、
助かって欲しいという気持ちとは裏腹に
主人公だって女の子を送りださなければ
こんなことにはならなかったのだ。

不気味な猟奇殺人の犯人が
外見はどちらかというと優しい青年というのも
怖さを増幅させる、
もっと悪い顔をしていれてくれたら、
気持ちはすっきりするだろうに、
何かをしでかす人は自分達のすぐ隣にもいると
言っているようだ。


そして主人公は冴えない感じの
元刑事でとても正義を振りかざせるような
人じゃない、この対比は面白かった。


韓国映画はラストで事件が解決しないものも
結構ある、現実を反映すると
そうするしかないのも分かる、
でも映画で見るならラストは明るい希望を
感じたいものだ。

ここ2年くらいあまり面白い韓国映画に
出会ってなかったが、ここにきて2作連続で
韓国映画らしいイキのいい映画に
当たっている、これは嬉しいことだ。
スター映画がいまひとつパットしない今、
やはり必要なのは「情熱」
それを充分感じられる映画だった。


★100点満点で80点


soramove
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惨いシーンが結構あるので誰にでも勧められる映画じゃないが、出来は良いと思う。

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