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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「プラチナデータ」話題作ながら出来は平凡

2010-07-25 19:09:16 | 読書の時間
「プラチナデータ」★★★
東野 圭吾著 、講談社、2010年7月1日初版
(431ページ 、1680円)


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「新刊が出ると知って
bk1で予約して待っていた本、
途中までタイトルの意味は全く分からなかったが
その存在理由を知ると
自分たち一般人の知らないところで
国家的なレベルでそういうことってあるのかなと」



犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、
検挙率が飛躍的に上がるなか、
犯行現場に残された僅かな痕跡から
犯人が分かってしまい、
抑止になると同時に
警察の初動捜査が甘くなる事態も発生。

この後、どんな方向に向かうのか
想像しながら読み進めた。


主人公を犯人と示すデータが表れ、
先にその事実を知った主人公はうろたえるが、
なんとか他に先んじて自分でその
理解不能な結果を探っていく。
狭まる捜査網と逃げる主人公、
このあたりはさすがに面白い。


読みながら数年前のトム・クルーズの
「マイノリティ・レポート」を思い出した、
あの映画もそういえば主人公にとって
悪い結果が出てから物語が動き出したっけ。

だからか、この作品は映像にしたら面白いだろうなと思った、
逃げる主人公と追い詰める同僚、
このあたりの心の動きを
両面から丁寧に描いたら
緊迫感のある映画になりそうだ、
ただし、この本自体は読み物として
もうひとつ物足りないと感じた。


主人公達の個性と言うか
描かれ方がありがちで、
主人公にはなんとしても助かって欲しいとか
逆に憎むような対象もなく
表面的に作者の考えたストーリーが
突っ走っていくだけで、
これでは心を動かすところまではいかないのだ。

このタイトルのプラチナデータって
たぶん実際にあるのだろうな、

自分たちの知らないところで
権力を握った人達が、
世の中に動揺を与えないように等々、
適当な理由を付けて存在していそうだ、
事実は小説より奇なり

ただし、官房機密費を高級背広代とかに使ってる
平和な日本では、考えにくいことでもあるけれど。


★100点満点で65点


soramove
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