soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「春の雪」を横尾忠則語る

2005-10-27 20:25:17 | 邦画
本日付けの朝日新聞で
横尾忠則が「春の雪」を見た
感想を寄せている。

豊饒の海4部作、
「春の雪」「奔馬 」
「暁の寺」「天人五衰」の
最初の作品。

妻夫木聡、竹内結子主演
行定勲 監督作品



映像に主眼を置いてみた見た場合、
この映画は、美しいカメラワークで
三島文学のエッセンスである
「死とエロティシズム、耽美世界」に
どこまで迫ったか
自分の目で確かめてもらいたいと書く。

こういった新聞などに書く場合は
その影響を考慮して
あまり悪いことは書かないとは思うが、
TVでは美輪明宏も、この映画の
映像を褒めていたことを考えると
出来は期待できそうだ。

評価された原作、そして用意された舞台、
役者と揃っていても邦画には
裏切られることが多いので
過分な期待なしにそれでも楽しみにして劇場に行きたい。

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蝉しぐれ」に続いて、今年の収穫となるか
公開はこの週末。


ラオスータイを結ぶ鉄道

2005-10-27 08:20:31 | 旅のつれづれ
メコン川に架かる
タイ・ラオス友好橋は
川を渡って隣国に入国できる
ちょっと変わった体験ができる
橋だ。

その友好橋まで伸びている
線路を、ラオスの首都
ビエンチャンまでつなぐ鉄道の
建設が始まろうとしている。

以前この橋を渡ってタイ側から
バスで入国し、
そこからタクシーに乗り換えて
ビエンチャンに滞在した。

その同じ道を鉄道で行けるなら
また是非行ってみたい。

ノーンカーイの川べりから
向こうのラオス側を見ると
ポツポツと暖かい光が見える、
そのわずかな瞬きは
タイとの圧倒的な経済格差であり
それとは別の安らぎも
知らせてくれた。

物資が鉄道で渡ることで
この国にももっと光があたるのかもしれない。

これはもともと
シンガポール→クアラルンプール→バンコク
→プノンペン→ホーチミン→ハノイ→昆明
という各地を一本の線で結ぶSKRL構想での
会合のときに発表された。

この鉄道も完成したら、一度は乗って
各地をゆっくり旅したい。

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ラオスの首都ビエンチャンは、
道路が整備されているが、交通量は
まだ少ない、のんびりとした旅が楽しめる。

露天のお茶をよく飲みました。



「ARAHAN」期待のリュ・スンボムを見よ!

2005-10-26 07:20:25 | 韓国映画・アジア映画
「ARAHAN/アラハン」★★★☆
リュ・スンボム、ユン・ソイ、アン・ソンギ主演
韓国映画、2004年

リュ・スンボムは、
今年5月にソウルへ
行った際に見た
拳が泣く」←
での、チェ・ミンシクとの競演と
心に響く迫真の演技が
鮮やかな印象で、チェックしていた役者

冴えない警官が
カンフー・マスターに出会い
亜羅漢という最高の聖者への
道を見出すストーリー。

コミカルでありながら
押さえどころのアクションシーンは見事。
アン・ソンギの出演も映画の雰囲気を
軽めになりがちなところをうまく抑えている。

渾身の力作というわけではないが
なにより勢いがあり、
エンターテインメントに徹した作りは
安っぽくもなく。劇場向き。

若いという、揺らぐ信念が
修行によって、そして戦うことで
いつしか何もかもを飲み込んだ
聖者というより、行き方を見つけた強さを
垣間見せてくれる。

これからもチェックしたい役者を見つけた。

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★リュ・スンボムはブームの韓流スターからは
外れているが、これから注目の役者。
とにかく「拳が泣く」の公開を待ちたい。


「ビューティフルボーイ」生きることは闘いだ

2005-10-25 07:55:15 | 香港・アジア映画
「ビューティフルボーイ」★★★☆
タイ映画、2003年

オカマのボクサーとして
日本でも話題になった
実在のムエタイボクサーの
リングの闘いそして
性同一性障害との闘いの物語。

訪タイは20回くらいで、行けば必ず
タイの映画を見ています。
この映画は予告だけ劇場で見てから2年あまり
やっと機会があり見ることが出来た。

報道で知る彼女(彼)は
浅黒い肌に目立ちすぎる化粧の
「美」というより扮装した姿を連想した。

そういう先入観があったが
映画は全く違うものだった。
人がどう思おうとやはり個人個人の
心の中はなかなか理解できないもの。
映画もそんな感じで
彼の心の中を深く描いていく。

戦いに勝つことで家族を養い、
とうとう最高峰のルンピニで戦う頃には
彼は勝つことで自分の心の迷いとも
戦いそして自分なりの答えを見つけていく。

映画は多くのセリフが英語で
製作時から海外での公開を意識した作りと
なっている、完成度は高い。

違和感のある化粧にも見慣れた頃
彼の顔が泣いているピエロの様にも
見えた。
でも悲しい感じはなかった、
気高く美しいと感じた。

★タイでは映画上映前にタイの国歌が流れ
国王がどこへ行かれたか等の「皇室アルバム」のような
映像が流れる、観客はその間、席から立ち上がり礼を尽くす。
ちょっとしたことも、海外にいるのだなと感じる瞬間

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「長恨歌」色と情念が匂い立つ絢爛

2005-10-24 00:30:31 | 香港・アジア映画
「長恨歌」★★★★
サミー・チェン、レオン・カーファイ主演
スタンリー・クワン監督作品、香港
東京国際映画祭で上映

上映後のティーチインで
監督は10年前なら
作れなかった映画だと
答えた。

文化大革命のシーンの一部が
中国の検閲でカットされたが
作品全体には影響は無いと。

すごく重い言葉だ。

享楽の上海を体験し、
匂い立つような美しさを
放ちながらも
ただひとつの愛を求めた主人公。

そして彼女の美を見出しながら
彼女の心を捕らえることが出来なかった
カメラマンの心の痛み。

人は老いるものだ。
そして美はもっと残酷に時を告げる。

ラストにそれでも街は変わらず
また活気溢れる人たちが行きかうと
告げているが、
それでも人は自分の生を
精一杯生きていくのだ。

彼女は幸せだったのか。
それは見る人に委ねられる。

ただ彼女は間違いなく、自ら選んで
生きていた。
けっして振り返らずに。
美しさは消えてしまうものだとしても
どう生きたかその道程は消えない。
気高く美しいことに変わりはない。

非常に完成度が高く、
美意識に貫かれた秀作。

見終わるとある意味、脱力する。
リラックスして見ることなんか許さないえいがなのだ。

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★主演のサミー・チェンと監督も来場した
映画祭、画面では迫力さえ感じたのに
ちっちゃくて可愛いサミーをずっと見てました。
入り口近くなので出入り時には手が届きそうでした。