CH OB会

CHで、古き良き時代を一緒に過ごした仲間達
「みんな元気なのかな? どうしてるのかな?」
なんて思う今日この頃です。

「ベルギー王立美術館展」

2007-04-21 18:00:10 | Weblog
「ベルギー王立美術館展」2007年4月7日(土)~6月24日(日)
            (於)国立国際美術館

4月8日(日)、「ベルギー王立美術館展」を観に「国立国際美術館」へ行ってきました。
地下鉄「肥後橋」駅を出て、徒歩で約10分「国立国際美術館」の特徴のある建物が見えてきます。

1977年、開館。
2004年大阪中ノ島のこの地に移転、地上から天空に聳えるモニュメントは「竹」の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしたものです。「展示会場はいったいどこにあるのかな?」っと錯覚してしまいそうですが、この美術館は完全地下型の美術館なんです。 
一階のエントランスから、エスカレーターでB3Fの「ベルギー王立美術館展」の展示会場へ。
受付で音声ガイドを借り受け、いざ16世紀~20世紀にいたるフランドル絵画の巨匠たちの作品の鑑賞時間の始まりです。

「イカロスの墜落」
ピーテル・ブリューゲル(父)?(プレダ?1525/30-ブリュッセル1569)
長年、「ベルギー王立美術館」の顔としての地位にあったこの作品は、ピーテル・ブリューゲル(父)の作品といわれて
いたんですが、その帰属についてはいまだ確定的な立証はされておらず、「?」つきで今回日本初公開です。

神話を題材にした詩集「転身物語」からのテーマで、人間の無謀・愚行への警告そして勤勉・労働の美徳を表現しています。

クレタ島に幽閉されていたダイダロスと息子のイカロス、島を脱出するため鳥の羽を蝋で腕に付着させ空中に飛び立ちます。
この時ダイダロスは息子イカロスに「低すぎると翼が水に濡れて重くなり、高すぎると太陽の熱で焼けてしまう。だからくれぐれも中程をとぶように」っと忠告をします。しかし息子イカロスは、大胆な飛行が気に入り愚かにも上空を飛びすぎ羽を付着させていた蝋が溶け海中に転落してしまいます。 
船の手前にイカロスの両足のみが海中から突き出ています(可哀想に)。
地上の「農夫」「羊飼い」は勤勉・労働を象徴的に表現しています。(海中に転落したイカロスを見ることも無く完全に無視した態度です
)、無謀・愚行に関心をもたず、勤勉に労働することの美徳を表現しているのでしょうか?



今回の展示会で、特に気に入った4作品
エミール・クラウス(シント=エローイス=フェイフェ1849-アステーネ1924)
「陽光の降り注ぐ小道」(1893年)
牛が、木漏れ日を浴びながら並木道を気持ちよさそうに歩いています。
後から幼い姉と弟?、お姉さんは「子犬」をつれています。
とっても爽やかな気分にさせてくれます。木々が心地よい風に揺らいでいます。
地面には、楕円の光の模様が、これもそよぐ風と共に揺らいでいます。
パリの印象派の画家「モネ」を連想させる、戸外の光のキラメキを描く光輝主義の傑作だと思いました。





エミール・クラウス
「太陽と雨のウォータールー橋、3月」(1916年)
雨に濡れて光を反射している路面を車が、走っています。
橋の中央、川面に反射する強い光(厚い雨雲を通して反射する陽光?)を見事に描いています。
グレーを基調として描かれたこの絵は、そぼ降る雨と共に「ロンドン」のイメージそのものです。
正面から、右側から、左側から鑑賞する視点を変えて暫く見入っていました。





アンリ・ド・ブラーケレール(アントウェルペン1840-アントウェルペン1888)
「窓辺の男」(1874-76年頃)
窓の外、明るい色彩と光にあふれている。
室内、薄暗く静かな室内。
光と影を対比させることによって、室内の、より一層の静寂さをみごとに表現しています。
外光は、右の壁伝いに室内に入ってきています。小さな窓ガラスに、陽光のキラメキ(反射)が見られます。



彼もまた、光の表現を独自の様式で描いていた画家です。
とくに、「トランプ遊び」ではフェルメールを連想させる繊細な光を細かな筆使いで描いています。
アンリ・ド・ブラーケレール
「トランプ遊び」(1887年頃)

約一時間半の鑑賞を終えて、出口売店にて「カタログ」を購入。
帰る道すがら、「カタログ」を眺めながら、「今度はエルミタージュ美術館展に
いくど~」っと心で叫んでました。

          by タケ

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阪神・淡路大震災の再現にビックリ!!!

2007-04-21 17:45:12 | Weblog
 今日、神戸(元町)に行く用事があり、時間が少しあったので、三宮から車で15分ぐらいの所にある「人と防災未来センター」に行ってきました。(3月にキッシャンがちょっと紹介)

 この施設は、「阪神・淡路大震災」の経験と教訓を後世に継承し、いのちの尊さや共に生きることの素晴らしさを世界に向けて発信する為に平成14年に出来たものです。

 そして、「防災未来館」と「ひと未来館」の二つの施設からなる体感学習センターなのです。

 私は予定より遅く着いた為(場所が分からず近辺をグルグル)、残念なことに一時間位しか見る時間がなく、仕方なく今回は「防災未来館」のみの見学となりました。

 最初のコーナーである「1.17シアター」では、地震発生により崩壊していくビルや高速道路などの様子を、迫力ある大型映像で伝えています。  

 本当の映像かと思うぐらいリアルに出来ており、係りの人に確認してみたら、『ゴジラの映画監督がつくったものです! 』ということでした。

 3番目のコーナーには、「大震災ホール」があり、震災から復旧・復興へと至るまちと人の姿を、ドキュメンタリー映像で伝えています。女子高校生と思われる人のナレーションで(体験談)、当時の大惨事が思い出され、途中でおもわず涙がでてきました。

 
 まだまだ沢山のコーナーがありましたが、時間がなく、軽く流して見たような次第です。

 今度は、時間を充分にとって見学する予定です。尚、両館を見るには二時間は必要との事でした。まだ見学していない方は、是非ご覧になっては如何ですか?

 近い将来?、近畿地方にも大きな地震が発生するとの予想もありますし、家族みんな(特にお子さんとご一緒)で見たらいいかなと思います。  by イッシー
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